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無人化が進む石油産業

世界最大の死者数を出したメキシコ国営石油会社

メキシコの国営石油企業Pemexは、新型コロナウィルス感染による現役社員の死者数が385人と、世界の企業の中で最も新型コロナによる死者数が多い企業となった。退職者、家族、関係者も含めると、実に1874人もの死者をだしている。特に、海上プラットフォームにおいて、7500人の労働者のうち36人が死亡した。これはPemexの他の労働者の2倍、メキシコ人の平均値の10倍の死亡率である。

Pemexで死者数が増えてしまったのは、元々メキシコ人労働者の健康状態が悪かったこと、メキシコの医療体制が不十分だったこともあるが、コロナ禍で他の石油会社が生産停止を判断する中、Pemexだけは十分な対策を行わないまま生産を維持し続けたためと指摘されている。メキシコは、"OPECプラス"と呼ばれるコロナ禍での石油協調減産に参加した産油国の中で、最も生産量を減らさなかった国の一つである(下図)。

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主要なOPEC+産油国の月次原油生産量変化

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