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【ボイトレ・脳トレ・シニアライフ】第15話


N♠「実数世界から虚数世界への移転初期には、かなりの混乱に直面するから、そのつもりでね。
例えば、Binco本人が実像だとすると、鏡に映ったBincoは虚像だよね。不思議な事に、実像と虚像とは左右が逆転してしまう。「鏡の国のアリス」の著者が数学者である事を考えると、虚数思考は数学的にならざるを得ない。とは言っても、柔軟な脳トレで謎解きを楽しんで欲しい。虚数思考が整理出来てくると、ボイトレはとても楽になる。虚数生活のワクワク感を楽しむんだぞ。」

B♡「声帯の中で生まれる真空領域は、左右の筋肉(実数)に挟まれた密閉部分だったわよね。声帯部分の密閉感覚って何も感じ無いけど、直接、声帯へ密閉を仕掛けるとダメなんでしょ。」

N♠「良く分かってるね。最近、調子よくねえ。まあっ、そういう事だから当然、仕掛けるのは胸空洞を隔てて反対側にある身体の中心点辺りが効果ありそうだぞ。自分でその声帯の代理点を見っけるんだぞ。Bincoの脳みそ、時々かき回さないと加齢臭立ち込めるからな。」

B♡「私、虚数村民になったから、実数ルールとは全て逆転するのよね。それを脳トレするんでしょ。とにかく呼吸操作を全部逆にする練習から始めるしかないわね。」

N♠「左右の筋肉(実数)に挟まれたスキマで常時変化する真空円を設定するのが最初の作業になるぞ。この真空円を呼吸で自在にコントロール出来るボイトレはかなり厄介な作業だ。
分り易くする為、鏡の前に立った「実Binco」が鏡の中の「虚Binco」に語り掛けて欲しい。会話は脳波・念力・心情・・・等に頼るしか無い。即ち、連絡手段は虚数でしか出来ない。鏡の中の自分の心を探る事で、虚数君が分かって来るかも知れないぞ。但し、「虚Binco」は「実Binco」が居なくては存在できない。あくまでも主役は「実Binco」なんだぞ。」

B♡「私が、鏡の中の私に向かって息を吹きかけると、鏡の中では正反対の方向に息の流れが逆転してるわね。という事は、息を吸う方向も逆転するって事なのね。」


N♠「鋭い!Bincoの感の良さはボイトレ向き能力と思っていいぞ。虚Bincoの呼吸は実Bincoの呼吸と正反対である事が分かったからには、虚数ボイトレが、はかどるぞ。主役の実数腹式呼吸を基本に置いて、正反対の虚数腹式呼吸に挑戦して見て欲しい。慣れるまでは脳みそが、かなりかき回されて混乱するはずだ。そこを通り越せば、声の響きは滅茶苦茶豊かになってる筈だ。」

B♡「鏡の中では、吐く息は吸う息となり、吸う息は吐く息になるのね。
という事は、息を吸ってる時が発声に繋がってるのね。当然、鏡の中ではリキムはずが無いわね。」

N♠「虚数がリキマないと言っても、実数側がリキンで居れば、虚数側が敏感に反応するから、その積りでね。虚数世界を経験するのは、実数世界で経験できない事を修行する、修験者だと思って欲しい。自分の世界観が、きっと広がるぞ。」

【数学好きの方の為のボイトレ数式コーナー】
鏡面を境にして、実数と虚数を連絡する一手段としてメビウスの輪の助けを借りると、脳みその負担が軽減されます。あくまでも、脳トレ軽減グッズですから箸休め程度に活用をお勧めします。
本題の声帯真空円には、左右の筋膜を介して1気圧の圧力で圧縮されています。1気圧は10メートルの水深に相当します。
従って、筋力で圧縮を緩めるのは相当な筋力を要します。ボイトレによって筋力の代わりに、息を真空円に吸い込む事で真空円を振動させ、より良い発声に繋げます。


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