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科学者の嘘がパンデミックに与えた影響

【前回までのお話】権威を利用した、科学者によるプロパガンダ」「暴かれていく科学の権威の嘘(1)」コロナの権威としてアメリカ内外から信用を寄せられていたファウチ博士やダザック博士は、自らの地位や科学を使って、コロナの起源を自然発生以外は認めない社会風潮を作り出した。ファウチ博士のテクニックは、反トランプのメディアを巧みに活用すること。情報公開法による請求により、同氏のメールが公開されていることで、ファウチ博士の嘘は、次々と明らかになっている。同時に、内部通告者による暴露によって、ダザック博士やWHOの嘘や、メディアのプロパガンダや広告主を意識した社内検閲も暴かれてきている。

抜けるが勝ち?

武漢研究所からの漏洩説の正しさ(もしくは自然発生説の嘘)を証明するものがどんどん出てきている今、「研究所漏洩説は陰謀論」としていた26人の科学者の中で、声明から名前を外す人も出ているとのことです。ファウチ博士やバイデン大統領は起源の調査を再開させるという意見に転じました。ファウチ博士叩きを始めたメディアもあります。ファクトチェカーやFacebookは「研究所漏洩説」を検閲から外す(ファクトとする)と発表しました。過ちに気づいた時に、修正することは良いこととする人もいますが、この話はそんなことでは済まない話だと思います。

起源説は単なる責任問題に関係するだけのことではないからです。あり得ない話ですが、仮に漏洩の責任がある人たちに賠償を支払わせたとしても失われたものは、もう取り戻すことができないからです。

2020年夏には収束していた⁉︎

例えば、治療薬。武漢研究所で漏洩したウイルスならば、同研究所は必ず治療薬の情報を持っています。ウイルスの開発をする時には同時に解毒剤、もしくは予防薬を準備するのが常識だからです。

コロナの真実を世界に伝えようと、香港からアメリカに亡命してきたリーメン・ヤン博士は、ウイルスが武漢研究所から漏洩されたものであるということとあわせて「共産党幹部はヒドロキシクロロキンを予防として使っている」という情報も公表していました。パンデミックが始まってすぐのことです。私は中国語メディアを見ていたので知っていたのですが、アメリカで大きく取り上げられることはなく、おそらく彼女の存在を知らないアメリカ人は多いと思います。

実際にヒドロキシクロロキンを治療に使い、効果を実感していたヒューストンの緊急救命医ステラ・イマニュエル博士は「ヒドロキシクロロキンを使えば、30日以内にCOVID19を収束できる」としていました。彼女のように実際に治療効果があったことを主張する医師たちはいましたが、ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディスンでヒドロキシクロロキンを否定する論文がでたこと、またメディアとファウチ博士の敵であるトランプ大統領が支持したことで、この薬は陰謀論扱いされることとなりました。

もし、イマニュエル博士の見立てが正しければ、昨年の夏以降にコロナで亡くなってしまった方は、亡くなる必要がなかったのかもしれません。経済の落ち込みや社会不安も、現在のようなものではなかったでしょう。

実際、ヒドロキシクロロキンが昨年夏までに世界を救ってくれたかどうかはわかりません。ただ、キャリアや命の危険をおかしてまで、患者を救うために立ち上がった医師たちの声が、十分に検討されることなく、無視されてしまったことは、本当に悲しいことです。ヤン博士の母親は、当局に逮捕されたという報道もありました。それはヤン博士も、亡命を決心した時点でわかっていたことだとは思います。彼女の声が無視されてしまった1つの要因は、彼女を認めることは、研究所漏洩説を認めることにつながったからではないでしょうか。

検査やワクチンの開発に使ったウイルス情報は適切?

現在使用しているワクチンや検査は、中国が昨年1月に発表した情報をもとに開発したものです。これは推測の域を出ないのですが、もし、漏洩させたことが事実であれば、彼らは確実に隠蔽したいと考えているのならば、そのような時に、真実に繋がるような情報を渡すものでしょうか? 新型コロナウイルスは、いまだ同定できていないため、中国が提供したウイルス情報は間違いとする科学者もいます。

もし、中国が発表したウイルス情報が実際と違うものだったとしたら、今使っているPCR検査は一体何を検出し、ワクチンは何と闘ってくれるのでしょうか。

「BSL4ラボからウイルスが漏洩するわけがない」と、自然発生説を唱えた科学者ならば、中国人科学者がいかに素晴らしく、中国の大学がいかに優れているかを語り始めるかもしれません。その通りです!中国には素晴らしい研究者も優れた大学もたくさんい(あり)ます。だからこその懸念です。そして、共産国の中で、科学は政治のツールに過ぎないからです。

”ワクチン外交”ということを聞いたことはありませんか? ワクチン外交の前にも、中国はPCR検査を輸出し、検査のサポートを行うことで、相手国との関係改善を目指す”検査外交”を行ってきました。検査外交は外交目的であるだけでなく、その国の遺伝子情報を収集する目的もあるとされています。これらは、医療の一帯一路と言われる「ヘルス・シルクロード」や、経済政策「中国製造2025」とも一致します。この点からも、正確なウイルス情報は自国のみにとどめておく懸念はゼロではないでしょう。

世界的なパンデミックが起こらなかった可能性も?

ウィルスの漏洩(製造)が武漢研究所だった場合、それを早期に確定し、適切な対応を行っていれば、世界的なパンデミックがそもそも起きなかった可能性もあります。

漏洩説が明るみになることを阻止しようとした、ファウチ博士、ダザック博士には武漢研究所と深い関係があることが明らかになっています。

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そうであるならば、ファウチ博士もダザック博士も、同研究所から正確な情報を手に入れることができるポジションにいたといえます。昨年の1月、あるいは2月に漏洩を認め、適切な対策していれば、世界的なパンデミックは起こらなかったかもしれません。

ところが、実際にはファウチ博士は謎の行動をとっています。トランプ大統領が中国からの流入を止めた昨年1月、ファウチ博士はこれを反対してます。(トランプ大統領は、ピーター・ナバロ通商担当顧問の助言の方に従い、中国からの流入禁止に踏み切った *偏見たっぷりで伝える報道元々自らが携わっていた機能獲得実験の研究。「リスクはあるがそれを上回る成果がある」と自負していました「危険な研究」とアメリカ政府に禁止された後、研究を武漢にうつし、エコ・アライアンスを通じて支援していたことも、状況証拠から明らかにされています。

第一、ファウチ博士はパンデミックの予言も行っています。トランプ大統領が就任する直前、ファウチ博士はとある大学の講演で「トランプ政権中に世界的なパンデミックが起こる。備えが重要だ」と、発言しています。そんなファウチ博士が、「武漢でSARSのような症状が見られる患者がでた」と聞いて、ウイルスの漏洩が予想できなかった訳がありません。「パンデミックに備えよ」と言った本人がグダグダだったのにも疑問が残ります。

「初期対応のミスリードの責任を取らせ、ファウチ博士を解雇すべき」という声が議員の中からも高まっています。ただ、「ミスリード」「解雇」なんて言葉では収まりきれないのではないでしょうか。「嘘をつくならより大きな嘘をつく方が大衆は騙されやすくなる」とは、とある独裁者が言った言葉です。武器によって脅されたり、殺されたりはしなかったものの、ファウチ博士らが行ってきたことは、科学の名を使った恐怖政治と言っても過言ではないように思います。

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