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BIKE&CAMP TOUHOKU 2023

 5月20日・21日に、福島県いわき市にある「ワンダーファーム」にて、『BIKE&CAMP TOUHOKU 2023』が開催されました!

 2日間で、いわき市内外から約2000名の方にご来場いただき、自転車キャンパーに限らず、子供から大人まで多くの方々に楽しんでいただけました!
そんな大盛り上がりだった2日間の様子をレポートします!

BIKE&CAMPとは?

 日本で唯一の自転車とキャンプをテーマにした、『旅のフェスティバル』。自転車イベントでも、キャンプイベントでもなく、旅を楽しむイベントです。

 これまでも、三重県いなべ市(TOUKAI)や、茨城県土浦市(KANTOU)などで開催され、自転車とキャンプを掛け合わせて楽しむ旅のあり方を広めてきました。
 
そして今回の『BIKE&CAMP TOUOKU 2023』は、福島県いわき市にて”東北初”の開催でした!

会場内の出店の様子

会場には、自転車やキャンプ、アウトドア用品などのブランドが各地から集まり、自転車好き、キャンプ好きが目を輝かせるような商品がずらり!

旅にピッタリの、輪行ができる折り畳み可能な自転車や、電動自転車、キッズバイク、普段見かけないような珍しいデザインのものなど、多種多様な自転車が集結!

来場者の方たちも、興味津々で、気になる自転車を試乗したりする様子も見られました。

また、自転車に取り付けられるアイテムや、素材やデザインにこだわったキャンプグッズや衣類なども販売されていました。

中には、自分でアウトドア用スプーン&フォークが作れるWSもあり、自分好みの曲がり具合などに調整しながら、皆さん夢中になって世界に一つのマイスプーン&フォークをフォークを作成していました!

飲食ブースでは、いわき市で人気の飲食店やキッチンカーが出店し、どこの店舗も賑わっていました!

スパイスカレー、ホットドック、タイ料理、ケバブ、アイスクリームなどなど・・・どれも美味しそうで選べません!県外から来た方たちにとっても、地元のおいしいご飯を楽しめるのは嬉しいですよね。

キッズバイク・パラサイクリングの体験会

試乗ブースでは、芝生の上に木材などでデコボコ道や、一本橋などが作られ、アトラクションのようなコースが用意されました!子供たちは、キッズバイクに乗って、普段とは一味違う道のりを少し苦戦しながらも、全力で駆け回っていました!

また、パラサイクリングのハンドサイクルに挑戦している子も!日常ではできない貴重な体験ですね。

そして、大人の方たちも二人乗りのタンデム自転車に挑戦し、子供達よりもはしゃいでいるのでは…⁉と思うくらいの楽しそうな様子も見られました!子供から大人まで、皆さんに楽しんでいただけてよかったです!

パラサイクリングツアー

BIKE&CAMP1日目には、総勢約30名でワンダーファームからオーガニックコットンブランド『KITEN』さんのコットン畑までパラサイクリングツアーが開催されました!

ハンドサイクルを使うパラサイクリストや、視覚障害のある方たちはタンデム自転車の後ろに乗って、四倉の田園風景の中をみんなでサイクリング!
 
KITENさんのコットン畑までは、ワンダーファームから約2km。タンデム自転車に初めて乗った方は、前後で息を合わせて漕ぐことに苦戦しつつも、慣れてくると和気あいあいと楽しそうな会話がたくさん聞こえました!

そして、KITENさんの畑ではコットンの種まき体験をしました。
 
コットン畑は、少し階段を登ったところにあり、ハンドサイクルの方たちが自力で登ることは難しく、みんなで協力して上まで運びあげました!一人では難しいことも、周りの理解とサポートがあればできることが広がりますね。

『KITEN』代表の酒井さんから、オーガニックコットンについてや、コットンの種まきについて説明を受け、各々種まきを行いました!
 
コットンの種を初めて見る人、畑の土を初めて触る人も。中には、視覚障がい者の感覚を体験するように、目を閉じて手の感覚だけで種まきをしている参加者も見られました。

種まきを終え、次は大野というエリアに向かって走り出します!そして、そこに待っていたのは、坂...!!皆さんヒーヒー言いながらも、必死にペダルを漕ぎます!

ハンドサイクルの皆さんは腕の力だけで漕ぐので、より大変なのですが全員登りきることができました!

そして、今年3月に閉校になってしまった大野中学校の前で少し休憩し、鳴龍の門がある恵日寺にも寄りました!現在は鳴りませんが、前までは手を叩くと本当に音が鳴ったそうです…!

そして、ついにワンダーファームまで戻ってきました!ワンダーファームに到着すると、会場にいた皆さんが「おかえり~!」と迎えてくれました。

今回のパラサイクリングツアーを通して、自転車は年齢や障がいの有無など関係なく誰でも楽しめるスポーツだいうことを改めて実感しました!「誰でも乗れる」という認識がもっと広まっていけばいいなと思います。

聖地巡礼スタンプラリー

BIKE&CAMPの開催地である、いわき市四倉・久ノ浜・大野エリアのおすすめスポットを巡る、スタンプラリーが開催されました!
 
4つの写真撮影ポイントで写真を撮り、それぞれの近隣のステッカー受取所に行くと、オリジナルステッカーがもらえます。

ステッカー受取所の一つ、『颯サイクル』さんでは、愛犬のマロンちゃんがお出迎え!たくさんの人が立ち寄ってくれ、みんなの癒しスポットにもなっていたようでした。

『SLOW DAYS Cafe』さんでは、飲み物や軽食があるので、みなさんの休憩スポットになっていました!

いわき久ノ浜で発掘された恐竜”フタバスズキリュウ”や、地魚のデザインのクッキーがあり、この地域を知る機会にもなったのではないかと思います!
また、お店の方がボトル補給サービスやエネルギーチャージのあめも用意してくれました!

そして、4箇所全て回った方だけもらえる、『BIKE&CAMP TOUHOKU 23オリジナル手拭い』と『ヤサイクルキャップ』をゲットしている方は、なんと約50名・・・!!
 
4箇所全て回ると、なかなか大変な距離だったと思いますが、サイクリング好きの皆さんには楽しんでいただけたようです!

いわき市外から来た方たちに、BIKE&CAMPだけでなく、スタンプラリーを通して、いわきという土地の魅力も知ってもらえたと思います!またいわきを自転車で走りたい!と思った方はぜひ!お待ちしております~!

20日/『CHILL TIME』イベント

野生を取り戻す、マインドフルネス

ブラインドコミュニケーターである石井健介さんがナビゲートを務め、自分の五感を研ぎ澄まし、野生の感覚を取り戻していくワークショップが行われました。

まず目を閉じます。風を感じて、風に乗せられた匂い、音を感じます。今感じている風はどこから吹いているか?1番遠くから聞こえる音はどんな音か?など、普段の生活では感じ取っていないような部分まで、全身で感じ取ります。

参加者の方からは、「向こうの山の方から風が吹いているように感じた。」「風と共に芝生の匂いがした。」などの意見が出ました。

そして、目を閉じた状態の参加者の皆さんに、レーズンが一人ずつ配られました。まずはじめに手で触って、次ににおいを嗅いでみる、最後に口に入れて、、、感触と匂いだけでは何か分からず、恐る恐る口に運ぶ人もいました。

最後には、目を閉じた状態で、裸足になって芝生の上を歩いてみました。足の裏を地面に擦るようにゆっくり自分の行きたい方へみんな一斉に歩きだします。そして、ストップと言われ、目を開けてみると、こっちに進んでいたんだ!と驚く人や、他の人が作っていた豚汁の鍋の目の前にいた人も!美味しい匂いのする方に歩いていたようですね。

日常生活のほとんどの出来事を、まず視覚から判断しているように思います。もし視覚がなかったら、今の当たり前がどのくらい不便に感じるだろうか?と、考えるきっかけになりました。

ウェルカム・ファイヤーセレモニー

ちんどんおてんきやの佐藤ユミさんがナビゲーターを務め、いわきの地でこうして集えたこと、大地と共にあることに感謝を捧げ、夜を迎えるためのファイヤーセレモニーを行いました!

みんなで輪になり、まずはハミングから始まり、だんだん大きく、高く、逆に低く、みんなで空に向かって声を出し、ハーモニーを楽しみました。

そして日も落ちて寒くなってきたので、早速焚き火台に火をつけることに。ワンダーファーム内やここに来るまでの道中で拾い集めてきた草木に火をつけ、焚き火台の薪に着火します。パチパチと音を立てながら勢いよく燃える薪、冷えていた身体が暖かくなりました。

暖まってきたところで、みんなで焚き火を囲むように一つの輪になり、手を繋いで歌を歌ったり、踊ったり、まるで異国の民族舞踊のようでした!最後にはみんなハグをして、ここに集った人々と地球と、一体感が感じられました。楽しい夜のスタートを迎えることができました!

焚き火を囲んだトークショー

自転車で世界を旅し、BIKE&CAMPを立ち上げた山下晃和さんと、世界各地を旅し親子でも14ヶ国を訪れた佐藤ユミさん。そんな旅好き同い年の二人によるトークショーが行われました!テーマは、『世界を旅してきたはなし』

それぞれの初めての海外旅行の話や、山下さんが自転車旅で出会ってきたもの、ユミさんの親子で海外旅行に行った話、旅がお二人の活動にどう繋がっているかなど、、色んなエピソードが盛りだくさんのトークショーでした。

トークを聞いていた方からは、「面白くてもっと聞きたかった」「焚き火を囲んで聞くのが良かった」などの声もあり、とても好評でした!

コロナ禍でここ数年なかなか行くことが難しかった海外。思わず世界に旅に出たくなるような、私も行くぞ!と背中を押される話ばかりでしたね『旅』の素晴らしさや、可能性を考える時間になりました。

焚き火チャリティーオークション

BIKE&CAMP恒例のチャリティーオークションも開催!今回のオークションで集まったお金は、いわき市の車いすの方たちのために寄付されます。出展者さんから様々な商品をご提供いただき、焚き火を囲んでオークションが始まりました!

自転車のアイテムやキャンプグッズなど、人気ブランドの商品が次々と出てきます! NORERU?からもいわきフラジャージ、日本酒又兵衛の前掛けなどが出品され、オークションにかけられました! 

オークションに参加された方たちは、最初は控えめでしたが、「2000円!」「じゃあ2500円!」と白熱していき、BIKE&CAMPの運営人も一緒に参加するなど、とても盛り上がりました!

そして、イベントが終わってからも、キャンプ飯を食べたり、DJの音楽を聞きながらお酒を飲んだり、焚き火を囲んで語り合ったり、それぞれの楽しみ方で、キャンプの夜を過ごしていました。

21日/『FESTIVAL TIME』イベント

楽器づくりワークショップ

佐藤ユミさんによる、自然素材や廃材を使った楽器作りワークショップが開催されました!大人も子供も誰でも参加OKで、みんな夢中になって楽器を作っていました。中には、昨年の『ごちゃまぜパレード』の時に作った楽器を持って来てくれた子もいました!

木の枝に針金を通し、そこに瓶の王冠やビーズを通して横に振ると音が出ます。数や組み合わせ方などによって音色が変わるので、それぞれオリジナルの音を奏でていました!また、木の枝に布の端切れや毛糸、コットンの綿など、自分が好きなように装飾しました。

大人になると、”自分の手で何か作る”という機会が減る気がします。この日は、大人の方たちもみんな童心に帰り、自分の楽器を無我夢中で作っていました!完成した楽器を持ち、『ごちゃまぜパレード』でみんなで音を奏でます!

からだあそびWS

ダンサーのばなしコンさんによる、からだあそびのワークショップが開催されました!ワンダーファームにある芝山で、子供も大人も裸足になって、全身を使ってみんなで遊びます!

芝生の上で寝転がったり、山の上から転がったり、みんなでトンネルを作って通り抜けたり!みんな自然体で、自由に体を使って遊んでいました。おもちゃや遊具がなくても、からだひとつでこんなにたくさん楽しい遊びができることに気づかされました。

また、芝山を登って下ってみんなで風になったり、空に向かって叫んだり、亀になってみたり、足の裏で挨拶したりなど、からだを自然に委ね、自分たちは自然の中で、この大地の上で生きているということを感じるWSのなりました!

ごちゃまぜパレード in BIKE&CAMP

昨年11月に平で行われた『ごちゃまぜパレード』が、いわきに帰ってきました!ちんどんおてんきや・佐藤ユミさんのちんどん太鼓と、いわきのミュージシャンズの音楽とともに、年齢、性別、国籍、障がいの有無など関係なく、みんなごちゃまぜで歌って踊るパレード。

午前中に楽器作りワークショップに参加した方たちは自分の楽器を持ち、出展者や運営陣もそれぞれ旗などを掲げて、会場にいるみんなが集まり、パレードが始まりました!

楽器の音に合わせて踊ったり、歌ったり、楽器を鳴らしたり、、、その様子を見てさらに人が集まってきます。そしてみんなで列になり、BIKE&CAMPの会場内を音を奏でながら練り歩きました!

まずは出展ブースへ行くと、出展者の皆さんも手拍子したり、一緒に盛り上げてくれました!そのあと、事務局の前を通り、飲食ブースへ!ここで、のばなしコンさんが即興で音楽に合わせたダンスを考えてくれて、みんなの掛け声でリズムを合わせながら踊り歩きました!

ごちゃまぜパレードには視覚障がいのある方も参加しており、それに気づいた小学生の子が横に寄り添い、道を誘導し、ダンスも教えてあげるなどしている様子が見られ、とても心が温かくなりました。

そして、またスタート地点までみんなで戻り、フィナーレ!最後にみんなで歌って踊って奏でて、BIKE&CAMPを締めくくりました~!

2日間に渡りBIKE&CAMPを楽しんでいただき、
ありがとうございました!

次回は、今秋に霞ヶ浦総合公園にて開催するそうなので、
ぜひ行ってみてくださいね。


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