私が金髪にしている理由
私は30歳で、幼稚園児の可愛い娘のママである。そして、金髪である。ただ派手好きだから金髪にしているのではなく、これは今年がんで亡くなった母の介護をしている中で私が感じたことを、体現した結果金髪になった。
人生は思ったより短いかもしれない
母は3年前にがんを告知され、治療に励んできた。医学は進んでいるから、絶対に大丈夫!と励まし続けたが、私たち家族の願いとは裏腹に母の容態は悪くなる一方だった。最後の3ヶ月は、母は寝たきりになり会話もできなくなり、介護が必要になった。娘を連れて、毎日病院へ通って母のお世話をした。今日が最期になるかもと思いながら。この時、「あぁ人生って思ったより短いのかもしれないなぁ」と思った。
母が気づかせてくれたこと
そんな母を見ながら、母ももっとやりたいこともたくさんあっただろうなと思った。だから、母をがんで死ななくちゃいけない可哀想な人にしたくなかった。それなら、私が母の分も人生を思いっきり楽しんで、最高に自分らしく生きようと決めたのだ。
人生が思ったよりも短いなら、余計なことで悩んだり、世間体を気にしてノーマルな人間でいる暇はない!
母は日本人の平均寿命より20年以上も早く天国へ旅立ってしまったけど、その20年以上の寿命を使って、私に教えてくれたのだ。
「人生、やりたいことやっとけ!」
だから、手始めにずっとやってみたかった金髪にしてみた。思ったより似合っている自分にびっくりしたけど、周りからも高評価。娘の幼稚園入園前だったけど、別に親が金髪でいちゃいけない理由もないし、ママ友ができなくても、子供に友達ができればいっか!くらいの勢いだった。
毎日鏡に映る金髪の自分を見て気持ちが高まる
気持ちを入れ替えても、やっぱり母を失った悲しみが疼く日もある。でも、朝鏡を見ると金髪の自分がいる。私は母の分も自分の人生を精一杯生きるんだった!と思い出させてくれる。
ママ友も、ちょっと派手な私を受け入れてくれる人ばかりだ。金髪にしていいことばかりだ。
私にとって金髪は、お守りのようなもの。これからも金髪でいたい。
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