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【ボイトレ・脳トレ・シニアライフ】第42話

N♠「前回に続いて、声帯の外側にある頭部・食道・胃腸・肛門・・・等の空洞の捕え方を考えてみよう。
最初の設定として、これら空洞は背骨の背中側にあり、胸側の肺呼吸器系とは、背骨を介して反対側にあると規定してしまおう。
声帯の内側と外側の境界線が、身体の心柱として、ど真ん中を貫いているのが背骨だよね。その背骨を声帯が位置する境界軸として使う事でボイトレは、やり易くなる。
もう一つの設定は、「肺呼吸器系=実数エリアand消化器系=虚数エリア」と規定するよ。

B♡「視点を声帯外側(消化器系)に移すと、息(虚数)が虚数主体のボイトレに傾くので、脱力し易くなった気がするわ。
声帯内側(肺呼吸器系)でのボイトレは吐く息で発声してたけど、声帯外側(消化器系)でのボイトレは吸う息で発声するのよね。」

N♠「腹式呼吸での、吸う息による発声ボイトレに慣れてくると、音程精度が上がって、ハイトーンが出易くなるよね。慣れてくれば、消化器系空洞のエリアでも腹式呼吸が出来るようになるぞ。
消化器系空洞(虚数領域)での腹式呼吸では実数領域とは逆に吸う息が発声動作となるよね。Bincoは、この辺りはクリア出来始めているぞ。虚数君と半同棲生活を楽しんでる雰囲気だ。次のステップの足場となるから、虚数君と喧嘩別れするんじゃないぞ。」

B♡「私には虚数は分かんないけど、息に囲まれて生きる雰囲気は、かなり気に入ってるわ。そのせいか、肉体がむしばまれる気がしないわ。たぶん、細胞の隅々まで新鮮な息(虚数)が染み込んでいるに違いないわね。」

N♠「Bincoは今、何個目かのマイルストーン(中間目標地点)を通過中だ。その快適な旅を、もっと楽しめる次のマイルストーンが招き猫の様に手招きしてるからね。今はまだ、息の足跡が虚数サイズになり切れていない。息を限りなく極細の虚数糸にする様ボイトレして欲しいな。」

B♡「体の中の見えない息(虚数)を細くするなんて、どうすればいいの?きっかけが、つかめそうも無いわ。」

N♠「虚数君は、実数君のスキマが大好きだから、脳トレによる柔軟ボイトレで蜘蛛の糸

のイメージを借りると、極細ボイトレが進化するかもね。
蜘蛛君は、あの極細糸を、尻から吐いて下へ移動し、糸を尻から吸って上へ移動する。この巧妙さは、そっくり、腹式虚数ボイトレに借用すれば、息を吐いて低音、息を吸って高音になるので試して欲しいな。」

【数学好きの方の為のボイトレ数式コーナー】
極めて柔軟な素材で出来たストローを考えてみます。
自然状態ではチューブ内空洞の断面は円(○)です。このチューブに息を吐き込むと、円(○)は膨張する力が働きます。逆に、このチューブから息を吸いだすと、チューブ内空洞の断面は、十字(+)になったり、一の字(-)になったりします。
ここでは分り易くする為、十字(+)に設定します。吸う息を徐々に緩めると、十字の交差点から徐々にスキマが現れ最終的に円(○)に戻ります。即ち、息を吸い続ける事で、究極的には十字は実数領域となり、虚数領域は真空化する訳です。
この時、実数を密着させる、かなりのパワーが弱弱しい虚数君から生み出される訳です。このパワーが生まれる条件は、柔軟で密閉を助ける実数素材が必要です。脱力がその環境に近づく唯一の方法となる訳です。

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