修了考査「不」合格体験記~意識の低い受験生ver~


暖かくなりつつあった春の朝、
PCで見た合格画面に僕の名前はありませんでした。


そう、僕は2022年の修了考査に落ちたんです。



2017年、大学1年の時に簿記の勉強を始め、
簿記3級…2級…1級…

負けなしで合格を積み重ねました。



短答も論文も上位ではないものの
真ん中くらいの成績で危なげなく合格。



しかし修了考査には落ちました。



「修了考査に落ちるのは論文を
ギリギリで受かったやつだけ!!」


そんな言葉を信じている人は
この記事を読んでほしいです。


Xを見てると優秀な猛者たちの
合格体験記はたくさん流れてくると思います。


なので僕はあえて

「こうしておけば…」

と振り返る
不」合格体験記を残しておこうと思います。




その前に

落ちるとどうなるのか


という話をしておこうと思います。



結論。


人生に大きな影響はそこまでありません。


論文の場合は受かるか落ちるかで、
就職か勉強の2つの道に分かれます。


修了考査の場合はみんな働いています、
受かろうが落ちようが淡々と働くわけです。


確かに法人によってはシニアの昇格要件に、
修了考査の合格が課せられているところもあります。


シニアになるかならないかで
年収100万くらい変わるでしょうか。
(シニア前に辞めてるのでこの辺の感覚は疎いです)


けど700万になるか800万になるかの違いです。



論文の場合、500万予備校代分マイナスの2択
であることを考えると人生に大きな影響はありません。



が、

普通に恥ずかしい。(笑)

というのは間違いないです。笑


合格率が7割ほどの試験なので
受かって当たり前のような雰囲気の中、
落ちると周りからの絶妙な慰めが心に来ます。。


辛かった、、、



1回目の受験の結果


スマホのフォルダをさかのぼりましたが、
残念ながら地味にショックが大きかったのか
成績表のスクショを撮っていなかったみたいです…


ただハッキリと成績は覚えてます。


【2022年修了考査】
監査:B
経営:B
倫理:B
税務:C
会計:D

こんな感じ。


多分会計がCか税務がBであれば
合格していたんじゃないかなと。


自信がないわけではなかっただけに
あと少し及ばずというのが悔しさを増したのを
覚えてます。


不合格がわかった後、
僕は税務の自己採点をしました。


僕は問題用紙に回答を書き込んでから
解答用紙に転記するタイプだったので、
回答が問題用紙に残っていたんです。



「一体どこが不足してたんだろう?」

というのを次の受験に活かすために、
税務についてのみ振り返りました。

(会計は問題用紙無くしちゃってわからなかった、
ごめんなさい♡)



すると

「あー絶対ココでCになってるじゃん」

という反省点が明確に見つかりました。



1回目の受験の反省点


確かに僕は勉強時間はかなり短かったと思います。



11月にTACに申し込みに行ったら

「2023(翌年)受験の講座ですか? 」

と職員の方に聞かれたのを覚えています。

いいえ、2022年です。
(あの時のおじさんへ、受かりましたよ。僕より)



実際に行った勉強を振り返ると、、


✅会計
試験休暇の最初の1週間で
4回の答練
を終わらせました。
あとは論文期の教材(コントレ)のA論点だけ。
理論も論文期の教材(ポケコン)のみ。
IFRSについてはほぼ触れてません。


✅税務

こちらも最初の1週間で
4回の答練
を終わらせました。
答練をベースに法人と消費を
やってわからない箇所はテキスト。
相続・贈与税についてはテキストを確認+答練。


その他の所得、国際課税、土地評価、
などはほぼすべて切りでした。


✅監査
2週間前から開始。
とりあえず答練で出た個所をテキストに戻って確認。
以上。


✅経営
10日前から開始。
ITは講義をみてテキスト読み。
経営は答練のみ。
以上。


✅職業倫理
3日前から開始。
テキスト読み。
TACとCPAの答練確認。
以上。


まあ圧倒的に勉強時間が足りてませんね。



だからといって反省点が

「余裕を持って夏から勉強しましょう!」

みたいなクソつまらないことだけ
書いても仕方ないんですよね。



いやそりゃわかってますよ。


夏から余裕をもって勉強した方がいいに決まってます。


けど僕みたいに体が動かない人も絶対いるはずです。

…いますよね??


僕の圧倒的な反省点は

”点を取る訓練”

が圧倒的に不足していたことでした。


どういうこと?って思うはずなので
具体的に2つに分けて説明していきます。


1つ目。

税務って”問題から写すだけ”
みたいなボーナス問題が何個か出るんですよ。


例えば法人税の中間納付額とか。


問題文に載ってて、
それを解答用紙に転記できますか?
みたいな問題が出るわけです。


当然こういうのは答練で同じ形式で
何度も聞かれるわけですが、
答練を実践形式で解いてない僕はここをほとんど落としていました。


これだけで2~3問落としてるので
結構痛手だったと思います…



2つ目は
”解答用紙への答え方”
です。


点を取るには求められた形で
回答する必要があります。


例えば差引金額などを別表上で聞かれたときに

「△」などはいりません。


差し引く金額を聞かれているわけですから、
マイナス表示をつける必要がないんです。


「なにを当たり前なことを…」

と思いますよね。


これを僕はつけてしまいました。


実戦経験が不足してると、
意外とこういうところ本番間違えるんだなと。


僕はここでも2~3問落としていました。

金額は合っているけど答え方が違う、みたいな。


1個目・2個目、合わせて5~6問落としてます。


所得税などの他の分野が

「え、これでCなの?」

っていうくらいひどい出来だったことを
考えるとこの5~6問があったらBには乗っていたなと思います。


この5~6問については
勉強が追い付かなかったわけではありません。


実践を通して

「ここはラッキー問題だ」

みたいな感覚とかが養われていなかったのが
大きな敗因だったと思います。


今後受験する人は計算科目だけでも
”時間を計測してガチ答練”
をやることをおススメします。



勉強範囲の進捗度が同じでも

”点をもぎ取る訓練”

をしておくだけで合格率が跳ね上がると
身をもって体感しました。



2回目の結果と勉強時間


そんなセルフ反省会を通して2023年、
2回目の修了考査受験…



無事合格♡


勉強始めたのは

1年目:11月上旬
2年目:10月下旬

なんだかんだ仕事してたらこの時期になってました(学ばない)


科目ごとに去年との違いを踏まえて振り返ると


会計実務


今年の問題が簡単すぎて
何が正解かはわかりません…(笑)


ただ仕事の役に立つので
テキスト中心に丁寧に取り組むのがいいかと思います。


あと大きかったのは
IFRSをテキストベースでA論点の勉強をしたことですかね。


ちゃんと見ておかないとわからないIFRSの問題がそれなりにあったので
ここは必ずやっておきましょう。



税務実務


自信ない人は早めにやりましょう…



僕は11月と10月下旬からでしたが、
だいぶ時間持って行かれました。


講義を片っ端から見ると
死ぬほど時間食うので

①テキスト読む
②わからない箇所があれば講義
③答練
④テキストと答練回転

の順でやってました。


去年との違いは答練ベースではなく、
テキストベースで網羅性を上げた点ですね。


組織再編税制やグループ法人が全く出ないという
肩透かしを食らいましたが、
”完全に切った”みたいな範囲が
昨年に比べて少なかった
ので精神的に安定しました。


が、なぜか今年もCでした。
これは採点ミスに違いありません。(違)




監査実務


特に今年の問題は実務色が強かったんですが、
一番の勉強は真面目に監査に取り組むのが重要
だと改めて感じました。


試験まで時間があると思うので、
1つ1つの業務を基準に照らして実施していけば
修了考査の監査実務にビビる必要はないかなと思います。


試験勉強としては

①テキストを1周サラッと読む
②答練をやる
③答練とテキストを往復する

といった流れで1年目も2年目もBでした。
(重要な定義などについては結構暗記しましたが
出ませんでした)


今年は3週間前から始めましたが、
1か月半前くらいから開始できると余裕あると思います○



経営・IT

2年とも7日前から始めました。

経営の方は答練の出た個所と、
指標を広めにテキストで守っておけば十分かと思います。


ITはシンプルに勉強になるので、
動画みてよかったなと個人的には思いました。

苦手な人も多いのでここは気持ちは早めに見ておくと
余裕があったかなと思います。


その上でITは理解と定義の暗記をしておけば、
本番何も書けないみたいなことはないはず。


経営も答練に沿って落としてはいけない指標を
しっかり押さえておけばBはいきます。



倫理規則

2年とも3日前から開始。

ひたすらテキスト回転。

最後の1日は他校も含めて
答練をしっかり暗記。


1年目と違ったのは、

基本原則や阻害要因などの
定義は全て暗記した点ですね。


今年はセーフガードの定義を書かせる問題が
出たのですが、一言一句違わずに書けたので
「これでさすがにBはいくだろ」と思いました。


というのも昨年は
精神的独立性の定義を書かせる問題が出たのですが、
僕は覚えておらずそれっぽいことを書いて終わらせたんです。



それでもBだったので、
完璧に1つの小問書けたなら
問題ないだろうという判断です。


「倫理で足切るの怖い」

という人がいますが、重要定義を全て覚えておけば
まず心配する必要ないかと思います。



総括

監査・経営・倫理の3つは2年とも短い時間で
合格点を取れましたし、そんなに脅威ではない
という感想です。


毎年受けろと言われても、
まあBは取れるんじゃないかなと。


反面、会計と税務については量が多いのと、
計算ミスなどのアクシデントも起こりやすいので
もう受けたくないですね。。(笑)




全ての意識低い受験生に幸あれ


僕は会計士には珍しく試験への取り組み意識
低いタイプでした。


修了考査の勉強めんどうすぎて
本当にやりたくありませんでした。


同じように思ってる人もいると思います。


ただそれでも修了考査は
早く受かっちゃいましょう!!



今は

「まあ登録しなくても困らないか…」

って思うかもしれません。


けど10年後20年後

「税理士として独立したくね?」

ってなるかもしれません。


僕みたいに急に監査法人を
出たくなるかもしれません。
(実際去年受かっていたら
もっと早く辞めていたと思います。)


ここまできたなら受かっちゃいましょう。


応援してます✊


PS:よかったら下記ツイートを引用して感想くれると喜びます○


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