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【カフェ巡り☕️ vol.4】 ignis@千駄木 #1

下町感溢れる谷中銀座に2020年12月にオープンしたスペシャルティコーヒー専門店『ignis』(イグニス)。

アクセスは、日暮里駅からも千駄木駅からも徒歩5分ほどで辿り着く。

今回はそんなignisのオーナーでありバリスタでもあるエイジさんに「こだわり」「生い立ち」「地域」の3つの観点でお話を聞いていくよ。

ボリュームたっぷりだったので、今回は3記事構成でいくよ!しっかりついて来てね🏃‍♂️

<記事構成>
1記事目 こだわり←今回
2記事目 生い立ち
3記事目 地域

「店名」へのこだわり

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−−まずは『ignis』の名前の由来を教えてください!
ignisがignition という「点火」の造語なんですけど、コーヒーを飲んで「よっしゃ!やるぞ!」と気合いを入れてもらったり、コーヒーを飲んで「何じゃこれ!」「美味しい!」など感情への着火をさせるという想いが込められています。

「コーヒー」へのこだわり

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−−スペシャルティコーヒー専門店ですが、コーヒーへのこだわりはなんですか?
そうですね、お客さんが「うおー!何これぇ!!!」と感情が昂るような、コーヒーのラインナップやコーヒーのクオリティにしようと思っています。

スペシャリティコーヒーが溢れる時代の中でも、一際個性があるようなコーヒーを揃えていこうと思っていて、それこそ大会でしか飲めないようなコーヒーも揃えていこうと考えています。

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−−コーヒー豆の内容表記もすごく分かりやすいです。
お客さんにまずはコーヒーを楽しんでもらうために、あえて国と農園と味しか書いてないんです。

本当は豆の過去のプロセスや農園の土地の背景など色々と伝えたいことはあるんですけど、いきなり歴史の授業みたいなこと言われても「わかりません!」ってなっちゃうので、初心者の方も入りやすい入り口を作っているんです。

何度も足を運んでもらい興味を持ってもらったら、自分の引き出しからコーヒー豆についての知識を色々と提供していこうと考えています。

「抽出器具」へのこだわり

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−−たくさんの抽出器具がありますが、全部でいくつあるんですか?
1,2,3,4,..7種類ですね。エスプレッソマシーンが3台とブラックコーヒー用が4台です。

−−抽出器具をこれだけ揃えている理由は?
1つはコーヒー豆が持つそれぞれの特徴を最大に発揮させるためです。

もう1つは、お客さんの好みに合わせたコーヒーを幅広く提供するためです。同じコーヒー豆でも抽出の仕方で味が変わるので、お客さんとコミュニケーションを取りながら好みを掴んで、マッチする抽出器具を選んでいます。

他には店内用なのかテイクアウト用なのかで使い分けていますね。

「抽出」へのこだわり

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−−たくさんの抽出器具がある中で、抽出するときにこだわっていること、意識していることはありますか?
コーヒー玄人とそうでない方では、やはりコーヒーに対しての評価のポイントが変わってくるので、同じコーヒー豆でも人によって微妙に味のポイントを変えたり、その方に合わせた抽出理論やカップクオリティを提供するように意識しています。

お客さんの口に合わせるところに対して、なるべくバーテンダーと同じくらいの目線でコミュニケーションや味づくりをしていくように努力しているところですね。

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元々はスペシャリティコーヒーの素晴らしさをこんなにいろんな人が努力してコーヒーってこんなにすごいんだよ!という主観的な伝え方だったんですが、最近は、飲んでくれた方が「うまい!」と思ったら、コーヒーの素晴らしさが伝わったと客観的な伝え方へシフトして、お客さんが「美味しい!」と思ってもらえるコーヒーを提供することに重きを置いています。

「カップ」へのこだわり

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−−コーヒーカップがとても特徴的ですが、こだわりはありますか?
コーヒーカップへのこだわりはたくさんあります(笑)。一番は、味覚は他の五感の情報と合わせて感じるものなので、他の五感も利用してお客さんが苦手だなと思うところをケアするという意図があります。

例えば、青色のカップにも理由があって。浅煎りのコーヒーって赤いので、液体だけ見ると視覚的に「薄っ」て感じちゃうんですよ。それを青色のカップに入れると、濃い紫になるので、薄いという先入観を消すことができて、視覚的にちゃんとコーヒーを飲むんだなと頭の中で認識してもらった上で飲んでもらえるんです。

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カップの手触りも柔らかいタッチの質感にすることで、中に入っているコーヒーも柔らかい質感なんだろうなと思った上で飲んでもらえる。そうすることで舌触りがなめらかに感じられるんです。元々そういう抽出の仕方をしているのですけど、それをより感じられるようにアシストしてくれるのが器なんです。

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−−五感のことまで考えているなんて...。そういえば、持ち手がないですよね。
両手で飲んでもらえるというのが大きくて。そうするとコーヒーをしっかり味わって飲んでもらえるんです。どういうことか分かりやすく説明すると、片手が空いていたら、きっとスマホをいじりながら飲んでしまいますよね。そうするとコーヒーを飲むことが作業になってしまい、コーヒーへの意識が薄れてしまって、しっかりと味わってもらえなくなってしまう。両手で飲むことで他のことをせずに集中して味わえる状況を作り出しています。それに、両手で飲んでいると幸福感も感じられますよね。

「内装」へのこだわり

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−−すごくスタイリッシュな内装ですが、こだわりはあるのでしょうか?
内装を決める前に、最初にパッケージの話になったんですけど、コーヒー屋のコーヒー豆のパッケージって使い終わったらすぐ捨てられてしまうんですよ。

最近は紙ストローやプラスチックを使わないなどがサスティナブルが注目されていますが、そもそも捨てないことが大事なのかなと思ったので、捨てたくないパッケージデザインにしたくて。そのパッケージを店内にずらっと並べるイメージはあって。

コーヒーのパッケージをずらっと並べられて、外からも見えるような内装にしようとは思っていました。

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−−ここは元々コーヒーショップだったのですか?
いいえ、ここは寿司屋でした(笑)。

−−寿司屋...!
僕自身がレストランとかもオープンキッチンが好きで、シェフと話したり作業をしているのを見ながら待つのが好きなので、コーヒーでも同じようなスタイルにしたくて。それで、板前さんと話しながら握っている様子が見れる寿司屋さんの居抜きとかだったら最高だなと思っていたら、本当にたまたま空いたんです。

−−運命の出会いってやつですね。
そうですね(笑)。何かの巡り合わせなのかもと思いました。

次回は「生い立ち」について

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1回目は「こだわり」について紹介していきました。もしこの記事を読んでignisを訪れる方がいたら、みんなからエイジさんのこだわりについて話しかけてみてください!

次回はエイジさんの生い立ちについて聞いていきます。

お楽しみに!

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今回訪れたお店☕️

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◾️ignis
Instagram:@igniscoffee
住所:東京都文京区千駄木3丁目44−11

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モデル:まりか ( @pikake07 )
撮影・編集:たくみ( @jitsu_tkm

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