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移動と学びの関係

コロナの勢いがとどまる気配を見せません。

ふと、キャンパスを持たずに地域を移動して学んでいく「さとのば大学」の動向が気になって検索。(以前DRIVEキャリアで人材募集していただいていたのです)夏季集中講座の学生募集が始まっていて、少しほっとする朝。(コロナ対応のガイドラインもHPに出ています)

感染者が増えていくと、移動を伴うさまざまな事業は難しくなります。移動できなくなって初めて気づいたありがたみってありますよね。
移動がどんなメリットをもたらしていたのかなぁと思って記事にしてみました。

自分の心の針を振れさせる練習

先日、リディラバジャーナルで、田村淳さんが「本当に学びたいことに出会うには、自分の身体や心を移動させてみる」ということを話していました。

いまの居場所から離れていろんなところへ行ってみると、そこで何かしら、自分のなかの針が振れることがある。行動しないと経験や実践からの学びも少ないから、自分だけの考えも生まれにくいんですよね。やりたい・やりたくないという判断はあとでいいので、まずはいろいろなところへ行ったり人と出会ったりして、自分の針を振れさせる練習をするといいんじゃないかなと思います。

ずっと同じような価値観の人に囲まれ、同じようなサイクルで1日を終えて、同じようなコンテンツを消費していると、心が「自動運転モード」に入ります。

移動して新しい人、ものに出会うことで、その自動運転モードが解除されるんでしょうね。

練習、と書かれているとおり、何度も心の針が振れていくと、何気ない日常でも気づきやすくなるのかな、と思います。

移動×教育といえば、ヤンキーインターンやトラベルインターンを行っている株式会社ハッシャダイ。地元から離れて働く経験を積むと、素行の悪かった若者たちがぐっと成長するのだそうです。

学びの身体性

何で本やネットを読んで知るだけではダメで、学びに「移動」が必要なのか。そんな疑問が湧いて、あれこれ検索しているうちに、こんな論文を見つけました。からだで学ぶ"ことの意味 : 学び・教育における身体性

ものすごく大雑把に一言でまとめると、「人の受け売りでなく、自分の言葉で物事を語るには、五感を通じた体験を通して気づきを得ることが大事」ということかと。

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面白かったのは、”からだのメタ認知”というところ。からだのメタ認知とは、自分の体をモノとして客観的にとらえること。事例で、毎日、自分の体を客観的にとらえながら服を選ぶことを繰り返した学生が出てきます。この結果、これまで、ファッション雑誌の受け売りで服を選んでいた自分に気づき、「ハイウエストの位置を絞るのが肩幅が目立たなくて自分に似合う」という発見をしたのだとか。

移動するときに、いちいち”からだのメタ認知”を意識してないとは思いますが、原理は一緒なのかな、と思いました。

普通に暮らしていると、どこまでが人の受け売りで、どこまでが自分の考えなのか、曖昧になってきます。移動して環境がガラっと変わると、自分自身をメタ認知できるようになり、自分の中の何が「受け売り」だったのかがハッキリするのだと思いました。

そして、”からだのメタ認知”を使えば、移動しなくても実は同じような効果が狙えるのでは?

思うように移動できないコロナ禍では重宝されそうです。
環境に飽きてきたなぁと思ったら、実験してみたいと思います。

では、では。よい週末を。

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