数字ではなく、価値でつながる
公共善エコノミーは、エコノミーの語源である古代ギリシャ語の「オイコノミア」を基盤としています。アリストテレスはこれを、「すべての人間の良い生活」を目標とし、「お金はそのための単なる手段」になる経済形態として、推奨しました。一方で、お金の獲得と増殖が自己目的になっているもう1つの経済形態を「クレマティスティケ」と名付け、「反自然」なものだと酷評しました。現代風に翻訳すると前者が「公共善エコノミー」であり、後者が「資本主義経済」です。公共善エコノミーは、手段と目的が取り違えられて