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暴かれていく科学の権威の嘘(1)Fメール

日本でどれくらい報道されているのか、分かりませんが、コロナの起源について「自然発生説はあり得ない=研究所漏洩説」の証拠となるようなものが次々と暴かれていっています。壮大な話となりますので、まずは、現在アメリカで最も注目されている、アンソニー・ファウチ博士(アメリカコロナ対策のリーダー、NIAID所長)、ピーター・ダザック 博士(国連の調査団の調査員、武漢研究所と共同研究を行っていたエコ・アライアンス代表)周辺にある”疑惑”について紹介させていただきます。

【なぜ自然発生説でなければならなかったのか?】ファウチ博士やダザック博士は強固な自然発生説推しを行ったのは、パンデミックの起源として、発生地である中国・武漢の研究所からのウイルス漏洩が疑われてことにあります。両博士は、この研究所、またはここで行われたと考えられる機能獲得実験(病原体の機能を拡張し、コウモリのウイルスを人間に感染させる)に深い関わりがあるとされています。万が一、研究所漏洩説が確定されてしまうと、彼らもまたその責任追求からは逃れられないからです(具体的な関わり方の詳細は別のコラムにまとめます)。

ファウチ博士のメールを起点に明らかになった疑惑

アメリカには情報公開法があり、これにより請求を受けたファウチ博士の仕事用メールが2020年5月に公開されました。第一弾として公開されたのが800通くらいで、何しろ大量のメールがあるため、時間をかけ少しずつ公開され、公開されるごとにメディアや議員らが分析をしているーーというのが現在のアメリカです。

今回、注目されたメールの1つに、感染症の第一人者であるクリスチャン・アンデルセン博士が「コロナウイルスが人工的に作られた可能性を示唆」した2020年1月31日付けのものがあります。「一部の機能は(潜在的に)設計されているように見えます」とのことで、自然発生の否定に繋がるものでした。これに対する、ファウチ博士の返事は「カンファレンスコールで話そう」でした。

その後、医学誌ランセットに26人の科学者たちが「研究所漏洩は科学的にありえない陰謀論」とする公開書簡発表(2020年3月7日)された際、なぜかアンデルセン博士もこのメンバーの中に入っています(報道による。ただし、報道を受け、削除ずみなのか、2021年6月17日現在、執筆者のところにKristian Andersenの名を見つけられません)。メールでは人工的に作られた可能性を示唆していたアンデルセン博士だったのですが。

この公開書簡の発表をリードしたのは、ダザック博士。ダザック博士は、ランセットのコミッショナーの1人。アンデルセン博士のラボは同年8月27日付のプレスリリースで、NIAIDから新規に8.9ミリオン・ドルのグラントを獲得したとしています。NIAIDのディレクターは、ファウチ博士です。NIHはダザック博士が率いるエコ・アライアンスに多額の助成金を与えていますが、助成する研究が適切かどうか監査の必要性を助言するのは、NIAIDの役割です。「機能獲得実験」は安全性の問題から、アメリカ政府が禁止した研究ですが、そのような研究に助成されていないかを助言する立場にあったのがNIAID。エコ・アライアンスは武漢研究所と15年以上の共同研究を行っています。

ファウチ博士自身も、「進化論に基づく最新の研究結果では動物(コウモリ)から人間への(病原体の)ジャンプが認められた」と、自然発生説を科学的にプッシュする発言をしていますが、これに対し、ダザック博士がファウチ博士に感謝の意を伝えた4月18日付けのメールも公開済みです。ファウチ博士はコロナ対策で最も信頼されていた科学の権威でしたから、ダザック博士が感謝した通り、自然発生説以外の説は主張しにくい状況が生まれました。

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これらは全て(特にお金の流れとの関連)が繋がっているものかどうかは証明されていないものですが、明らかになった事実を時系列に並べたときに、1つの疑惑のストーリーが浮かんできませんか?

ランセット誌の声明には、米国国立科学工学医学アカデミーの学長やWHOの局長の名前も出てきますし、冒頭ではコロナの解明と対策に尽力した中国の科学者らへの感謝ともとれる言葉が添えられています。

次のコラムでは、ここに登場する人たちが、研究所漏洩説が再燃された後、どのようなアクション・発言を行ったのかシェアさせていただきます。


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