腹
夕食をお茶漬けで済ませる。
その代わり明日は普通に食べておきたい。
去年の1,2月あたりを境に増え続けた自分の体重。
数年がかりで減量した分だけ戻りつつあるとか、根本からの解決がなされていなかったとか。
今が腹6分目の浮遊感をともなう、この頭の中を考えたところで、帰宅後は主な居場所がほぼ食卓の前と移ってしまったことが一因と挙げられる。
視線をずらすとせんべいに飴玉、インスタントの袋麺や乾燥パスタ。さらに冷蔵庫を開けたらば。手っ取り早く食べられそうな物を見つけるが早く。
喉の乾きに麦茶を引き出す動作さえ難しい。
やはり食べてしまうものなのだ。
そこから認めて、始め直さなければならない。
メモ帳アプリには一週間単位の食事時刻を記録したとて。
空腹が作られる十数時間以降は目に留まり続ける食べ物あれこれ、意識の外へと避けていかないと台無しになってしまう。
次の朝食まで毎回逃げられるのだろうか。ブレイクファスト。
もしかしたら、ニンジンぶら下げたお馬のごとく、いや実際そうやって走る様子を見た覚えはないけれども。その垂れる糸の先は何かしら他で代用できたりしないのかなと。
再開2日目の読書然り。ゲームアプリで使用するはずのiPadでわざとタイマーをセットさせてみたり。こちらが一手間加えて、少々足りないぐらいで整えられた胃袋云々。ここにも心地よさを錯覚できないものかと。
この腹が満ちたならば、まだ食べたくはなるけれど。
空腹を長く味わうほど意外に少量で十分であると感じられる。
きっと、もうちょっとを味わえるぐらいが丁度いいのだろう。
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