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『愛すべき娘たち』 よしながふみ

『きのう何食べた?』でよしなが沼のほとりに来てしまった人たちを、沼にどっぷりつからせる作品は何だろうと思って、いろいろ読み返してみた。
『大奥』もぜひ読んでほしいんだけど、あれは長くてハードル高いかもしれない。そうなると、やっぱりこれだろう。

私が読んだのは2004〜2005年。生活が急展開していたころ。
もう20年近く前だ。
なのに、今読んでもやっぱり胸に刺さるし、泣いてしまう。

母と娘の確執、結婚生活の小さないら立ち……
いや、こうしてまとめてしまうと駄目だ。こんなありきたりの話じゃない。

ただ、十数年たって、私は主人公の母親に近い年になった。
彼女と同じくちょっと大きな病気も経て、さらに味わい深い、大好きな作品になった。

私は今回、最終話で涙腺決壊したんですが、皆さんはどうでした?
中年女子たちは、きっといろいろ語りたくなると思う。


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