【脳トレ・ボイトレ・シニアライフ】第30話
N♠「裏声(ファルセット)の大前提は脱力100%の筋力放棄だ。放棄した筋力は身体の中心部に集める意識が避けて通れない。
背骨と仙骨の交差点辺りがほぼ中心点だから、脱力された身体の全てが、この中心点の一点で受け止める宿命があるぞ。然も、この一点は虚数呼吸の中心点でもある。この一点の大きさは限りなく「0」に近い。
即ち息(虚数)の操作を限りなく「0」に近づけてやれば、裏声の足掛かりになる訳だ。」
B♡「筋力を使わないで、息(虚数)だけでそんな小さな点に接近するの、出来そうにないわ。」
N♠「当然だよね。一気には無理だから工夫が必要だね。例えば、カラオケ字幕の文字をどんどん小さくして息に乗せてやるとか、線と線の交差点をイメージしてボイトレしてみるとか、自分なりの工夫でボイトレに役立てて欲しいな。」
B♡「虚数の活動エリアは、左右の手で合掌されたスキマに残留している息(虚数)に限られるのよね。そのエリアが虚数呼吸の活動範囲だから、息の出入口も小さくしないとね。」
N♠「そうだよね。虚数村では、息(虚数)自身が分子サイズだから、息の出入口・息の通り道・左右筋膜のスキマ・・・等、全てが極小サイズに設定するのが望ましい。だからと言って、そのままボイトレしても身体が付いて来てくれないぞ。先ず、脳トレから入って、息(虚数)の細さを蜘蛛の糸の細さ以下になるよう脳みそに染み込ませておこう。
吐く息・吸う息は、この虚数糸の細さが発声を左右するからね。」
B♡「息が極細になると、少しの息で発声できるエコな呼吸になるわね。発声システムを、ぎゅっと身体の中心部に、まとめてしまえば発声呼吸の無駄を省いたボイトレ効果を生む訳ね。」
N♠「これから先、思いっきり最小化に向かうボイトレが続くから、そのつもりでな。電子回路がミリ➡マイクロ➡ナノ化しているのと、よく似ている。省エネはミニ化するのが常套手段だからね。電子の流れと、虚数息の流れとは共通している。従って、脳トレから入って回路を整理しておかないと、声を一気に改善することが出来ないのが、うなづけるよね。
B♡「スキマを小さくするためには、思いっきり脱力しないといけないのよね。蜘蛛の糸より、はるかに細くしなきゃいけないんだ。私には別世界の話しだったけど、ボイトレの極細迷路に迷い込んでみるわ。迷子になったら、Noriに電話するからね。」
【数学好きの方の為のボイトレ数式コーナー】
数学の道具を使って、脳みそで攻めると、スッキリと取り扱えるので紹介しておきます。
ボイトレに入る前の脳トレとして整理をお勧めします。
分り易くするため、
人体を半径1m(メートル)の球体に例えます。
髪の毛の太さ=1/10 mm(ミリメートル)=1/10の4乗 m(メートル)。
蜘蛛の糸=5/100 mm(ミリメートル)=5/10の5乗 m(メートル)。
息の最少通り道=1nm(ナノメートル)=1/10の9乗 m(メートル)。
と仮定します。
この極細サイズを通る息(虚数)は、エネルギーの高い震動波を作り易くなり高音が出易くなります。
太い通り道では、吐く息の量を大量に流す必要がありリキミを誘発してしまいます。少量の息(虚数)で安定した声を出すのが、ボイトレの使命ですから、回路の最小化・回路出入口の最小化・息の最小化・・・等がナノ化によって解決してしまいます。
裏声を出す切っ掛けとして避けて通れない課題です。
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