端銭

持ち歩く財布は主に小銭の出し入れで頭を悩ませる。
一円単位ですっきり支払いたくて、その分だけ時間をかける。

消費税。
どこぞの誰かから受け売りどおりに廃止、廃止と叫ぶことはなくとも。
せめて10%固定で支払えたら色々な面で楽だなあと。
そのように考えるのは個人によるもので、やはり会社単位となれば単純にはいかないか。
税金について学んだ日よりもずっと、今は複雑で面倒そうだ。
それでも、このレジに関わる時間が一人一人簡単であれば、みたいな誰でも考えうる餅の絵を描く。鯖を読む。

例えば近くのファミマで買い物を済ませて、お釣りの僅かな額を募金箱へ、レシートも同じく不要であると処分して、そんなふうに時短を図ろうとも。
いまだキャッシュレス決済を導入していない時点でどうにも遅い。
商品棚で悩みつつ、買い物カゴへとためらって、レジ前を行ったり来たりにホットスナックも迷う。
そしてようやく、432円を一枚ずつ数えてみたりで、ああこれはダメだな。
どうりで自分の折り財布が丸っこくなるわけだ。

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