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【ボイトレ・脳トレ・シニアライフ】第22話


拍手

N♠「ここで真空の意味をしっかり整理して置こうね。発声のお手本になる身近な振る舞いは拍手だぞ。
両手を急激に叩くことでスキマ内部に溜っていた空気は一気に押し出されて一瞬スキマは真空に近づくよね。この時バシッと音が出る。発声はこの状態と全然変わらない。但し、拍手もやり方によってパチッという乾いた音が出たり、ポンという空気っぽい膨らんだ音が出たりするよね。
真空度により発声が左右されるのは、予想できるよね。」

B♡「真空を思いのままに作るのがボイトレの役目なのね。スキマの残留気体を外から吸いだすやり方が一番簡単かな?」

N♠「それは勿論そうだが、虚数村ではスキマの残留気体を吐き出す事で真空化を図っている。虚数君でなければできない芸当だ。この操作によって実数君(筋肉)が真空に引かれ易くなり発声操作が、かなり楽になる。」

B♡「スキマの残留気体を吐き出した後の少量の残留気体が発声に係わってると思っていいのかしら?残留気体の多い少ないで音程を調整できそうね。」

N♠「よしよし、核心に迫って来たぞ。大抵の人が高音発声に苦労するのは、この真空化の完成度が不足している事に他ならない。
真空度が高くなると柔軟な筋肉は吸引されるからその吸引感覚を同時に体感して、真空と筋肉の相乗効果を作り上げる事が重要だよね。
真空度が増えるにつれて息の通り道はどんどん狭まり、発声回路がミクロ化するよね。脳トレ・ボイトレの一体化による究極の発声には、回路の最小化は避けて通れないぞ。」

B♡「息の回路が細くなると、」その回路は円周側へ、へばりつく感じかな。という事は背骨の胸側(呼吸体内エリア)から背骨の背側(呼吸対外エリア)へ出る息の回路は、腹式呼吸ではお尻近辺の接線後方へ息が抜けて行くイメージでいいのかしら。」

N♠「そこまで分かってたら大したもんだ。細い蜘蛛の糸がお尻から吐き出されている様子をイメージすると分り易いよね。
細い糸は一次元設定だからこの細さに対応する実数君(筋肉)の収縮感をボイトレに参加させるんだぞ。実数君(筋肉)の自然収縮感に慣れてくるとカラオケAi採点で90点を割る事は激減するからね。Bincoは背骨の下辺部に迫る事で90点ボイトレを楽しんで欲しいな。」

B♡「その下辺部を脱力しながら息を吐くんでしょ。実物が出そうで怖いわ。でも我慢しながら歌ってみるわよ。90歳、90点の達成が最優先だからね。」

N♠「下辺部近辺は、複素数球体の最下辺となり線分が交差する特異点に相当するんだ。
この特異点に交差する線分は息の出入口と考えていいから、脳トレに役立てて欲しいぞ。
ところで図表は俺に様々なヒントを提供してくれているんだ。
例えば、息の回路は一次元なり!
線分の交差点は息の出入口なり!
背骨は息のメイン回路なり!等々。
この複素数球体に忠実であったお陰で、俺のボイトレは、滅茶苦茶はかどっている。」

Z軸=虚数軸

【数学好きの方の為のボイトレ数式コーナー】
人の視覚は一次元・二次元を違和感なく受け入れます。然しながら声を生み出す身体は一次元・二次元に戸惑いがちです。
その戸惑いを克服して一次元・二次元に慣れてくると、今まで経験しなかった筋肉の動きに遭遇します。
この筋肉動作と息(虚数)との関連性は

「cosθ+isinθ」の数式の中に網羅されています。
ちなみに、「θ=0ラジアン=0度」なら実数1だけが残り虚数の影響は0となります。「θ=π/2ラジアン=90度」なら虚数iだけが残り実数の影響は0となります。

この解析データをボイトレに活用すると、筋肉操作を虚数軸(Z軸)に平行に働かすと、リキミ成分は軽減し、虚数軸に直角に働かすとリキミ成分は増大する事が分かります。従って、実数・虚数の関わりが捕らえ易くなります。


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