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「200社が60年以上、同じデザインのボトルを使用!」 ECG グット・プラクティクス20選(14) D2: 他企業との協働や連帯

本シリーズでは、ECG(公共善エコノミー)グット・プラクティクスに選ばれている20優良企業・団体を、公共善マトリックスの20項目に沿って、1社づつ紹介。

14社(団体)目は、南西ドイツのミネラルウォーターの会社 Randegger Ottilien-Quelle GmbH (ランデッガー・オッティリーンクヴェレ有限会社)。環境に優しいリユースボトルを他の同業者企業と一緒に使い続けている。

D2: 他企業との協働や連帯

Randegger Ottilien-Quelle GmbH (ランデッガー・オッティリーンクヴェレ有限会社)は1892年に設立された老舗企業。現在4世代目にあたる。20世紀初頭にドイツでは飲料ボトルが陶器からガラスに代わり、1990年台半ばくらいからペットボトルが普及してきたが、この会社は100年以上、一貫してリユースのガラス容器のみを使用している。当企業は1969年に約200の同業者と一緒にリユースボトルの共同使用を行う協同組合を設立し、その協働は今日まで続いている。ボトルの形状は同じで、ラベルのみ、各会社で自社のものを貼って使う。50年以上、瓶の形状は変わっていない。2019年にはドイツデザイン賞の金賞を受賞し、近年のペットボトルからガラス瓶への逆行トレンドを後押ししている。
ランデッガー・オッティリーンクヴェレ有限会社は、地域密着の企業であり続けるという家族企業の理念を守るため、意識的に、成長・拡張しないという選択をしている。60km圏内にしか商品を販売していない。それによって輸送でのCO2削減にも貢献している。

https://web.ecogood.org/media/filer_public/bc/c0/bcc041d5-3bc2-4e7a-8d2e-3896554bda6e/2021-04-07-good-practices-web.pdf

https://www.randegger.de

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世界35カ国、3000以上の企業・団体が参加するECG(公共善エコノミー)運動の主要ツールは「公共善決算」。横軸に人間社会の基本価値4つと縦軸に5つのステークホルダーからなる「公共善マトリックス」で、企業や団体の倫理的・社会的・エコロジカルな経営をホリスティックに評価する。SDGs17目標もすべて含む「公共善決算」を行う企業・公益団体、自治体、教育機関は、世界的な草の根ボトムアップ運動の先導役。

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シリーズ一覧はこちら:

https://note.com/noriaki_ikeda/m/m13ff063cc3f9


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