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【巨人】若手の長距離砲を乱獲

前回から第3次原政権のシーズン途中の補強について3回に分けて取り上げています。
第2回目の今回は、プロスペクト世代の長距離砲を獲得するトレードが複数成立している件について扱っていきます。

大物放出→ロマン大砲乱獲

まず、直近2件のトレードについて改めて振り返っておきましょう。

2020年9月
ロッテ 香月一也 ⇔ 巨人 澤村拓一(現BOS)
 
2021年3月
ヤクルト 廣岡大志 ⇔ 巨人 田口麗斗

直近のトレード2件は投手陣の大物を放出して若手の長距離砲を獲得するトレードが続いています。

2件とも過去の投稿で詳しく掘り下げましたが、この2件のトレードから巨人がどんな選手を求めているのかが伝わってきます。

《参考》
【巨人】右の大砲 廣岡大志を獲得!
https://note.com/nori203/n/n8c04f972be36

なぜ若手の長距離砲が必要なのか

では、なぜ巨人が澤村と田口という大物を放出してまで他球団に若手の長距離砲を求めたのでしょうか。

それは高校を卒業してから既に育成過程でプロ相手に打席をたくさん積んでいるからです。
特に廣岡はまだ高卒6年目ですが、ヤクルトの1軍で548打席ももらっています。巨人の1軍で育成過程のロマン大砲に548打席なんか絶対与えられません。

じっくり煮込んだ美味しいお鍋を出来た瞬間に横取りできれば煮込む手間がかからないですし、もちろん煮込んでいる間の年俸支払いと70人枠登録の必要もないのでコスパ最強です。

これだけを聞くとやっぱり巨人はせこいと思われても仕方ないと思いますが、もちろん相手方も巨人で活躍した大物投手を獲得できたわけですから煮込んだ分だけ得られるものはあります。そうじゃないとトレードは成立しません。そこだけは強調しておきたいと思います。

若手の長距離砲が揃いつつある

巨人はとにかく大砲不足に悩まされてきました。ラミレス、李承燁、小笠原、村田、ゲレーロ、丸など巨人で活躍している大砲は高額な年俸で他球団から連れてきた選手がかなりの割合を占めています。若くしてレギュラーを勝ち取った大砲はここ最近だと岡本和真ぐらいしか思い当たりません。

しかし、ここに来て廣岡と香月の加入に加えて最近のドラフト戦略も功を奏し、だいぶ長距離砲で有望なプロスペクトの名前が出てくるようになりました。

・廣岡大志
・北村拓己
・香月一也
・秋広優人
・菊田拡和 など

秋広は皆様ご存知の通りですが、香月も巨人移籍後初ヒットをマークしてからブレイクの兆しを見せてくれていますし、廣岡も代打で決勝タイムリーを放つなどここまで結果を残してきています。
今1軍に帯同している若手はせっかく打席をもらえているので、この機会を絶対逃してほしくないですね。非情ですがタイムリミットは迫っています。

由伸監督がブレイク前の岡本によく言っていた言葉ですが、打ってくれさえすればポジションは首脳陣が用意してくれます。とにかく1軍で打ってほしいです。
岡本と共に未来の巨人軍を牽引する若手が出てくることを心から期待しています!

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