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なやむのはいいこと

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この春、創刊された本。

タットヴァと読む。

ビジネス&カルチャーブックということで、たしかにビジネス色もあったが本屋だったら人文科学コーナーにも置きそう。

わたしはこの創刊号の特集に惹かれた。

『なやむをなやむのはきっといいこと』

字面が何か呪文みたいだけど、漢字にしなかったことにも意味があるように思える。「悩む」と「なやむ」では受ける印象が違う。「悩む」だと具体的な何かに悩んでいる様子。「なやむ」だと漠然とした何かになやんでいる様子。

物心ついた時からずっと何かになやんで生きてきた。多かれ少なかれ皆そうだろう。

それは解決できることもあるけれど、なやんでいる対象自体がはっきりせずモヤモヤを抱えたままやり過ごすことの方が多い。

他人の深層なんて図れやしないのでそんなことを比べようもないが、おそらくわたしは人よりなやむ性質のようだ。メンタルを壊すくらいに。

なやむのはネガティブで良くないこと。と思って、なやまないようになやまないように思考転換に努めてきた。だけどそう簡単に変われるなら病院も薬もいらない。コロナも加担してまた新たな種類のなやみを抱えることとなる。そんな、なやむことを止められないわたしの性質を肯定してもらえたような気持ちになった。

コロナに便乗してなんでもコロナのせいにする傾向が好きではないけれど、今までの生き方を見つめ直すきっかけには確実になっている。

季刊誌で最近3号目が発売された。

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今回の特集がまた。

わたしのなやみを突いてくる。

はたらくということ。人生の大部分はこのなやみが占めている。

まだパラパラとめくっただけなのでよく読んでからまた考えを深めたい。