見出し画像

水和はエネルギーを生み、タンパク質や酵素を生かす命の揺りかごとなる

今日の「食べて・動き・休む」の無料講座で、終わった後に水和の話をしたいと思った。けど、水和を簡単に語るって無理じゃん?

水和はタンパク質や酵素に安定した構造を与えるだけでなく、大切なエネルギーを供給し、仮説的には情報ネットワークを構築している。

ボールド(太字)のところだけ抜いて読んでも、何となく分かるように書いてみたけど、どうかな。

水を生むもの

最初に生まれた物質は、とても軽いものだった。水素とヘリウム。

水素は、水を生むもの。
炭素と化合すると、いろんな有機化合物になる。
酸素と化合すると、激しく爆発して水を生む。

ヘリウムは、完全不活性。
他の元素とは例外を除き化学反応しない。

EZウォーター

水は電荷を持たない中性の物質(水素が+電荷2個、酸素が-2電荷を1個)。でも実際には、水に溶けやすい物質の表面では、おもしろいことが起きている。出典 https://www.masaru-emoto.net/jp/science/pollack/

画像1

物質の表面、0.1mmくらいの厚さの層には、マイナスに電荷されたH3O2(水素が+電荷2個、酸素が-2電荷を2個)が生じる(排除層)。

この現象を発見したジェラルド・ポラック博士は、排除層をEZウォーターと名付けた。

EZウォーターは、記憶媒体によく似た安定した液晶構造を持ち、張力がある。界面から押しやられたバルク水はH3Oのプラス電荷となり、全体では中和されている。

ちなみに、乾電池は電気をためているのではなく、化学反応で電気を起こしている。電気を通す液体のマイナス極とプラス極をつなぐと、電流が流れて豆電球がつく。

EZウォーターとバルク水にも同じことが起こる。エネルギーが生じるんだ。

細胞膜と毛細血管で起こっていること

物質のいたるところに、EZウォーターの現象は生じているけれど、生体内ではどうなっているだろう。

画像2

ヒトの体に36兆個あるといわれている細胞膜の表面は、脂質二重層になっていて、細胞内・細胞外の表面は親水部になっている。その中の核やミトコンドリア、たんぱく質や糖鎖など、分子の多くも親水性だ。血液細胞も、血液が通る血管も同じく。

発電エネルギーを起こす力を持つEZウォーターには、さらにおもしろい特性がある。
可視光や赤外線をあてると、層が厚くなる。つまり蓄電量が増える。
何らかの形でエネルギーを消費すると、層は薄くなる。

血管のように親水性チューブになっている場所では、血管内皮の側にEZウォーターができ、管の中央にプラス電荷のバルク水(H3O+)を押しやる。バルク水はその圧に反発して逃げようとするから、水流が生じるんだ。

画像3

心臓の拍動から生じる血圧だけでは、全身の毛細血管に血液を供給する力はない。心臓にも血管にも、従来の科学では見つけられなかった力の流れがあるはずだ。

親水性チューブの実験は、光エネルギーがある限り、毛細血管に自動的・持続的に運動エネルギーが生じ、血流が保たれることを示している。

水和

以上は、水の吸着・透過する際の反応を、生体内の反応として抜き出して書いたものだ。
細胞を取り巻く水や水と溶解した物質に、自発的なエネルギーがあるとしたら、水の最大特性である「水和」も新たにとらえなおす必要がある。
水和は、水分子が溶質の分子やイオンと強く引き合うこと、と定義される。
水和しているイオンは水和イオン。水和している分子は水和分子。

水は、水溶液中では水素イオン(H+)と水酸化物イオン(OH-)に解離する。
H+は水和してヒドロニウムイオン(H3O+)になる。これが先に書いたバルク水だ。

強く引き合うということは、水の中では多くの分子がよく溶解し(水和し)、イオンが安定する(これも水和)。

生体高分子では、酸の性質を持つカルボキシル基(-COOH )や塩基性の性質を持つアミノ基(-NH2)に水和が起こる。
筋肉・骨・血液、そして酵素の素材となるたタンパク質は、アミノ酸が結びついた高分子だ。
アミノ酸はカルボキシル基とアミノ基を持つ化合物で、どっちの基質が多いか、または別の官能基を持つかによって、酸性、塩基性、中性に分かれる。

タンパク質の活性、酵素の活性は、その水和量によって決まる。

水和量とは、溶解し安定する現象だけでなく、EZウォーターのエネルギー量でもあるはずだ。

EZウォーターのエネルギーは、光エネルギーでもあるし、運動エネルギーにもなる。

このことを、タンパク質と水との関わりについて研究した成果を紹介しているページがある。記事の画像はそこからお借りした。

日本原子力研究開発機構と奈良先端科学技術大学院による、タンパク質の生命機能発現に関する水の本質的役割を解明の共同研究は、これまでよく分からなかった、タンパク質をとりまく水和水の働きを明らかにしたものだ。

EZウォーターは、このページでは水和水と呼ばれている。

たんぱく質は、「熱揺らぎ」にさらされながら構造を巧みに変化させることで、機能が活性化する。この揺らぎを生むエネルギーが、EZウォーター(水和水)にあるのではないだろうか。

実験では、0.37以上の水和率で水分子同士の水素結合が急激に増大し、タンパク質表面における水分子のネットワークサイズが急増する(パーコレーション転移)、とある。これによって、タンパク質はかご状に形成された水和水ネットワークによって取り囲まれる。

これってまるで、水の張力で編まれ、揺らされる生命のゆりかごだ。
(急にポエミーなことを言う)

ボディートークには、「水和」というボディートークの標準テクニックがあって、誰でも学べるようになっている。

水を飲んでも上手く細胞に吸収されない、食べ物やそのほかの影響で浸透圧がアンバランスになっているとき、水分バランスを調整する。

なぜ観察やフォーカス、タップによってバランスがとれるのだろう。それはわたしたちの意識が光エネルギーを持つからだ。

水和の観察を、こんなふうにとらえたらどうだろう。
細胞膜や分子界面にエネルギーを与え、命のゆりかごのようにタンパク質や酵素を揺らす。

これによって、細胞は栄養をとりこみ、老廃物を排出できる。全身の血液系、リンパ系がこの水路をくまなく張り巡らせている。

脱水が危険なのは、この水路が干上がり、分子のやりとりだけでなく、免疫を含むホメオスタシス全体に影響を与えるからだ。熱中症などの急激な脱水もあるし、慢性的な細胞の脱水状態もあり得る。

水、すごいね!

そして、ここでは触れないけど、水の生理学的な内容を記述している日本神話は、ほんとにすごい。

古代人は知ってた、と言う意味ではなく、言葉の響きにその本質を残して今に伝えていることがすごいんだ。

水を喜び(喜ぶとエネルギーが増える)、水和を増やして過ごそう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?