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カリオストロの城のルパンは高齢

2020年11月20日、もう何度目なんだろう。
金曜ロードショーでの『ルパン三世カリオストロの城』放映。
久々に観たこの映画のルパンに感じた違和感を書く。

冒頭、カジノから大金を盗み出すルパン。さっそくの違和感だ。
ルパン三世って現金を盗むようなチンケな泥棒だったっけ?
誇り高き怪盗ルパンの孫ですよ。

彼が狙うのは常に世界で一つだけの秘宝や、とてつもない力を秘めた最新テクノロジーや、隠されていた過去の遺産など。
特別なものであったはずだ。
そんなルパンがただの銀行強盗みたいな真似をするとは。

物語がすすむにつれてわかってくるのだけれど、この映画のルパンは歳をとっている。
昔は無茶をしたけれど…なんていう回想シーンが出てくるから。
掃除機で宝石を吸いとったり、サーチライトと銃撃を浴びながら華麗に走り抜けたり。

回想シーンのルパンはテレビシリーズで活躍しているルパンの姿だ。
カリオストロの城は宮崎駿の中ではルパン三世の完結編として企画されたのではないか。
絵が若いし元気だから気づきにくいけれど、この映画の中でのルパンは50歳前後だと僕は考えている。

引退を考えて、余生を過ごすだけの現金を盗み出したルパン。
でもそれは偽札だった!その偽札を見た瞬間にルパンの頭に遥か昔の記憶が蘇る。
そうだ、若き日に自分の命を救ってくれたあの娘。

偽札の秘密を暴きに行くというのは照れ隠しの嘘だ。
ルパンはあの娘の無事を確認するために引退を先延ばしにしたのだ。
そうすればラストシーンの葛藤にも納得がいく。

クラリスを連れて行かなかったこと。
50歳と17歳(でしたっけ?)では歳の差がありすぎる。
僕はアラフィフで17歳の娘がいる。これは親子の年齢差なのです。

ルパンは彼女に対して異性としての責任を取る自信がなかったのでは?
だから心だけ盗んで逃げたのだ。
いちオタクの妄想ですけれど、僕はこの自分の説がとっても味わい深い。

カリ城、何度も観てるんです。
毎回おんなじ感想を持つよりも、自分なりの考えを加えていった方が面白いと思うんだ。
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