【カフェ巡り☕️ vol.4】 ignis@千駄木 #2

2021年3月14日 15:23

前回は様々なこだわりを聞いてきたけど、今回はオーナーのエイジさんの生い立ちを聞いていくよ。

まだ #1 を読んでいない人はぜひ、こちらから読んでみてね！

それでは、引き続きエイジさんのお話をどうぞ！

実はパティシエになりたかった。

−−いつ頃からバリスタを目指すようになったんですか？
実は最初はバリスタに憧れていなくて、小中高とずっとパティシエになりたかったんですよ。

−−パティシエ！？意外です...！
でも、親が大学に行けと製菓の専門学校に行かせてくれなくて、渋々大学に進学したんです。

−−そこからのバリスタへの道を歩むきっかけが余計に気になります！
お菓子はそのうち勉強するはずだから、お菓子に合うものを学ぼうと思い、相性の良さそうなコーヒーを始めたのがきっかけですね。

そしたら、「やっばいこれ天職でしょ！コーヒーやるっしょ！」とコーヒーに完全に目覚めてしまって（笑）。大学の時間をコーヒーの時間に当てたかったので、1年間ほど通っていた大学をすぐに辞めました。

−−そのとき、ご両親からは？
もちろん色々言われました（笑）。でも、元々進路を決めるときに僕は大学には行きたくないって伝えていたので、そのときは押し切りました。

コーヒー革命を起こしてくれた『堀口珈琲』

−−人生に影響したコーヒー屋さんはありますか？
そうですね。ラテアートとブラックコーヒーで１つずつありますね。

−−お、ラテアートの方から教えてください！
最初はスタバで働いたんですが、当時ラテアートのアジアの世界チャンピオンが初めて誕生したときで、「ナニコレすごいじゃん！」と感銘を受けて、そのあとラテアートができるお店を色々と回ったんですよ。

その中で、今はもうないんですが『ブレンズコーヒー』っていう、当時自社でラテアートの大会を開いたり、当時の日本チャンピオンで僕のラテアートの師匠でもある小塚さんというウィングチューリップを生み出した方がいるところがあって。

もう、気持ちはここでしょ！ってなりながら、パシャパシャと写真を撮っていたら、そのときのバリスタさんが「それよりすごいラテアート描けたから持ってくるよ」って持ってきてくれて、こんな粋なことまでしてくれたことにさらに感銘を受けて、その場で「ここで働きたいです」とお願いしました。

−−ラテアートは『ブレンズコーヒー』なんですね。ぜひ訪れてみたかったです...。ブラックコーヒーはどうでしょう。
ブラックコーヒーにハマる前は、終電ギリギリまでラテアートを練習する日々を過ごしたんですが、段々と美味しいコーヒーに辿り着きたいなと気持ちの変化が起こり始めて、徐々にブラックコーヒーじゃね？と思うようになっていき、自然とブラックコーヒーのお店に足を運ぶようになりました。

『堀口珈琲』というスペシャルティコーヒーの先駆けのようなお店に訪れた日、「無知なんですがブラックコーヒーを勉強したくてここにきました」とお伝えしたところ、「君はこのエチオピアを飲んだ方がいいよ」と勧められたコーヒーがあって。それを一口飲んだら、「こんなことがあるんかコーヒーで！！！！」とそれはそれは衝撃的な美味しさで。そこからブラックコーヒーを極めようと決意しました。

僕といえば『GLITCH COFFEE』や『Paul Bassett』に居たというイメージが強かったりするのですが、実は堀口珈琲がスペシャルティコーヒーの入り口となったお店ですね。

自分が表現したいコーヒーを提供するために

−−独立をしようと思ったのはいつからでしょうか。
元々自分のお店を持ちたいとは思っていました。

強く思い始めたのは、グリッチが3周年くらいのときでした。もっと自分の中で表現したい味わいもあるし、もっとマニアックに掘り下げたコーヒーを扱いたいと思い始めて。ただ、当時3,4店舗あったので自分がやりたいようなことをしてしまうとお店としての統一感がなくなってしまうんですよね。

グリッチに立つことに対しては何の不満も無いですし、次から次へととんでもないコーヒーが入ってくる、そんな恵まれた環境には当時も今も感謝しています。

表現したいコーヒーを突き詰めた結果、自分の店を立ち上げることを決意しました。自分のお店なら何したって誰にも迷惑かけないですしね。

−−なんかもう全部かっこいいです！
ありがとうございます（笑）