二十四節氣・啓蟄
2021年3月5日、太陽が黄経345度を通過し 二十四節氣の3番目『啓蟄(けいちつ)』を迎えた。
『啓蟄』の期間は、『春分』の前日(2021年は3月19日)まで。
《 啓蟄って? 》
「啓」は ひらく、「蟄」は 土中で冬ごもりしている虫、つまり『啓蟄』は「冬ごもりの虫が這い出でる」という意味。
大地が暖まり、冬眠していた虫たちが、春の訪れを感じて穴から出てくる…
まだ寒さを感じることもあるけど、ひと雨ごとに氣温が上がり、日差しも徐々に暖かくなる…
春雷がひときわ大きく鳴り、桃の花が咲き始め、青虫が羽化して蝶となる…
だんだんと春を実感しやすくなる、そんな時季。
『立春』を過ぎて初めて鳴る雷を「虫出しの雷」ともいい、「虫たちは雷の音に驚いて冬眠から目覚めたのだ」と、雷と虫を結びつけ「驚蟄(けいちつ)」と日本以外の漢字文化圏では書く……なんて話も聞いた事がある。
(事実か?の確認はしてませんm(_ _)m)
『啓蟄』は虫たちが動き始めることから、「菰(こも)はずし」や「菰(こも)焼き」が 『啓蟄』の前後辺りにあちらこちらで行われる。
「菰」は、ワラで編んだ敷物のような物。
冬になる前に松の幹などに巻き付けると、冬の間 虫は「菰」を寝床とする。
『啓蟄』の頃に松の幹から「菰」を外し焼くことで松の木を害虫から守るのである。
私が育った岡山では、後楽園での菰焼きが恒例行事となっているが、『啓蟄』の前に行われている。
毎年『啓蟄』を迎えてから思い出してるけどね(^^;
《 啓蟄の身体のコト 》
この時季、まず氣を付けてもらいたいのは氣温。
少しずつ暖かい日も増えて来るとは思うけど、寒暖差が油断出来ないのがこの頃。
上半身は徐々に春物にしても、腰から下は冬物着用!で過ごすコトをオススメする。
そして、暖かくなってくると動きたくなるのは虫だけでなく人も。
冬の間 寒さに対抗する為に縮こまっていた筋肉や骨盤が、暖かさを感じ始めるこの時季 動き始め開き始めるから動きたくなる。
小さな運動での準備は出来てる?
突然大きく動かすと筋肉もビックリ!痛めてしまう。
手足を揺らしたり、足を上げ下げしたり、バンザイしたり、捻るように動かしたり……くれぐれも小さな準備運動をして、それから大きく動かしていただきたい。
肩甲骨や股関節は特に大きく動かしておきたいところ。
肘で円を描く様にして肩を回したり、スクワットや開脚したり… という動きを小さな準備運動の後にするのがオススメ。
耳もみ、爪もみ、深呼吸(胸式も腹式も)、この辺りもオススメ。
《 旬の食材 》
「筍を食べると吹き出物が出る」とよく聞くが、これ身体が余分なモノを外へと出そうとしているから。
便とかで出すはずが処理が間に合わず、肌からも外へ出そうとして吹き出物になる。
「吹き出物を出したくないから食べない」では、身体の中がゴミ屋敷化してしまう。
身体の中をゴミ屋敷化させないためには、余分に溜め込まない食を摂るか、少しづつ片付けていくか……。
少しづつ片付けるには、筍が旬となるまでに出てくる山菜類をはじめとする旬の食材を摂ると良い。
・菜の花・穂の先・葉わさび・ニラ・ノビル・コシアブラ・行者にんにく・クレソン・芹(せり)・葉ごぼう・葉玉ねぎ・新玉ねぎ・春キャベツ・ワカメ・ヤリイカ・サヨリ・ハマグリ・シャコ などなど。
「お水取りが終わると春が来る」とか
「暑さ寒さも彼岸まで」とか という言葉がある。
もうすぐ春本番!
なんだかウキウキするのは私だけだろうか?
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