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年越し合作2022-よるつむぎの映像について

「年越し合作2022」の「現代vocaloid創造都市 19.よるつむぎ」パートの発想法と技術(ぐちゃぐちゃのBlenderPF配布)について書きます。

1.のりのり長方形くん

発想法

実家に帰省時に、いいパソコンがない状態で過ごさなければならなかったため、勉強っぽい映像の技術がないのかなと思っていました。(多分)Twitterを良質に漁っているときに、LiveCoding(プログラミングで即興で音楽/映像を作る)あたりの話から、GLSLというGPUを使うプログラミング言語?というのを知りました。GLSLで数式(関数)で図形を書くということをやっているときに、意外と(step関数を使ったような)タイル状のシェーダーが動くって見たことない気がするってなってBlenderで作りました。

のりのり音ハメは、やっつけで作りました。本来は、曲を歌詞を声に出すときの口の形と同じにしようとしたのですが、めんどくさかったのでやりませんでした。

突如でてくる謎の金属直方体も、やっつけで作りました。音的に、挟まれる感じだと思ったので、適当に対称に直方体置いたら、対角線を意識したデザインみたいになったので、めちゃ長にして、3Dオブジェクトをデザイン的に使おうとしました。

技術

タイル状のものは、シェーダーを使って作りました。
のりのり音ハメは、気合でつくりました。
謎の金属直方体は、ジオメトリーノードで対称に動くようにしました。(Transform:基本的変形の値に×(-1)して負にしただけ)
なお、物体の表示/非表示の切替にもジオメトリーノードを使っています。
(↑物体を消すのがごちゃりやすいBlenderにおいて、かなりおすすめです。)

2.音ハメ金属質グラフィクス

発想法

金属質なのは多分ですが、他の方の映像に影響を受けてます。BlenderでAviUtlみたいなモーショングラフィクスやってみたいなと思っていたので、AviUtlでめちゃ雑に音ハメした映像を作って、それをBlenderで清書するときに、金属が一番かっこいいということになりました。

技術

ジオメトリーノードで形(円柱、円輪、覆うやつ)をつくって、あとは気合で動かしています。物体の登場時は、AviUtlのラスター如く、(Geometry Nodes で)ディスプレイスメントをかけて登場させています。AviUtlの非破壊編集マニアの方にはジオメトリーノードをめちゃくちゃおすすめできます。Blenderは保存しちゃったら直せない要素が多いなか、後から形変えられるのめちゃ便利なので。

3.ぐちゃっと金属グラフィクス

発想法

Blenderのジオメトリーノードのチュートリアルです。(終)
まあ前から音的に、ぐちゃっとさせたいなとは思ってたのですが、たまたまめちゃくちゃ良いチュートリアルを見つけてしまいました。あと、ノイズ感、つまり粒子感をだすために、AviUtlでティムさんのランダムブラー系スクリプトを使いました。(メインの技術はチュートリアルだけど、結構いい感じに音ハメできたので個人的には気に入ってる。)

技術


4.虹色のうねうね

発想法

以前、BlenderのStack Exchange(良質な知恵袋的なサイト)で、CyclesでBloomの再現法で、汚れテクスチャをはっつけた立方体をカメラに取り付けるというのをみて以来、「カメラになんかする」って面白そう…と思ってたので、うねうね色収差ガラス球のなかにカメラを入れてみました。そしたら、結構綺麗になったので、採用しました。

技術

色収差ガラスの作り方は、GlassBSDFのIORをRGBでずらしました。
(このチュートリアルで知った→https://youtu.be/UYg4ZDdrOFw)
うねうねは(Geometry Nodesで)ディスプレイスメントで作りました。
うねうね色収差ガラス球の座標を、カメラと同じにしました。
(Constraint使ってたっけ?ペアレント使ってたっけ)

5.CGらしい物体

発想法

シンプルにかっこいい物体、いまだにチャレンジしてないことに気づいたので作りました。スカルプトで作った物体がかっこいいという情報をだーいぶ前にtwitterで見たことがあって、いじったことがあったので、取り巻きの物体は、スカルプトで、ぐわーって引き延ばしたりして作りました。(勾玉みたいな金属のは最後に布スカルプトブラシみたいなのかけてる)

技術


6.カメラが引いていく

発想法

曲を聞いてどういう方向(左右上下、前後)であれ、勢いある感じにしたいなと思いました。ここまで歌詞を完全に無視していたのですが、歌詞では、「今日は包み込んでいて」と言っていたので、光が小さくなっていく、包み込まれる表現をしようとBlenderでそのまま作りました。単に、それだけだとチープすぎて見栄えがわるかったので、虹色のうねうねをオーバーレイでかけたら、不安定さが出て、勢いがある感じになりました(不安定さで次の人へのつながりもよくなるんじゃないかなと)。

技術

Blenderでちょっとだけ隙間開けた空間をつくってカメラを動かしました。


arigato

なんか解説を作ったり限界映像大会とPVSFにちょこちょこ作品出したりしてるだけで、インターネットにおける人とのつながりが非常に希薄な僕なので(もはや意図的に避けちゃってる)、合作に一度も参加したことがなかったのですが、突然に合作のお誘いが来たので、やってみるか…!となりました。いざ作ろうとすると、まあ、結局は個人製作になるので、あまり気が乗らなかったですが、ちょっと手を付けると意外と順調に作れて楽しかったです。決められたパートから曲を選ぶというのも、手を出しにくい曲にチャレンジできるきっかけとなったので良かったです。

終わったぜー。ばいばい。


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