エブリシング・エブリウェア・オールアットワンスを観た

マルチバースものが大好きなので喜び勇んで公開日に観に行ってきました。
人を選ぶかも知らないがすごく好きな映画だった。シンプルなストーリーがゴテゴテに装飾されている映画。大好きだ。

以下が導入だ。マルチバースへの突入の仕方として最高ではないだろうか。

経営状況の良くないクリーニング店を経営しているエブリンは、家事、新年パーティ、国税への会計報告の準備を同時並行で進めている。そのうえ娘の同性愛や肥満、同居する親の世話、英語があんまり分からんなど問題は山済みだ。
今日は会計報告の締め切りなので、国税局に説明に行かなければならないが、英語の達者な娘の協力は得られなかった。とはいえ、報告に行かなければならない。父親、旦那と一緒に国税局に向かい、担当者がいるフロアにむかうエレベータに乗る。そして、物語は急転回する。

エレベータ内で旦那がだれかに操られたかのように、言う通りにしろといって異常な行動(靴を左右逆に履くなど)の指示をメモ書きし、エブリンに渡す。国税の担当官への対処に困ったエブリンは一応指示に従うのだが、その指示は、並行世界の自分と接続するカギだった。人生のすべての選択肢を諦めてきたエブリンは最高に多様な分岐を持った人生を持つ救世主!別世界の旦那はこの世界のエブリンに助けを求めに来たのだ!

その後はもうずっと無茶苦茶だけれど、家族の再生を中心に見ていれば複雑な話ではないように思う。

ボーボボ、セクシーコマンドー、クレしん劇場版の実写化で観たかったような物語をこんな形で観られるとは。多幸でした。並行世界をジャンプするためのキーが異常行動というアイディアは素晴らしい!


以下は終盤のネタバレです。





終盤に愛が起こす奇跡として描かれるもののひとつに「国税が申告期限を延長してくれる(たぶん本当に考えられないできごとなのだろう)」というのがおしゃれだなと思った。こんな物語が確定申告期限近くに公開されるのは計画的?

この記事が参加している募集

#映画感想文

68,361件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?