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この90分を無駄にしてはいけない。徳島の狙いと修正と未来への投資 J2第6節 徳島ヴォルティス0-0ブラウブリッツ秋田

noteを書き始めてもうすぐ1年。少しづつ手の抜き方を覚えてきたnorainuでございます🐶(でも、相変わらず更新は遅い)

勝点が思うように積みあがっていかない日々を皆様いかがお過ごしでしょうか?私は結果に一喜一憂しながらも『やっぱり徳島の試合は勉強になるなぁ』と感じ試合を観直す日々を送っております。(つまり通常営業)

今回のトップ画はランキンさんよりご提供いただきました<m(__)m>あの新町川のカモ動画の方です。実は私の素顔を見た事のある数少ないフォロワーさんです。(その節は大変お世話になりました。<m(__)m>)

そして、このトップ画ですが、実はこの画像に今節のnoteに書く、徳島ヴォルティスの修正や、秋田の特徴なども見て取れるのです(´ω`*)(ヒントは両チームの人数と、写り込んでいない選手です。)

最後にトップ画からわかる事も書きますので、探してみてください。

今節のnoteもGIF等を簡略化させていただいております。(時短です。)

お時間ある方は覗いていただけると嬉しいです🐶

はじめに

 両チームの今節のメンバーは以下の通り

画像1

徳島は前節からスタメンを2人入れ替えて、右WGにオリオラ・サンデー、GKに松澤。その他の選手は前節と変えていなかった事を考えてもターンオーバーという訳ではなさそうだった。この選手起用の意図は秋田の特徴に合わせたものだったと考えている。(後述)

対する秋田は、はやり病の影響もあり前節からスタメン、サブ含めて多くの選手の入れ替えがあったようだった。ただ、メンバーを入れ替えてもやる事(スタイル)は変えずに試合に挑んできた。

ブラウブリッツ秋田の特徴と徳島ヴォルティスの狙い

 前節のnoteを手抜きで早々と書き終えていた私は、勉強の為にと秋田-金沢の試合も観ていた。なので、試合前にこのような事をtwitterでつぶやいていた。

まぁこの私の考えが合っていたかどうかは置いておいて、秋田の特徴というものはある程度わかっていた。

 秋田の特徴は、選手同士が近い距離間を保ったまま攻撃も守備も行うというものである。また、重心は右サイドに寄っている。おそらく右サイドでボールを奪い右サイドから攻撃を始めたいのでないだろうか。(左サイドで左足で正確なクロスを上げる事の出来る選手が欠けているため)攻撃は後方から組み立てる事はせず、前線に味方がいるであろう『場所』にボールを送りそこからセカンドボールを拾い『ペナルティエリア内に人数をかけて』ゴールを目指す。ボール被保持時は前線からプレスを掛けてボールを奪いに行くのではなくのではなく、『ブロックを敷いてゴールを守る。』

秋田の特徴を簡単にGIFに示す。

このように秋田は堅実なサッカーを展開するチームであったと思う。

その中で徳島が狙いを持っていたのは、ボールがあるのとは逆のサイド。秋田は守備時も攻撃時も選手間の距離が近いため、必然的に逆サイドには大きなスペースが空く。なおかつ、秋田は右サイド重心(徳島の左サイド重心)になるので、空いている右サイドを効果的に使いたいという狙いがあったと思われる。その為のサンデーの起用である。ただしこの狙いは前半思うように機能しなかった。(後述)

徳島の狙いを簡単にGIFで示す。

この狙いが上手くいかなかった部分も含め後述する。

付き合わなけれならない部分と付き合ってはならない部分

さて、真逆と言ってもいいほど両チームのスタイルが異なる試合となったわけだが、この時に気を付けなければならない事がある。それが「付き合わなければならない部分と付き合ってはならない部分」である。

まず、付き合わなければならない部分だが、それは相手がボールを保持している時の自陣ゴール前の人数である。秋田はボール保持時にゴール前に人数を揃える事が非常に巧みである。それは流れの中の事もあるが、スローインやコーナーキック、フリーキックの時に多くの選手を徳島のゴール前に揃えてくる。これには付き合わなければならない。何故ならば、相手が徳島のゴール前に人数を揃えているのに、徳島が人数をかけて守らなければ、相手がゴール前でフリーになってしまい被ゴールの確立が高まる為である。

そしてもう一つ、頭上のスペースを埋める為の選手を起用しなければならない事である。

・・・・・・・・・・・(。´・ω・)?

『頭上のスペース???ナニイッテンダコイツ』(´・ω・)

という声が聞こえてきそうである。少し説明したいと思う。

『スペースというのは平面ではない。円ではなく球。』(`・ω・´)

な~んてそれらしい事をそれらしく書いてみたが、まぁ簡単に言えば、高さである。

高さというのは高いだけで脅威になる。端的に言うと、絶対に届かない高さでボールを自由に扱われてしまうと、何もできない。

バレーボールのアタックとブロックの関係で想像してもらえれば分かりやすいかもしれない。例えば最高到達点が3.5mのアタッカーに対して最高到達点が2.5mのブロッカーが対応した場合、アタッカーにプレッシャー(制限)がかかるだろうか?おそらく自由にどこにでもスパイクを打ちこむ事が可能となる。相手に自由にアタックを打たせない為には、同等の高さのブロックが必要になる。(バレー経験者の方で違うよ!!って思われたらすいません。勉強不足です。。。)

秋田の攻撃は基本的にハイボール(高いボール)を使用する事が多く、それには対応しなければならない。これが、今節浜下ではなくサンデー(西野)を起用したもう一つの理由だと考えられる。(実際サンデーは相手コーナーキックや、フリーキックでボールをヘディングで跳ね返していました。)

逆に付き合ってはならない部分もある。それは、ボール保持時に相手のブロックに付き合わないという事である。(前半のサンデーは少し相手に寄り過ぎでした。)

これは徳島の狙いの部分とも重なるが重要なのは相手のブロックに寄らない・自分達の距離感を相手に合わせないという事である。こちらについては、次項の修正の部分で詳しく解説したいと思う。

徳島の修正

 前半はいい形の攻撃をほとんど作る事ができなかった。その原因は様々あるが、主に2つ

①空いているスペースを有効に使えなかった。

②相手のブロックを広げる事ができなかった。

為だと考えられる。

この2つの原因を解決する為に後半修正を施したのである。(`・ω・´)

・・・・・と、ドヤ顔で書きたかったのですが、ダニ監督が試合後コメントで8割程度答えていたので、ダニ監督の試合後コメントをGIFにして伝える事にします。(´・ω・`)ショボーン

ドヤりたいのに毎回ダニ監督に良いところを取られてしまう。。。(´;ω;`)

Q:後半はリズム良く攻める場面が増えたように思います。前半からの改善点は?
「その通り、前半はなかなか上手く攻めることができなくて、ハーフタイムでの修正が必要でした。修正点としては両ウイングの位置を少し下げて、CBからの飛ばしパスを入れ、その位置でアドバンテージを作れるようにしました。西谷選手、サンデー選手、西野選手にはそこでの1対1における優位性を期待しました。そういった点、アドバンテージをしっかりと生かしていくということも今後に改善すべきポイントですし、このような試合のためにも準備しておきたいと思います。

まずは修正①逆サイドのフリーの選手(スペース)を使えなかった理由と修正

隣り合う選手同士でのパス交換が多く、相手の守備ブロックのスライド(横移動)が間に合ってしまっていた。そのため、隣り合う選手でのパスではなく、一つ飛ばしたパスを使用することにより、相手のスライドが間に合わないようにボールを動かすように修正を行った。

次に修正②相手を広げる事ができなかった理由と修正

前半はWG(西谷・サンデー)が幅を取り高い位置に構えている事が多かった。これ立ち位置は相手を広げる為なので間違いではないが、秋田の守備のスライドが早く、常にSBに監視されている立ち位置だと、ボールを自由に扱えずWGにボールを供給しても、数的不利な状態でボールを後ろに戻すことが多かった。

 後半は、WGとSBの立ち位置を少し下げる事で、相手SBの監視を離れ、フリーでボールを受ける事ができたので、ボールを前に運ぶことが可能となった。(少し下がったWGに相手SBが食いついてきた場合は、相手SBの背後のスペースをインテリオールやCFが狙うので、相手SBは不用意にボールを奪いに行けない)

 また、相手のSHとSBの間でボールを受ける事で相手のボランチがサイドに流れてくるので、中央にもスペースが空く。これにより、後半はより中央を使う攻撃を仕掛けられるようになった。

これらの修正が分かりやすシーンがあったのでGIFとして示す。

このように立ち位置を少し変えるだけで相手の対応は大きく変わり、後半優位に攻撃を仕掛ける事が可能となった。

特に、70分以降にサンデーに代わり西野が投入され、より立ち位置にこだわり中央にスペースを作り出すことに成功していたように感じた。(西野はボールを受けずに立ち位置でスペースを作り出していた)

未来への投資

 さて、簡単にではあるが今節を振り返ってみたが、いい試合、いい修正、いい成長をしていても結果(勝点)が付いてこないのはヤキモキする。

 ただ、私はこの状況を未来への投資だと考えている。

若い選手を積極的に活用し試合を行っている。もちろん故障者の関係も少なからずあるとは思うが、リーグ戦の序盤でカップ戦も含め多くの選手が出場機会を得て、試合を行えている。ただ目の前の試合に勝つ為だけならば、メンバーを固定し戦術等を成熟させていく方が手っ取り早い。

『結果にこだわれよ!』

という声が聞こえてきそうだ。もちろん『結果』にはこだわらなければならない。では、それは何の『結果』ですか?

『今日の試合の結果』ですか?

それとも『リーグ戦を全て終えた後の最終的な順位の結果』ですか?

はたまた、『10年後のクラブの結果』でしょうか?

これは私個人の考えだが、大切なのは『リーグ戦を全て終えた後の最終的な順位の結果』と『10年後のクラブの結果』であると考えている。

連戦が続くリーグ戦序盤で若手の選手を起用しておくことで、長いリーグ戦を戦い続ける土台を今は作っている。そして、若手が出場機会(チャンス)を得られる環境を作る事で、チャンスを求める選手が徳島ヴォルティスに魅力を感じ加入してくれる環境を整備しているとも考えられる。

ここで少し指導論。サッカーを上達するために一番必要な事は、『試合』です。トレーニングは試合の為に行います。どんなにトレーニングを頑張っても試合を経験しなければ上達はしません。

 幸いまだ負債(負け)は無く、上手く運用できているように感じます。ただし、今節の90分を無駄にしてはいけない。得た経験を無駄にすることなく成長していってほしい。

 私は今シーズンが終わった後の最終的な結果と10年後のクラブの結果をワクワクしながら応援していきたいと思います。

あとがき

 勝ち切れないのが悔しい(´;ω;`)

スッキリと勝ってくれないと筆の進みが遅くなります←

 ただ本文中にも書きましたが、毎試合選手達の成長を見れることは楽しみでもあり、今後の事を考えると、悪くはないのかなぁと思っています。

 願わくば「悪くはない」ではなく、結果も付いてきて「良い!」と言えるようになってほしいのが、本音だったりもします。(やっぱり勝つ試合が観たいですよね)

 今節は相手のブロックに悩まされ一見すると何も変化がない試合に見えたかもしれませんが、後半しっかりと修正してサッカーを展開していました。ダニ監督の修正はお見事でした。

 おそらくJ2ではこのように相手が割り切って守備ブロックを敷く展開の試合も増えていく事が予想できます。なので、ダニ監督が試合後コメントでも述べたように、このような試合にも準備をしていかなければなりません。この90分を無駄にするのではなく、これからの90分に繋げていく事が大事になってきます。(その辺りは、あまり心配していません)

ここで冒頭でも触れたトップ画からわかる事ですが、もう一度見てみましょう(゚∀゚)

画像2

まずは両チームの写り込んでいる人数は徳島が7人なのに対して秋田は11人でした。これにより、秋田がいかに密集を作ってブロックを作っていたかわかります。

 次に写り込んでいない選手を探してみると、カカ・エド・太陽とGK松澤ですね。GK松澤とDFラインのカカ・エドは後方で写っていないのはと思うのですが、太陽はどこ?となります。(こちらの写真は新井が左SBに移っている事と、清志郎が入っているのが確認できるので、後半の80分ぐらいの画像だと考えられます。)これが、本文中でも示した立ち位置の修正です。(おそらく太陽はセンターラインより低い位置で幅を取って立っていた

一枚の画像からでも色んな事が読み取れるので面白いです🐶皆さんはわかりましたか??

 本当はもっと細かく立ち位置の変更やボールを受ける時の身体の向き、プレーの選択肢なんかも書きたかったのですが、連戦中につき簡略化させていただきました。(太陽が入ってからの立ち位置は見事でした。)

ん??試合から1週間が経とうとしているって??(´・ω・`)

まぁ間に色々ありまして・・・ルヴァンカップや、W杯最終予選やら某協会の会長のよくわからない発言とか、ライセンス停止中の方のJクラブへの雇用とか・・・(´-ω-`) 徳島ヴォルティスに直接関係はありませんが、日本サッカー全体に影響があることばかりでしたので、そちらの方に気がいってしまいました。(ヴォルティスに集中したいんですけどね。。。)

まだまだ連戦が続いていきますが、未来への投資だと思って総力戦で頑張っていきましょう!!未来は明るい!!

勝ち試合が観たい!!勝ち試合が書きたい!!

まとまりませんが、今回はこの辺で。。。

最後まで覗いていただきありがとうございます🐶

P.S.

ちょっとまえの私のつぶやきです。

 実はこのコンデンサーマイクの購入費用はこれまでnoteでサポートいただいた収益で購入させていただきました。

 サポートいただきました方々に感謝です<m(__)m>これを使って何かを始めようと画策中です。(期待をせずにお待ちいただければ幸いです)

いつも覗いていただいてありがとうございます🐶

今後もマイペースに頑張ります(*´ω`*)

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