オートバイの免許をとるのであれば。

今どき、オートバイに乗りたい! なんて思うのは、過去に乗れなかったオトシマエをつけたい人か、なにかの拍子に「ちょっといいかも」と思ったり、あとは一人になりたいんだけど、それがなかなか難しい、とか、そういう人だと思う。

思い立ったら誰にも何も言わずに教習所に行こう。

この文章は、今までオートバイに関わったことがない、近所にホームセンターとか、ワークマンとかない。そんな人向けの、教習所の選び方とか、道具の揃え方について書く。

教習所を選ぶときに考えること

ある程度時間が自由になる人や学生な身分の人は、多分さらっと合宿免許とか行くと手っ取り早い。コンビニとかにチラシあるし。短期間に集中して乗れば乗るほど乗り物は上手になるので、ロスが少なくなる。

でも、もし、社会人とかで時間がそれほど自由にならない人だとか、「合宿とか知らない人と集団で過ごすとか無理」という人は、教習所に「通う」ことになる。職場とかから、教習所までの距離と交通手段は通うとなると結構重要なので、確認しておこう。

交通手段……といっても、教習所は大概ちょっと街から外れた場所にある。なので、鉄道基準ではなくて、その教習所がスクールバスを運行してないか、運行しているなら自分の使いやすい場所でひろってもらえるかを確認しておこう。働きながら免許を取る場合、教習所が24時間営業でもない限り、18時以降の教習のコマ数には限りがある。そのコマ数が少なければ少ないほど、免許を取るのに時間がかかる。

ネットで教習の予約が取れるのは必須だとおもう。仕事の都合でキャンセルする時もあれば、こまめにみておくことでキャンセル待ちもできる。自分が通った教習所は、朝から雨の日とか、わりとキャンセルが発生しやすかった。

交通の便やら条件で、幸いなことに複数の候補がある場合、教習所のコースが広い方がいい。理由は広いほうが走らせやすいから。

スピードを出すにせよ、ブレーキを掛けるにせよ、距離に余裕がある方がやりやすい。そもそも、オートバイはある程度速度が出ている方が安定するものだし。

教習所として成り立っている以上、一定の基準は満たしているのだろうけれど、狭くて見通しの効かなさすぎる教習所で練習するのはちょっと余計に気を使うことになる。選べるなら広い方。

道具について

ヘルメットは教習所にかりよう。女性用と男性用で別れて管理されていたり、フルフェイスじゃなくてジェット(口の周りが覆われない)なので、なんとなく「知らんやつが使った道具に顔をまるごと突っ込む」みたいな感覚にはならない。まあ「内張りが雨でぐしょぐしょなんだけど」みたいになることは稀だし、消臭スプレーを常備してくれてる教習所もある。

何はともあれ靴と手袋。これはちょっとなんとかしたい。慣れないものでボタンやペダルを操作するのは辛い。靴はハイカットのスニーカーがいい。履き慣れたやつ。もしなければ、通勤のときだけでも履き替えて靴を足になじませよう。Vansとか、コンバースのハイカットがいい。

オートバイに慣れていたとしても、いきなりゴツくて履きなれないブーツでキャラメルくらい(に思える)の大きさのペダルを踏みつけたり掻き上げたりするのは結構しんどい。スニーカーならローカットのジョギングシューズとかでもいいか……というと、まあ、悪くはないんだけどね。教習ですっ転ぶことはなくても、足をつくときにちょっとステップに内側のくるぶしが引っかかるのを想像してみよう。お風呂入るときに染みると痛い。だから、できればハイカット。

手袋はコンビニに行こう。
コンビニの、瞬間接着剤とか売ってる棚のあたりに、多分軍手がある。
普通の、綿でできた軍手の隣に、もうちょっとしっかりした、手のひらの側がゴムになってるみたいなやつがあると思う。冬以外ならとりあえずそれでいい。コンビニで調達できると、「今日は行くつもりなかったんだけど、ちょっと予定が空いて、予約システム見てみたらちょうど空きがあった!」みたいなときに、いつも使い慣れた手袋を、割と廉価に手に入れることができるということなので。
冬はちょっと寒いから、適当な手袋を買おう。○ニクロとか。コートのボタンを止められるくらい動けばいい。鍋つかみとか、ミトンじゃなければ大丈夫。

さあ、とっとと免許をとってしまおう

「教習所の中を十分に走れるようになっても、一般道では役に立たない」
というのは、まあ、なんていうか「数学って普段の生活で使わないですよね」みたいな話。逆に一般道ではやりにくいことも多い。スラロームなんて日常的にやってたら、そりゃ特攻のなんとか、みたいな感じになるし。

楽しもう。

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