『SUPER あたしンち』(2)
橘家のお母さん、連載開始当時の鼻歌は、
「♬じょう〜ねつの〜♬赤い〜バラァ〜 ♬そし〜て〜ジェラシィ〜♬」だった。
これは作詞けらえいこで、アニメ化するときに曲が付けられたようです。
あのころは「うちのお母さんはちょっと変な人。もう困っちゃう」という娘(みかん)の視点から描かれていて、それが大笑いだったんだけど、そのうちに作者も読者も、お母さんの年に追い付いて、追い越して、みかんよりもお母さん寄りの視点で描かれることも多くなってきたように思う。
SUPERが出たときは、「今さら?」な気持ちもあったけど、読むとやっぱり面白い。
そんなお母さんの鼻歌は、この巻では「南の花嫁さん」。
もう情熱の赤いバラじゃないんですよ。
「おみ〜やげ〜ははな〜に? かごのオウム ことばもたったひ〜と〜つ〜 いついつ〜まで〜も〜」何だかかわいらしい歌詞になっちゃいました。
30年たってお母さんも丸くなったってことでしょうか。いや、作中では1年をループしてるんですけど。
けど、ループしつつもらせん状に進んでいて、ある日とうとう維持していた組織が崩壊し……、みたいな展開には絶対ならないと断言できる!
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