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「エンジェル寄付」でNPOを育てる

今日のテーマはこれ。最近考えていること。

自分のNPOが2017年度に6000万ほどのご寄付をいただいているため、寄付のことを考えることが多い。なぜ人々は寄付に関心がないのか、もしくは寄付しないのかということを考えるために「NPOに寄付したことがない」のなぜという記事でこの前、D×Pの寄付の使い道のことなど書かせてもらった。

で、僕がいいたいのはこれなんだよね。

寄付型のNPOが増えることによって、特にそのNPOの発信力が強ければ文化や世界観を変えていくことができるって思ってる。だから、面白そうな代表やNPOにはエンジェル寄付みたいな形で何人もそういう人が毎年とかある程度継続できるような文化形成ができていけば、日本の社会もそのNPOのビジョンに沿った形や作りたい方向性で変えていける力ってあると思っている。

強調していいたいのは、世の中を変える方法は起業してIPOを目指してサービスをガンガン広げるだけではない。数百万とかの寄付で数千万単位のNPOをいくつか同じ方向性で動かすだけで制度や法律なども作ることだってできる。これまで様々なNPOの動きで休眠預金口座の法案を作ってきたことなど大きく有名だが、D×P単体でも生活保護の子でも海外に収入認定なしでいけるようにしたりなど、実質的に制度や行政の実例を変えていくことだってできる。

ただし、大きな額の寄付をするだけでは足りない。それだけでは一時的に組織はうまくいくかもしれないが、特にNPO経営が短い経験者にとっては社会を変えていくノウハウ以前に経営のことを考える経験値が浅いため、お金をどのように使うのか、どこにリソースを割いて投資していくのか、わからないかもしれない。

経営者や組織自体が今後の方向性や戦略などを考えるのが重要になってくるので、エンジェル寄付者がその経営者を様々なコミュニティーに連れていったり、ETICのプログラムに参加させるなどお金だけではなく、NPOの手法やNPO以外の経営手法や経営ノウハウなど学んでもらう必要はあると思う。その経営者や組織のつながりが増えることで新たなイノベーションが生まれるかもしれないし、経営者自体の見識や視野が広がれば問題や課題など新たに設定して動き出すかもしれない。

コミュニティーの実例は起業家のコミュニティである「千葉道場」などでもいいかもしれない(ちなみに行ったことはないが、スタートアップの起業家が集まるところにいくのはありかもと思っている)。NPOの起業家はこういったスタートアップ系のコミュニティーにいってもいいかもしれないし、

僕個人がおすすめなのはETICの社会起業塾などNPO起業家向けのプログラムを受けることを推薦したい。ETICのプログラムは本当に優れているものが多く、NPOとしての成果は何か、社会を変えるとは何かということをとにかく考えさせられる。一度そういった考えにどっぷり浸かることはNPO企業家は必要だと僕は考えている。

あと、最後になるが、この前リブセンスの創業メンバーの桂さんがD×Pに多額の寄付をしていただいた。

本当にありがたい。この場を借りて改めて感謝したい。

エンジェル寄付をする資産家やエンジェル投資が増えてくれば、スタートアップとNPOの融合が起き得るんじゃないかと僕は思っている。

そうすることで、小さな規模でも社会を変えていく、世界で面白いことができるようなNPOが出てくるかもしれない。そんなイメージを僕は抱きつつ、この文章を書き終える。


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