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世界は輝いている、と教えてもらってからの日々

あの日、毎日を何となくつまらないと感じていた私は、確かに教えてもらった。
世界は、輝いているって…。

2016年3月、あの日、なぜ彼女と会うことになったのか、何をしようとしていたのか、今となっては思い出せない。
学生時代に出会った彼女とは、数名の友人グループのうち一人として就職後も定期的に会っているものの、学生時代のようには頻繁に会えずにいた。
その日も、何となく会ってご飯を食べて、よもやま話をしていたのだと思う。
「この後どうする?」という話の流れで、当時Twitterをにぎわせていた「キンプリはいいぞ」の話になった。
「なんかすごい盛り上がってるやんな」「どんなんか知ってる?」「全く知らん」
その時公式HPをはじめて開いてみて、みんな裸…!と驚いたことを覚えている。
そして、私たちは、その日初めて「KING OF PRISM by PrettyRhythm」を観たのだ。
本当に偶然、ちょうど映画館が近くて、ちょうどいい上映時間があったので。

その日から、世界は輝いている。

初めて観た日は、何だかよく分からず、「なんか凄いもの観た…」「三木眞が、鞭振り上げて殺すって言ってた…」位の感想しか無かったのに、
「これは友人たちに教えなければ」と強い使命感にだけは駆られていた。「次は応援上映で観なければ」とも決意していた。

それから、年に数回頑張って集まるだけだった私たちは、他の仲間も引きずり込み、毎週のように連れ立って映画館へ通うようになった。
観れば観るほど、もっと観たくなる。そして人に伝えたくなるのだ。

まだ固有プリズムショーが無い上にセリフもそんなに多くないスタァ候補生に、よく分からないまま投票をした。
初めての応援上映では、みんなが「次のキンブレカラー」を覚えていることに驚愕した。
来場特典でもらった「スタァの顔になれるうちわ」、真っ暗なスクリーンに向かって全力でハッピーバースディを歌った推しの誕生日上映、ジャージだってかっこよく見えた最初のライブ、体育館で催された次のライブ、新シーズン発表では「大人になってこんなに嬉しいことない!!」と叫び、「天然ガス」がTwitterトレンドになって世界経済を動かした時には地上波アニメになった凄さを感じた。
劇場でも家でも観たシリーズを、朝まで映画館でぶっ通しで観ながら花や金をばら撒いたりもした。
この4年間、キンプリでしか味わえない、貴重でアグレッシブで忘れられない経験をたくさんさせてもらった。

そして今なお、映画館で「ダイスキー!」と全力で叫べる幸せを味合わせてもらっている。

4年前よりさらに大人になった私たちは、公私ともに状況が変化しているけれど、
キンプリによってまた全員集合させてもらったり、学生時代と変わらない、何のしがらみもなくただ大好きなものに大好きと言わせてもらっている。


ありがとう、KING OF PRISM。
私は、「応援上映」に代表されるように、コンテンツに対し能動的に楽しもうとするエリート達の姿勢も好きで、その私達の「応援」に対し、KING OF PRISMは、いつも全力で返してくれる。
大人になってもこんなにハマれるものがある喜び、友人とバカみたいに盛り上がれる楽しさ。
それだけじゃなく、仲間の有難さや自分自身をそのままで肯定すること…
そんな大切なことも教えてもらった。

どうか、どうか全人類、「KING OF PRISM ALL STARS プリズムショー☆ベストテン」を観てほしい。
世界が輝いて見える楽しさを知ってほしい。
それは、キンプリを観る前よりも、自分をちょっと好きになり、何でもない毎日が、ちょっと素敵に感じられるということだから

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