究極の富士登山

ノウハウを語らせてもらったが、究極の富士登山『ルート3776』を紹介したい。

ずばり海抜0mから日本最高峰3776mまで登るという究極のルートである。

富士市が企画をしておりスタンプラリーをすれば、参加賞をもらえる。

3泊4日を推奨されているが、そんなに時間をかけて登りたくないし、何回も行きたくない。ということで、1泊2日で挑戦したので、その行程を記録として残す。

サラリーマンのため、金曜の夜に車で仲間と出発し、土曜の早朝?AM3:00から登り始めた。1日で6合目まで(3日分)歩くという強行軍なので、かなり早くからの行動開始である。

コインパーキングのあるJR吉原駅に車を置き、スタート地点の富士塚まで歩く。そうしているうちに気分が高まり、海まで歩いてしまった。

気を取り直してYamapの地図を基にとにかく歩く。暗闇なので富士市内に観光スポットはあったようだが、ゴールの富士山も見えず、本当に黙々と歩いた。ゆるーいアスファルトの坂道を歩き続ける。

標高が低いと気温も湿度も高く、本当に汗だくで、公式1日目のゴールに着くころには。服がびしょびしょだった。ちなみに、1日目の行程で最後のコンビニが登場するので、食料は重くても持っておかなくてはならない。飲み物は自販機もたまに登場するのでご安心を。たまにすれ違うトラックが巻き上げる風が涼しくて気持ちよかった。7時ぐらいによもぎ湯へ到着。

休憩もそこそこに次のチェックポイントを目指す。少しずつ勾配が急になっていく。そして天気が怪しくなってくる。。。しとしと雨のせいでレインウェアを切る羽目になったが、とにかく暑かった。

実はこのあと少しずるをした。本来公式2日目ゴールは表富士グリーンキャンプ場であるが、背に腹は代えられないと、アスファルトの回り道を回避し、村山古道という旧道で一直線に山頂方向へ進んだ。

旧道がゆえに最後のアスファルト道路へ出る前に道をロストしたが、何とか復帰して、旧料金所へ到着。ここから本格的な山道となる。ここまで30キロ弱。気が付けば13時を回っていた。友人はここでスニーカーから登山靴へとチェンジ。私はローカットの登山靴で乗り切る作戦だったが、アスファルトの道を登山靴は結構重いため、スニーカーのほうがお勧め。

最初は緩い勾配が続いていたが、しばらく進むと急勾配の石ころ道の連続。気は抜けないけど、ほぼ徹夜で歩き続けてきており、途中で限界を迎え10分位道端で寝てました(笑)それでも歯を食いしばり、励ましあって進むと宝永火口が見えてきて、1日目のゴール(公式3日目ゴール)の富士宮ルート6合目に17:30の日没前に何とかたどりつくことができた。

みんな体も心もズタボロになったけど、たどり着いた達成感でいっぱい。そして宝永山荘で1泊。一人布団1枚分ぐらいのスペースがもらえゆっくり休めた。晩御飯のカレーを食べのんびりした後は、爆睡。。。翌朝もご飯に味噌汁などしっかりしたご飯をいただいて、出発。

ここからは勝手知ったる道が故、気楽なもので、ゆっくり山頂まで4.5時間で到着。本当はここから海抜0mまで下山するのがいいはずだけど、満足したのと時間もないので5合目からバスにて帰還。

精神的に一人でとてもできないが、本当に富士山に登ったと言える体験で人とは違う達成感を味わえる『ルート3776』。体力に自信があるなら挑戦してみてはいかがだろうか。


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