バーチャルユーチューバーってキャラクターであってキャラクターではないんだよって話~全国フェミニスト議員連盟の事件に関して~
こんにちは、野良猫です
初めましての方はよろしくお願いします、常連さんはこんな記事書いてごめんなさい。
私は、yahooのニュースやnoteで「Vtuber」と検索を毎日しているので、いい加減この話を目にするのも嫌だという方も多いんじゃないかと、この記事を書くことがマイナスになるんじゃないかと思いながらも書いています。
千葉県のご当地Vtuber(バーチャルユーチューバー)さんによる地元警察の安全告知動画が「全国フェミニスト議員連盟」という団体の抗議により削除された一件。
全く知らない方からすると、「アニメのタイアップにいちゃもんがついたのか」くらいに思われると思います。
しかし、アニメのキャラクターとVtuberでは大きく違う点があり、その点を認識しているかどうかでこの件について見方が変わってくるのです。
それが「バーチャルユーチューバーってキャラクターであってキャラクターではない」という点です。
どういうことか説明します。
アニメのキャラクターの場合、例えば、A子ちゃんというキャラクターがいるとすると、A子ちゃんの声優さんはA子ちゃんを「役」として演技をされます。
A子ちゃんがキャラクターとしてどれだけ批判されようとA子ちゃんの声優さんが直接傷つくことはありません。あくまで「役」ですから。(もちろん思い入れもあるので悲しむ方もいらっしゃると思います)
Vtuberの場合、B美さんというVtuberがいたとしましょう。B美さんを担う方は「B美」として活動しています。もしB美さんを批判すればB美さんを担う方を直接傷つけることになります。
上記の説明でB美さんを「担う方」と表現しましたが、Vtuber界隈ではそのキャラクターを担う人物(声優)を「魂」と表現することもあります。
B美さんを傷つけることがどうして魂を傷つけるのか?
それはVtuberがキャラクターであると同時に人格を持った人間であるからです。一つのペルソナです。
Vtuberにおけるキャラクターはあくまで体・器・アバター・道具・手段であり、本質は魂である人間なのです。
もちろん各Vtuberによってあり方、活動の仕方は異なるので差はありますが、Vtuberに対する批判は人間に対する批判に結び付くのです。
今回の件で全国フェミニスト議員連盟は一人の女性に対して「お前の服装は性犯罪を誘発するものだ」と言っていると同義なのです。
大げさに聞こえるかもしれませんが、冗談では済まされないです。
Vtuberという形でなくても、これから先、「誰もが自分のアバターを持って多くの人と交流する」時代になる可能性はあると思います。SNSで自分の写真じゃないアイコンを使うのと同じイメージで。
その中でアバターを用いることで自分らしさを表現したり、自分を補ったり。
今年のアニメ映画「竜とそばかすの姫」ご覧になられた方はイメージしやすいでしょう。
アバターを傷つけることはその人の分身・その人らしさを傷つけるのです。
文章がとりとめもなくなってきたので最後に伝えたいことだけ
連盟を非難する方、解説する方、この件に対して様々な発信があると思います。発信をする前に戸定梨香さんという人物のことを想ってあげてください。Vtuberは物でなければ攻撃の材料でもありません。架空ではなく実質的現実(バーチャルリアリティ)な存在なのですから。そこにいるのですから。
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