映画【ピーター・ラビット】
珍しく、私にしては本当に珍しく、平日の9時にテレビの前のソファーに座っていて。
お風呂に入りに二階に上がった父が父が点けっぱなしにして行ったテレビから「今夜の金曜ロードショーは!」というコピーが飛び出してきて、久方ぶりに曜日とテレビ番組を一致させた。
上映当時もさほどそそられなかったが、書きかけのESが本当に進まなくて。
なんとなく音が欲しくて、チャンネルはそのままに!で垂れ流していた。
総じて、ざっくり面白い。
そして、随分とメタ発言の多い映画だった。
ピーターラビットは可愛いが、やってることはとてもじゃないが可愛くないし、山も谷も少なめで、でもそれがいい。
「最近のやつはヤワ過ぎる」の論調から、「でも本当に大変な人は大変だから……」というごくごく一般的なフォローに、「わかってる!だからお手紙は勘弁して」で最高にざっくばらんに釘を刺してみせる手法。
日本なら「不謹慎だ」でどうとでも批判できてしまう気もするが、ここまで言われているのにあえて文句を言おうものならジョークを解さない人間ですと表明しているようで座りが悪い。
この手のやり方はあまり好きではないが、何となく憎めないのはピーターのなせる技だろう。
その部分でこの作品は一貫している。
人間達よりよほど人間くさいうさぎ一家。
ピーターラビット2の予告にはあんまりそそられなかったけれど、またいつか金曜ロードショーでやる時は観てしまいそう。