【ボイトレ・脳トレ・シニアライフ】第49話
N♠「ボイトレが習熟してくると、息(虚数)に執着する意味が体感として繋がって来るけど、呼吸器系だけでの追求では、中々羽ばたけない迷路に入ってしまう。ボイトレの難解さを克服する抜け道として、消化器系への回り込みを試して見るのが、急がば回れの教訓になると思うよ。山男の俺流に言うと、雲に隠れて見えなかった山頂が眼前に現れた時の衝動に匹敵する。」
B♡「私、山登りの経験無いからピンとこないけど、雨上がりの空に突然、虹が現れた時のビックリ感に似てるのかな~。私の人生には、あまり無かった数少ない経験みたいね。」
N♠「上手い、上手い。消化器系のボイトレへ既に踏み込んでいる最近のBincoを見てると、ボイトレの楽しさが身体から溢れ出している。これからのボイトレは、未体験の違和感に「耳をそばだてる」繊細さが大切だ。どんな小さな変化もキャッチする貪欲さが欲しい。全体的には微細方向へ引き寄せられる流れに引き込まれる事に気付いたら、それは正しいボイトレの道から外れていないからね。」
B♡「私には消化器系が、どうしてボイトレにとっていい環境なのかの理屈が良く分からないけど、このエリアが虚数領域である事と関係ありそうね。何もしなければ息(虚数)が、たむろし易いエリアなのよね。言い換えると、わずかな呼吸操作で気体量を調整し易いって考えればいいのかな?」
N♠「その通り!発声の為の息(虚数)の出し入れが簡単になるって事だよね。呼吸器系の息(虚数)の出し入れは、生存のための呼吸担当なんだ。発声には、そんな大量の息を無駄なく使って、消化器系を活性化させる感じかな。だから消化器系空洞に肺の役目を負わせてやれば、理想的な発声器官が誕生する事になるぞ。」
B♡「なるほど、少し解かって来たかもね。その気体袋の出入口に舌根が頑張っているという訳ね。食道と舌根の繋ぎ目に集中してボイトレする必要が有りそうね。このポイントの体感が中々付いて来てくれないのよね。」
N♠「当然、難度はどんどん上がって来るぞ。その分、熱中してみる面白さが沸き上がって来るから、楽しみだぞ。この辺りに来ると、これまで基本ボイトレで培ってきた呼吸操作がフルに発揮されてくる体感を楽しんで欲しい。」
【数学好きの方の為のボイトレ数式コーナー】
消化器系空洞は、ほぼ独立した虚数領域と見なせるから、リキミを避けやすいエリアと言えます。消化器系空洞を複素数球体へアレンジしてみると、球
体テッペン・球体ボトムが、息(虚数)の出入口となる訳ですが、発声時はボトムの出入口は封鎖してしまいますから発声呼吸は球体テッペンの出入口に依存します。従って、舌根がリキンでしまえばボイトレを台無しにしてしまいます。このポイントがボイトレ難解さの一つとなります。唯一の切り抜け方は、極限の脱力に慣れるしかありません。その上で、息(虚数)の呼吸操作に全面依存しながら声づくりを進めるボイトレが欠かせません。
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