オンラインレッスン:親の顔が見てみたい礼儀正しい子供

さっき12歳の男の子とのレッスンが終わりました。11歳になったばかりの時からレッスンを受けてくれていて、初めて会った時はほっぺにお肉が残っており、可愛くて癒されました。最近急速に大人っぽくなっており、感動するやらちょっと残念やら、わたしの気持ちは複雑です。

親御さんの介入の大切さ

この子は、ささやき女将のお母さんがたまにレッスンを見学しているようで、パソコンの向こう側から指示を受けている様子の時が時々あります。シャイな感じの子ですが、お母さんの指示で「旅行はどうでしたか?」とか「日本のレゴを作りました」とかレッスンの前後に常識的な世間話を入れてくれます。

レッスンをお休みする際も、「休んでいる間も語彙の復習をさせるようにしています」とメッセージを下さったり、親御さんが進捗状況を見守っている様子がうかがえます。

誰も見ていなくても謝れる子供

今日は、珍しく7分ぐらいの遅刻でした。何か言いたそうでしたが、私から謝罪を促すのも変なので、普通にレッスンを進めました。そして、レッスンの終わりにいつも通り、「じゃあ、ここまでにしましょう。ありがとうございまました」と伝えると、モジモジ何かを言いたい様子。

そして、「遅れてごめんなさい」と言ってくれました。

レッスン後にお母様から、「私が出かけていて、息子に今日レッスンがあるのを伝えるのを忘れていた。待たせて申し訳ない」という丁寧なメッセージまでいただきました。

失うものは大きい

子供に趣味の語学レッスンであれ、遅刻を重大なことをだと認識させているお母様の教育方針、お母さんが近くにいなかったけれど自主的に謝った息子君の礼儀正しさに考えさせられました。

この息子君より大きいティーンエイジャーや大人の学習者で一部、本来ならキャンセル料が発生する時間帯にに「変更できますか」とい方がいらっしゃいます。私は生徒数も多く、多少の生徒の直前キャンセルは誤差の範囲内で、むしろボーナス休みのような気分で、「どうぞ、どうぞ」と受け入れます。その時に「すみません。今後は気をつけます」どころか「ありがとう」と言わない方さえいらっしゃいます。

無料で振り替えレッスンができて、ラッキーでしょうか。私はそうは思いません。友人関係、職場でこのような態度を取ってしまっては少しずつ信用を失います。お客様の立場の時の態度は日常生活にも多少滲み出てしまうものです。

自分を振り返る

文化によって何が非常識か失礼かは程度の差があるとは思いますが、直前の予定変更、「ありがとう」「ごめんなさい」が適切なタイミングで出てこない際の違和感は世界共通だと思います。大人になってから学ぶ方もいらっしゃると思いますが、親御さんの影響力は重大です。オンラインレッスン中に子供を見張るのは面倒だと思いますが、子供を観察し、適宜礼儀を教えるというは子供にとって一生の財産になると思います。

そして、私も、12歳の男の子よりも常識的な態度が取れているかなと振り返り、身が引き締まりました。



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