スマイル

4月中旬。
ファットボーイ・スリムことノーマン・クックの娘がわずか10歳ながらにして世界に向けたDJセットを披露したという。
公開されている動画の中では父親のノーマン・クックがちょっかいを出したり、所々を手助けしたりと仲睦まじい親子の様子が伺える。
そのファットボーイ・スリムで検索した時にはビッグ・ビートなる言葉が掛かったりでなんだか懐かしくなった。
今でも使われてたりは、しないか。
そうして90年代後半の音楽に思いを馳せるとはいかずに、話はなんだかカラオケに飛んでしまう。

カラオケである。
カラオケで泉谷しげるの『春夏秋冬』を歌いたいのだけれども、どうやらその曲は2パターンが存在するそうで、選曲後のイントロを聞いてみるまではどちらのパターンが流れるのかが分からないでいる。
それがDISCO TWINSの『Juicy Jungle』であれば、歌詞の中身を見たり歌手名検索によって同じく2パターンある内のどちらのバージョンなのかを知り得るのだけれども、『春夏秋冬』についてはそうもいかない。
分からないなりに運任せであって、演奏停止ボタンを押すことも多々ある。

本来なら簡単な見分け方も存在するのだろうが、それを知らない。
年齢を重ねるにつれて物を知るための労力、コストを考えてしまう。
得られる情報の質と量とそれを咀嚼するための時間。
考えているなりにそれらが向上しているかと思いきや、そんなことは一切なくて、行き当りばったりにおんなじ間違いを辿ってしまうのだ。

それにしてもファット・ガール・スリムこと娘ネリー・クックの堂々とした振る舞いたるや。
とっても楽しそうな父ノーマンや娘ネリーのお友達も相まって、上手くは言い切れないがこういうことなんだろうなと思った。
この時間は立ち会った誰かにとっての日常であった。
と同時にかけがえのない一日でもあるだろう。
至る箇所にあふれているスマイリーフェイスから、おんなじ間違いがどうのこうのと悩むよりかは、にっこりと楽しめたのだと刻んでおけばそれで正解と教えられたようで。
そんな感じで今日を締めよう。

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