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【拙訳】イザベラ・バード「ペルシャ、クルディスタンの旅」1

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第1章―ペルシャの玄関口イラクへ

p1 ”シャマル”または北風が、私たちと共に湾岸地域を目指していたシロッコの後から、吹いてきた。風が赤い潮泡をたてる停泊地の浅瀬にさざなみをたてる中、船はイランで最も重要な海港ブーシェフルの反対にあたる所に投錨した。 ドイツ人H.M氏が操舵しているイランの軍艦”ペルセポリス”、 二つの旗がひるがえるイギリス所有の船スフィンクス、アラブ人が所有し操舵するイギリスで建造された3本マストの高速帆船、そしていくつかの地元の小船が、岸から2.3マイルほどから彼らの錨を引き上げていた。