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リベラル先生、無資格で生徒にお注射して逮捕:米国コロナ事件簿4

事件の概要

ニューヨークポストによると、ロングアイランド(ニューヨーク)のリベラル先生が、17歳の少年に両親の同意なしに自宅で新型コロナワクチンを違法に注射した罪に問われているようです。彼女は公立高校の科学教師。医療従事者ではないので、ワクチンを投与する権限はありませんが、大晦日に彼女の自宅で、17歳の生徒に注射をした容疑がかけられています。

ニューヨークポストのリンク先の記事真ん中辺に、Twitterに投稿された動画が貼り付けられています。この動画を見る限り、17歳の少年は自らの意思で注射をされているようです。「ほら、家庭用ワクチンだ!」との声も入っています。その後、自宅に戻った少年が母親に注射の件を話したことで、母親が警察に通報し、明らかになったということです。

NBC 4によると、リベラル先生は17歳の少年に、18歳以上のアメリカ人のみに認可されているジョンソン・エンド・ジョンソンの単回接種のワクチンを注射したとのことです。彼女の自宅からは、ワクチンの小瓶が見つかったそうです。

犯罪捜査が進む中、リベラル先生は一度は解雇されたものの、再任されたようです。学校区の職員は、「犯罪と疑われる注射は学校の敷地内で行われたものではない」として、それ以上のコメントを避けたと伝えられています。リベラル先生は、ニューヨーク州の教育法に基づく専門職の無許可開業で起訴され、1月21日に出廷する予定だそうです。

アメリカ人のコメント

ツッコミどころ満載な事件ですが、まずは、ニュースサイトにあったコメントで、いいねがたくさんあったものをいくつかご紹介します。もっとも多い意見は「教師は医療行為を行うべきではなかった」というものだったと思いますが、ここではそれ以外のものを紹介しています。(どちらかと言うと、ちょっとびっくりした意見を拾っています)

  • 私は17歳は自分で決断できる年齢だとは思いますが、教師がCOVIDワクチンを手に入れるにはどうすれば良いでしょうか?たまたまたもとに置いて、投与するのに適切な温度で保管し、おそらくトレーニングなしで打ったのでしょうか?これは何か臭います。ここに何かあります。

  • (上記のコメントに対し)ブラックマーケット。

  • (上記のコメントに対し)闇市で無料のワクチンを販売しているのは誰ですか?

  • いくつかのポイント。まず、ワクチンの投与には、ほとんどトレーニングが必要ありません。これは筋肉注射であり、投与が遥かに簡単です。適切な保管方法はワクチンによって、適切な温度が異なります。ワクチンによっては、厳密な温度管理を要求しないものもあります。コロナワクチン については、分かりませんが、もし厳密な管理が必要なワクチンであれば、教師が正しく保管できなかったでしょうから、このようなことが起こらなかったでしょう。彼らがどのようにワクチンを調達したのか、それは素晴らしい質問です。それは彼らが生物学の教師であったことを明記しているので、そのルートでワクチンを得ることができたのかもしれません。もしくは、学校を通じた何らかの方法があったのかもしれません。以上のように述べてきましたが、医療処置は、同意されたとしても、重症の怪我、または生死に関わる場合を除いて、医療従事者によって施されなければなりません。

  • 私は3つの説があります。最初のものが一番可能性が高いと思います。1:子どもは何らかの理由で嘘をついた(おそらく実際には接種していない)。彼らがワクチンを入手することは不可能で、彼女の自宅では、おそらく必要な温度で適切に保管することができなかった。とはいえ、まだ、何も確認されていないことです。2:教師は学生からお金を詐称するために、生理食塩水の偽のワクチンを打った。3:彼女は、学生にワクチン接種をされたと信じ込ませるために、18歳に偽のワクチンを与えた。なぜなら、彼女が反ワクチン活動家か、陰謀論者だから。

  • それは私も気になっていたことです。子どもが打ちたいと考えていて、それを親が反対していることをどうやって知ったのでしょうか?異なる意見を持つ両親と、彼女が密にコミュニケーションを取っているとは思わない。

  • 両親はどうして、そのことを見つけたのか?うまくいけば、子どもは少なくともバンドエイドを隠すくらいの知恵はあったはず・・・そうじゃなかったのかもしれない。

  • 大したことだと思っていなかったんじゃない?だから、帰宅後に、自分から親に話したみたいだよ。

  • ティーンがワクチンを接種するために、両親が障壁となっていた状況で、彼らが取った選択が最善の利益になるということが理解されない理由がわかりません。このようなこと(教師の逮捕)は、両親の不誠実さを助長させるだけで、馬鹿げています。もし、両親があなたにシートベルトをしないように強制した場合、あなたは友達と外出するときに(シートベルトを着用しているにもかかわらず)着用していないと嘘をつくかもしれません。時折親は、子どもたちの最善の利益に反することを行うように強制します。17歳であれば、自分で決断できます。

  • 教師が盗んだり、手に入れたり、闇市場でワクチン(またはワクチンだと思われるもの)を買って、生徒のために良いことをしていると思って投与した(特にそれらの特定のワクチンには厳しい温度保存要件があることを知っていると、信じられないほど愚かで、ちょっと危険だが・・・)。この話は確かに怪しい、あり得ない話ではない。反ワクチン側にもイカれた人はいるけど、ワクチン推進側にもイカれた人はいるあらゆる可能性のある説の中で、こちら側の人間である可能性を真っ向から否定するのは、誠実でもなければ、まともな考え方でもない。

  • やはりこの話が本当である可能性は非常に低いと思います。製薬会社の人間を知っていますが、彼らはその投与量を綿密に記録しています。当初は、ワクチンをポケットに入れて持ち帰ろうとする人がいて問題になりましたが、今では、何か問題があって捨てる必要があるもの(ワクチン)まで通常報告されます。薬局が投与回数に気をつけているかということで、すぐに捕まったケースがあるそうです。

  • その先生が発言しているように、彼らはそれをするべきではありませんでした。学生の同意、主張があっても。治療を行うことは、適切な訓練と施設なしでは危険な可能性があります。そして違法です。子どもの合法的な監護権を犯すことになります(たとえ彼らの立場が道徳に間違っていたとしても)。私が親だったとしたら、子どもの学校で、教師が私の知らない間に、同意もなく、”予防接種をしている”だけで、非常に心配です。

  • (医療従事者以外が打つべきでないという意見に対して)親が反ワクチンであるために、ワクチンを打てないことに嫌気がさしたのでしょう。免許を持っていない人であっても、自分が知っていて信頼している人に託さなければならないほど、親がその子を完全にコントロールしていたとしたら、それはとても不条理なことです。もし親が、子どもに(感染による)損傷を受けることから守ってくれるワクチンを受けさせれば、このような混乱は起きなかったはずです。17歳の子どもを絶望させる代わりにね。いろいろなことに同じことが言えます。健康などの基本的なニーズや権利を制限すれば、人々は自暴自棄になり、自暴自棄なことをするようになります。

  • このような子どもは親の所有物で、決定権は親にあるという考え方がバカげている。

  • (上記コメに対して)親はどの機関よりも、子どもに対することの決定権を持っている。あなたが権威主義者でない限りわね。

  • なぜ、親がこのことを知り得たの?少年が話したのだとしたら、彼は恩人のキャリアと人生をめちゃくちゃにした。驚きだわ。

  • (上記コメに対して)彼女の人生をめちゃくちゃにしたのは、彼女自身。

  • このような児童虐待が合法な世の中になったのは悲しいことです。このほぼ成人している人が自分の命を守るための医療処置を受けたいと言っているのに、それを許さない親は脳死状態。医者と未成年の患者の意思が、親の意向を凌駕することは許されるはずです。

  • (上記コメに対して) 私はワクチン賛成派で、すでにブースターも接種済みですが、あれは許せません。実際の医者が同じようなことをしたら、少なくとも免許を剥奪されると思いますよ。

  • (コメ返し)そう、もし医者がやったとしても免許を剥奪されるべきではありません。もし親がそこまで愚かなら、子どもの人生について発言する権利はなくなります。

あえて書く必要もないかなと思う問題点

単独犯?目的は?

いろいろびっくりですが、一番気になったのは、ワクチンの入手経路。アメリカでのワクチンの管理って、一体、どうなっているのでしょうか? コロナワクチンの接種を行う医療機関でしか保存されていないはずです。医療関係者、もしくは製薬会社に手助けしてくれる人がいなければ、入手はできないはずです。

それに自宅に小瓶があったということですが、このワクチンは特殊な冷蔵庫が必要だという触れ込みだったはずです。適切な管理をするためには、特殊な冷蔵庫ごと手に入れなければいけませんが、そんなことができているわけありません。仮にできたのならば、単独犯ではなく、組織的な犯罪の臭いがしてきます。一方、常温保管でも問題がなかったのであれば、ワクチンとともに、特殊保管庫も売付けいるわけですから、詐欺事件を疑いたくなります。

いずれにしても、教師と生徒だけでは不可能な事件かと思います。ただ、組織的、またはサポーターがいたとすると、それなりの目的があるはずですが、それがいまいちわかりません。単純に少年に打ってあげたいだけだったら、口止めをし、動画も残さないかと思います。撮影内容からも、アピールしたい気持ちが感じられます。「リベラル先生が、実は反ワク先生で、推進派のイメージダウンを図るために起こした事件ではないか?」と、疑う人もいましたが、そうすると、学区が教師を復職させようとしている点が引っかかります。

ソーシャル・ジャスティス・ハイ

”ワクチンは正義。正義のためなら手段は選ぶ必要なし”みたいな風潮がどんどんエスカレートしているようで、怖い感じがします。数ヶ月前にみたニュースでは、学校の先生が小学生をピザで釣って勝手にワクチン接種させた(母親の訴えによる)というものでしたが、注射を打ったのは、おそらく医療従事者だったのだと思います。良いことしているんだから、これくらいのルール違反は問題ないでしょ?的な垣根はずしがどんどん進んでいるような気がします。

アンティファが街を占拠したり、デモと称して破壊行為や略奪行為をすることを行うことも、それを許すことも、ソーシャル・ジャスティスというドラッグに溺れたハイ状態なのではないかと思います。自分はヒーローなので、何をしても許されるという幻覚を見ているのです。だからこそ、リベラル先生は動画に残したのではないでしょうか?17歳の少年も、同様の気持ちがあったからこそ、両親に接種の事実を話してしまったのではないでしょうか。

社会正義は誰が決める?

リベラル先生を擁護・支持するコメントの多くで、”間違っているのは両親”としていますが、ある特定の子にワクチン接種を行うことが正しいか、間違っているのか、それを決めるのはいったい誰なのでしょうか?

重要なポイントは、”社会正義”を決めるのは誰か?ということです。

FDAが科学的に承認していたから正義?
ではなぜ、FDAは、100日ちょっとで承認されたワクチンについて、承認時の資料について公開請求すれば、「企業秘密を黒塗りして、全てを公開するのに75年かかる」と、公開を引き伸ばそうとしているのでしょうか?反ワク派を黙らせる重要な資料です。ワクチンの安全性と有効性をこれでもか!と見せつけ、陰謀論者を改心させれば、義務化を強いなくてもみんなが打ちたくなります。にもかかわらず、時期をいたずらに引き伸ばそうとするのは、なぜなのでしょう。???

FDAの承認に関しては、数年前には、下記のような指摘が数々のメディアで行われていました。

新薬の承認後、数年経ってから副作用が発見されるケース:FDAが承認した新薬の約3分の1が、数年後に予期せぬ、時には生命を脅かすような副作用の警告を受けることになった。

https://www.nbcnews.com/health/health-news/new-drugs-found-cause-side-effects-years-after-approval-n757526

これは2017年5月の記事ですが、トランプ政権がFDAの承認プロセスを迅速化させたことに対する批判しています。このメディアがコロナワクチンについて、同様の批判記事を出していないのは、なぜなのでしょうか?このような問題意識を2017年の時点で持っていたならば、FDAが承認資料をひた隠しにしようとするおかしさにもっと敏感であるはずです。

それに、科学が正義だというなら、対処できている他国の科学者に、ファウチ博士は科学的なアドバイスを得るべきです。

100万人あたりの新規感染者数の推移(上から、アメリカ、南ア、インド、日本)Our World in Data
100万人あたりの死亡者数(上から、アメリカ、南ア、インド、日本)Our World in Data

こういったデータを見ずに、”アメリカの科学が正義”と思っているのならば、科学はもはや思想です。毛沢東思想とファウチ思想、何が違うのでしょうか?

さらに、たとえ、ルールを逸脱しても、”ある人(団体)が決めた正義”を優先させても構わないという姿勢は、もはや法治国家ではなく、人治国家です。アメリカの憲法は、現在も使われている世界最古の成文憲法で、国の象徴といえるものだと思います。日本人にとって、天皇制を守ることが国を守ることになることになるのと同様に、アメリカ人が遵法の精神を守ることは、アメリカがアメリカであるために必要なことではないかと思います。

これは何も”世界最古のままがいい”と言っているわけではありません。現在の社会に合った形で修正をいれていく必要はあるかと思いますが、修正を入れることと、無視をすることは全く異なります。”17歳は十分に成人”と言うなら、現状で18歳が成人となっているアメリカのルールを改定すれば良いのではないかと思いますし、筋肉注射なら教師が生徒に打っても問題ないと言うなら、正式な手続きを経てそのようなルールにすれば良いと思います。そのプロセスなく、違法行為を正当化するのであれば、サッカーの試合で手を使ったプレイや、「オウンゴールとはいえ、入れた選手の得点なのだからそのチームに点が入るべき」とする審判の介入を受け入れなければなりません。それではゲームが成り立たないし、もはやサッカーでなくなる可能性すらあります。同じように、正義を通すためにルールを無視するのであれば、それはもはやアメリカではないと思います。

この事件の裁判はこれからですが、謎の判決が出ないよう、祈っています。そして、その判決が抑止力となり、この事件のような危険行為が行われませんように。

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