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アイドルに歌って欲しくない曲。「Futurity smile」
昔Twitterで書いた、Futurity smileを聴いて感じたこと、考えたことをダラダラと垂れ流す
一文一文丁寧に歌詞解釈をしていく。このとき覚えていてほしいのが、この曲は、アイドルと「誰の」歌なのかということだ。
心が迷ったときには、どんな逆境でも乗り越えるという声、「そっと」というところから自分の心から聞こえてくる小さな声とも読める
さて、次からが重要
落ち込む時は「あなた」が見守ってくれる。
未来への「憧れ」そして「叶える」方法を教えてくれた「あなた」。見つけてくれた「あなた」。
大きな世界で「あなた」が誇れるほど輝こう。それが感謝を伝える方法だから。アイ活をしていく中で見える新たな夢、思い出を積み重ねてさらにもっと高いところまで行くから、「あなた」は隣で見守っていてください。
以上が一番の言い直し。
私が思うに、一番でのあなたとは一貫して「P」であると思う
将来の夢を持てていたわけではないアイドルが多い。むしろ最初からアイドルやりたいと思っていたメンバーの方が少ない。そんな彼女達に「トップアイドル」という憧れと、それを叶える方法を教えてくれていつも見守っていてくれるP。あなたへの感謝、思い出を糧に新たな夢を目指す、そんなアイドル達の胸の内を語るような内容であると考える。では、二番に行こう
今は当たり前になったアイドルとしての日々。何も夢がなく、殻を破れないでいたあの頃から比べたら彼女達には奇跡。
アイドルという、トキメキを表現できる場所を見つけ、溢れた未来への希望。そんな場所にあなたは誘ってくれた。自分に向き合ってくれた。
果てのない世界だけど、どこにいてもあなたを照らすほど輝こう。この感謝はずっと変わらない、それを伝えたくて笑顔でステージに立つ。
次が私の拡大解釈かもしれないのだが、「温かい日差しを待つ時間」とは、「ステージ裏の待機時間」ではないだろうか。そして、自分がスポットライトを浴びるような、輝く「いつか」までの「今」も掛けてあるのだと思う。ステージに立つのを待つ時間のわくわく、いつか叶う夢への期待。そんなことが表されてるのでは?
stand by dreamsが難しいが、夢を「誓う」と訳せばいいのではないだろうか。「叶えよう」からも考えて、「ステージを待つ時間」ではなく「未来への今」の方が比重の置かれてある意味だろう。
二番は、一番では「落ち込むとき」や「始まり」に比重が置かれていたのと比べると、少し「未来」や「今」に比重が置かれていそうだ。もちろんそれらは過去の上に立つのだが。
この二番で曲者なのが「あなたを照らせる星」。一瞬、「あなた」がPなのかファンなのか分からなくなった。しかし、それ以外の「あなた」がかなりPなので、ここもPだろうと予想して、ラストに行こう。
ここは、「翼」プロということで、「翼が生えた=アイドルになった彼女達」が「翼を使って舞い上がる=アイドルとしての活動を始める」と解釈した。ときに衝突し、それを乗り越えたあの瞬間は宝物となって何度でも思い出される。あそこが、自分の本当のオリジンだと。けしてあの瞬間は忘れない。
「輝こう〜希望のステージ」は省略
トップアイドルを夢見ることに全力を出せる今。眩しい未来を目指せる今。それはすべてあなた、Pのおかげ。これからも見守っていてください
以上で歌詞解釈は終わりとなる。
Pへの感謝と未来へのさらなる羽ばたきの意志を見せる素晴らしい曲だが、わたしはこれをアイドルに「歌ってほしくない」。
なぜならこれが「Pへの歌」だからだ。
アイドルとはファンを喜ばせるもの。Pはそれのお手伝いをするもの。メッセージを受け取るべきはPではなく、ファンである。283のアイドルたちは「アイドル」に真剣に向き合っている。ストレイライトなんかは「偶像=idol」を貫いている。そんな彼女達がステージ上でアイドルをやめ、Pに感謝を述べる「少女」になることにわたしは驚いた。私は新曲が出るといつも、その曲ができる経緯を想像する。作詞家に自分たちの関係性を伝えたりするのかな、伝えたいメッセージとか作詞家に伝えるのかな?最初にこの詞を見たときアイドルはどう感じただろう?と。
そうしてこの曲を見たときに違和感を抱いた。どうしてアイドル達はアイドルでない、少女の自分の気持ちを歌に込めたのか。そんな曲出したらファンが「男や!」って暴動起こすわ。そしてその、明らかに自分あての曲を公開するP、お前やめとけ。というかあんな有能Pがそんなことするの解釈違い。
ということで導き出した私の結論は以下の通り
『Futurity smileはシャニマス世界では歌われていない』
この曲は「p」と「ファン」が歪な形で一体化しているこの世界だからこそ出力できた歌であり、彼女達はこの曲を歌うとき、アイドルという服を脱ぎ、肉体すらも超えて、まっすぐにその心を、存在を私達プレイヤーに叩きつけるのである。そんなものを受け取れることができるのは、神的視点で彼女達を見ている、心理を覗くことができる我々、プレイヤーのみである。「プロデューサー」であり「プレイヤー」、そんな私達だからこそ聴ける一曲。
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