Kyash Card がオトクなのか考察してみた

本日、Kyash からメールが届いており、Kyash Card の申込みが開始したようです。

Kyash Card

Kyash Card Lite(もともとは Kyash リアルカードと呼ばれていた水色のカード)を含め、約 10 枚のクレジットカードを使い分けている自分としては、このカードがオトクなのかどうか気になるところです。

結論からいうと、還元率という観点からは、Kyash Card は他のクレジットカードと比較してそこまでオトクではないのかなと思います。

というのも、自分は実質還元率 1.45% のクレジットカードをメインとして利用しており、単純に考えると Kyash Card(還元率 1.0%)よりも今持っているカードのほうがオトクなわけです。

Kyash Card Lite の場合、Kyash の残高から支払われる仕組みのため、残高をチャージする際に使用する別のクレジットカードと合わせてポイントを 2 重取りできます。当初 2% だった還元率が 1% に減った今でも、ポイントの 2 重取りがあるので未だに高還元率を誇っています(2020 年 4 月以降はさらに減って 0.5% になってしまいますが......)。

Kyash Card について詳しく調べたわけではないので間違っているかもしれませんが、Kyash Card の場合、おそらくこの 2 重取りはできないのではないかと思います。

Kyash Card Lite は残高から支払うという性質上、クレジットカードというよりはデビットカードに近いカードでした。審査不要で手に入れることができる特殊なカードだったわけです。

しかし今回登場した Kyash Card は審査が必要なため、おそらくふつうのクレジットカードのように、Kyash Card 単体で決済ができるものだと思います。そうなると、たぶん 2 重取りはできないのではないかと思います。

ポイントの 2 重取りができないと仮定した場合、還元率は 1.0% なので、還元率で得をしたいだけなら、あえて申し込む必要はないのかなと思います。

もちろん、クレジットカードは還元率だけがすべてではないので、他のメリットも加味すると Kyash Card が魅力的であるのは確かです。たとえば、アプリ内で簡単に利用限度額を変更できる点や、決済履歴がアプリで見られる点は、まさに時代の流れに乗った素晴らしい設計だと思います。

ただ、ぼくがクレジットカードを複数枚使い分けている理由は、それぞれのサービスや店舗等での決済で最もオトクに買い物をする(還元率が高いという意味で)ためなので、還元率を最重要視する人にとっては、今回登場した Kyash Card を使うメリットはあまりないのかなと思いました。

ただ、ここでの考察はあくまでポイントの 2 重取りができない場合の話。もし Kyash Card でもポイントの 2 重取りができるのであれば、還元率的にも申し込むメリットは十分にあると思います。Kyash Card Lite は 2020 年 4 月から還元率が 0.5% に下がってしまうので。

Kyash Card はまだ新しいクレジットカードなので情報もあまり多くありません。今後、情報が増えてきてメリットが見つかったら申し込んでみるのもありなのかなと思いました。

余談その 1

これはぼくの推測ですが、おそらく Kyash Card は還元率をウリにしているのではないと思います。

アプリとの連携が便利だし、アプリのボタン 1 個でカードの利用を一時的に停止することもできるので、万一盗難に遭ってもすぐに対応できて安心だよね、といった、利便性や安全性を推しているように見えます。

でも、なぜか Kyash Card に還元率を期待してしまうのは、Kyash Card Lite の影響が大きいと思っています。還元率が 2% から始まって、しかもポイントの 2 重取りもできるというところから注目を集めたカードといっても過言ではないので、その後継とも呼べる Kyash Card に還元率を期待してしまうのはぼくだけではないはず......。

余談その 2

Kyash Card って名前、文章なら問題ないんだけど、人に説明するときにややこしいんですよね。Cash card(お金を下ろすほうのキャッシュカード)と発音が一緒だから紛らわしいんですよね......。ぼくはいつも「ケーのキャッシュカード」とか「ケーキャッシュカード」とか言ったりしています。

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