ジーンズ

はい。
まあ、取るに足らない話なんですが。
ジーンズを買いに行きます。

今日の昼休憩前に電話がありました、注文された品物が届いておりますのでご来店お待ちしてます、とか、そういう感じの。
帰りがてらに寄りますとは言ったものの、諸事情により遅れてしまいそうなのでこちらからも電話をしました。
営業時間の確認と商品の取り置きが何日までなのか。
こちらも電話をしたわけですよ。
ディーンズというお店でジーンズを買うためにね。

「はい、ディーンズです」
「もしもし、こちらはナガタと申します。昼に注文していたジーンズが届いたと電話がありまして」
「1階に電話を繋ぎます。少々お待ちください」
首を傾げますよ。
ディーンズの1階は靴屋で、2階が服屋なんです。

「はい、お電話代わりました」
もしもし、今日の昼の、ええ、はい。
「電話、ですか。ええー、こちらは浜田町にある靴屋でして」
あ、はい。
「ディーンズです」
ああ、えっと、ラングラー社の、はい、ジーンズを。
「ディーンズ」
ジーンズ。
ええと、デニム。

電話を切る前から笑い声が通ったので、わたしも笑ってその通話を切りました。

今からラァングラァのデニムを買いに行きます。
浜田町にある靴屋「『ディーンズ』」の2階でね。