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アメリカ式ダイバーシティ: 緩くて、厳しい!?アメリカ(テキサス)のスクールライフ(3)

アメリカを一括りで語る難しさ

実はこのシリーズのタイトルの”アメリカ”か”テキサス”かというのは、かなり悩みました。”アメリカ”とした後、”テキサス”と補足したのは、ここで触れようとしていることが、「アメリカの教育の総論か?」といえば、アメリカはあくまで州単位で法律が異なるため、テキサス特有のものもあるでしょうし、では、テキサスでの教育が独特か?といえば、”アメリカ人が考える教育論”としては共通の目標を持っているでしょうし、大学入学が全国区である限り、そのシステムから極端に外れることもできないと思うからです。

とはいえ、”テキサス”という括りが良いかといえば、子どもたちのスポーツ観戦を通じて痛感しているのは、同じヒュースト圏内であっても”居住区によって、全然違う”ということです。何が違うのか?といえば、一言でまとめるならば、全然違う・・・答えになっていませんが、本当にこの一言です。

居住区により決定、高校までの学校教育

必ず登場する”デモグラフィックス”

”全然違う”をどこから説明すれば・・・なのですが、一番わかりやすいのは、人種構成の割合です。下記の表は、ヒューストンが所属するリージョン4が出している、公立の学校(幼児〜高校)に所属する学生のデモグラフィックスの1部です。デモグラフィックスとは、人種、性別 、年齢、所得・・・と、その人のもつ社会経済的な特質を示したデータのことです。アメリカでは学校に限らず、会社の人事情報やコロナの新規感染者数データ等でもこのような属性ごとのデータが使用されます。

https://www.esc4.net/Assets/r4-profile-page.pdf

さて、この表は広義のヒューストン圏である、リージョン4全体のものです。リージョン4には、”8つ郡にまたがる48の学区”があり、学区がさらに担当エリアの複数の学校を取り纏めているという風になっています。

表の下から3つ目に「White(白人)」があります。リージョン4では、白人の学生が占める割合が学生全体の19%となっていますが、これを学校単位で見ると、スポーツの試合に出ていたチームで、ほぼほぼ白人しかいないというチームも存在します。気になって、その学校のデモグラフィックスを見ると、テキサス全体の人種構成割合とかなり違うものになっていました。

このような特徴は、円グラフで比べると、わかりやすいかと思いますので、次の表をご覧ください。

試合中で見かけた、人種構成が気になる高校や、地域の特徴から人種構成に特徴があることを推測できた高校のデータを集めたものです。
アジア系と黒人、ハワイアンが同じような色でわかりにくくなっていますが、全体では4%しかいないアジア人が10%以上占める高校については、赤い星をつけています。ハワイアンは、下記のグラフに見える形では登場しません。

子どもたちのスポーツの試合を見ていると、ヒスパニックが多いチーム、黒人が多いチームも見かけます。珍しく、アジア系が8割くらいしめるチームがあるなと思ったら、中華街の中にある高校でした。

ヒューストン圏というテキサスを20に分けた1つのリージョンの中だけでも、各校によっての人種構成がさまざま。さらに同じような人種構成割合であっても、都心部と地方では全く様子が違ってきますし、その土地の気候や土壌、主要産業によっても学校の事情が異なります。

リージョン4のデモグラフィックスには他にも、上記の表の下から2番目の項目に「経済的な困難がある家庭:63.8%」や、「エマージェント・バイリンガル:25.0%」等が公開されています。ちなみにエマージェント・バイリンガルは、ポリティカル・コレクトネスが反映された言葉で、母国語が英語ではなく、英語のサポートが必要な学生を指すようです。人種割合でヒスパニックが半数以上を占めている通り、ヒューストン圏(テキサス全体も)はスペイン語にゆかりのある人がとても多くなっています。保護者用の学校の資料は、大体英語とスペイン語のバイリンガルになっています。病院や歯科医等も、スペイン語とのバイリンガルの人はたくさんいますので、日常生活は困らないと思うのですが、進学には今のところ、英語が必須となっています。

余談ですが、日本では「うらやましい」と評価されることの多いバイリンガルですが、テキサス(アメリカ)では、英語力が十分でないというようなネガティブな印象を持つ人もいるようです。おそらくそのような理由から、色々な配慮があってエマージェント・バイリンガルという表現にたどり着いたようです。

公開データで、学校を選べるシステム!?

テキサスでは小学校の頃から、スターテストという年1回の州統一テストが行われます。そして、テストスコアは、学校別、学区別、リージョン別・・・に公開され、”住所”を選択できる保護者は、このデータを参考に家を探します。

次の表は、とある高校のデータで、テキサス州平均と比較できる形で公開されています。テキサス州にはスターテストという学年ごとに行われる州統一テストがあります。一番上の項目は、テスト全体のランキングです。この学校は8043校中7414番目ということで、その下に数学と英語の成績についてのデータがありますが、2017年から急激に成績が落ち込んでいることがわかります。

一番下は先生1人あたりの生徒の数です。日本に比べると、半分以下。ただし、テキサスはクラス単位で授業が行われるわけではなく、選択した授業が行われる教室に生徒がそれぞれ移動する形ですので、小規模クラスで行われる大学の授業のようなイメージです。

次の表は、A高校のデモグラフィックスです。テキサス州全体と比べると、人種構成に偏りがあることがわかります。

この他学校レベルで公開された情報では、人種構成から算出される「ダイバシティスコア(1に近いとダイバシティがある)」や、「卒業者の割合」等もあります。下記の表は、ヒューストンにあるとある高校の公開情報ですが、ここは92%が1つの人種で占められており、ダイバシティスコアは0.17となっています。表の下のランチのところは、保護者の収入により支援が必要と認められた学生は、学校のカフェテリアでのランチが無料、もしくは減額されます。テキサスで学校教育問題について議論する際には、この”無償ランチプログラムを受けている学生の人数”も重視される指標になっています。

なぜこのようなデータを公開しているのか?といえば、公開された情報をもとに、保護者が選択することを可能にするためとされています。

なぜ居住区で、特徴が出てくるのか?

居住区により人種構成の割合が異なる理由についての考察

それではなぜ居住区により人種の構成割合が違うかについて考えてみたいと思います。

高校ごとの人種構成の円グラフを再掲します。

先ほど、子どもたちのスポーツ観戦をしている際に、学校によって人種の構成割合が異なることについて言及しましたが、ほぼほぼ白人の選手しかいないチーム(学校)の多くは、”古くからある地域”でであることがほとんどです。ヒューストニアン(ヒューストンが地元の人)の言葉を借りると、「お金持ちの白人が集まるエリア」です。私は普段、ダイバーシティ高めの風景に目が慣れているため、”古くからある白人住民の多い地域”にある、例えばイタリアン・レストランに行くと、「え?ここは外国!?」という印象を受けます。それをアジア系アメリカ人にうっかり言ってしまったことがあったのですが、「そりゃそうだよ。ここはそういうエリアだし、それなりの値段だからね」と。そして、料理の方も、この辺では珍しい、TEX-MEX(テキサス風のメキシコ料理)っぽくされていない、もしくはアメリカンになっていない、ちゃんとしたイタリアンでした。

同じ”古くからある地域”でも、ヒスパニック系の人が増えてくると、学校の敷地を歩いている学生たちや、学校の施設に、どことなく懐かしい雰囲気(ちょっと昔のアメリカドラマに出てきそうな・・・)となります。住宅地や街全体の雰囲気も、どこか”懐かしい雰囲気”となります。スーパーも、メキシコ系のお店と思われるものが目立ちます。

そうです!これが1つめの理由。

❶特定の人種に向けたお店・レストラン、教会の存在

卵と鶏のどちらが先か?問題と同じ構図だと思いますが、”特定の人種が多く住むエリア”には”特定の人種をターゲットとしたビジネス”が展開しやすくなります。

このようなことはどこの国でも起こり得ることですが、クリスチャン人口の多いテキサス州で特徴的なのが教会の存在ではないかと思います。教会の中には、例えば中国語や韓国語、ベトナム語でサービスが行われる教会もありますが、そのような特定の移民に向けた教会の中には、敷地内の別の施設で英語でのサービスも行っているところもあり、特に人種の制限があるわけではありません。例えば韓国系の教会の英語版には、韓国人以外も通うことができます。とはいえ、韓国系英語版教会の信者で圧倒的に多いのは韓国系の人です。

教会は単純に”毎週通う場所”というだけではなく、特有のコミュニティが存在します。そのため特定の人種が多く集まる教会も、「近隣に住みたい」という動機になり、特定の人種が集まる理由になるのではないかと思います。

さて、ここで特定のエリアを例にもう少し深堀していきたいと思います。

テキサスでアジア系というのは、本当に少数派ですが、その中でも、元々アジア系の人が好んで住んでいたエリアの1つにケイティがあります。ここは10年くらい前からどんどん開発が進んでいるエリアの1つですが、特徴なのは、住宅地の開発と合わせて、アジア系のレストランやショップが集まったアジアン・タウンもできました。

アジア系のお店が集中するエリアとしては、ヒューストンには、昔からある中華街として知られる、ベルエアという地域があります。中華系のみではなく、韓国、ベトナム、インド人に向けたお店やレストラン、サービス業施設(銀行や弁護士事務所、病院等)がありますので、ここも一種のアジアタウンです。

しかし、ケイティとベルエアは街として全く異なる雰囲気ですし、人種構成も違います。ベルエアは、”中華街”の雰囲気を体験したことのない人にとっては少し敷居の高いエリアになっている一方、新興のケイティのアジアタウンは普通のモールと同じような気軽さがあります。

そもそもアジア系にとってケイティが便利だと言っても、ベルエアのように、アジア人が集中して住んでいるアパートや住宅地が存在するわけではありません。

それではなぜ、ベルエアをはじめ、古くからあるエリアは、特定の人種がより集中することができたのでしょうか?その理由として考えられるのが、次に挙げる”移民の歴史”が関係すると思います。

❷時代によって異なる移民の歴史

テキサス(サン・アントニオ)には、テキサスの移民文化を紹介した博物館があります。(5年以上前に行った時の記憶をもとにしていますので、細かい数字が違うかもしれませんが・・・)この博物館で驚いたのは、移民といえば、ヒスパニックの印象が強いテキサスですが、実は時代により、さまざまな国からの移民がグループ単位で入植していたということです。

例えば、テキサスが”テキサス共和国”を名乗っていた頃、広大な綿花プランテーション用の土地を求めて、多くのドイツ人がやってきたようです。当時のプランテーションの運営には、奴隷労働が必要とされていましたので、アメリカ国内にいた黒人もテキサスに移動させられてきました
1900年の初めには、ロシアや東ヨーロッパ系のユダヤ人が港町、ガルベストンからテキサスに入植しています。アメリカへ入植するには、東海岸にある港からが一般的だったようですが、当地での反ユダヤ運動の高揚を避けるために、東海岸以外からの入植が検討された・・・という背景があったようです。
第二次世界大戦中には、軍需工場や捕虜収容所がテキサスに造られたことで、貧しかった農民がより給料の良い、軍事関連に就業し、農業人口が不足します。このことを受け、メキシコからの労働者を一時的に連れてくるというプロジェクトも行われたようです。

このようなテキサスの歴史を見ると、過去の移民は、ある程度まとまった人数で行われてきたことがわかります。そして、同じ目的を持って入植してきた人同士、まとまった場所に住んで生活基盤を築き上げていく必要がありました。その頃の名残から、古くからある地域には特定の人口が集中している・・・ということになったのだと思います。

一方、現在の移民は、基本的に個別ケースで行われていますので、特定の人種をひと所に集めた都市開発を行うということは、難しい・・・というよりも、民間企業がそんなことを行ってしまえば、人種差別だとして大変な問題になってしまいます。新興住宅地でのダイバーシティ率が高いのは、そのためです。
(*ただし、特定地域からの難民を同じ市営住宅を貸し出すというケースは見たことがあります)

では、昔からの地域で、なぜ特定の人種が他地域に比べ優勢である状態を保つことができるのでしょうか?次にその件について考えてみたいと思います。

❸”自分たちの社会”へのこだわりの強さ

少し独特なエリアなのですが、”自分たちの社会”へのこだわりがよくわかる例があります。テキサスで”最もリッチなコミュニティ”は、ハンターズ・クリーク・ビレッジです。2020年までの5年間のデータをもとにした、最新の全米コミュニティ調査によると、この地域の平均世帯収入は、435,871ドル。1ドル100円としても、4千359万円、1ドル140円で計算すると、6千100万円を超えます。繰り返しになりますが、これは平均世帯収入。それもそのはずで、ハンターズ・クリーク・ビレッジの72.24%の世帯が高所得世帯に分類されると言います。同調査の、全米ランキングでも11位にランクインしています。

このハンターズ・クリークがどこにあるかといえば、ヒューストンと同じハリス郡にあります。同エリアは、メモリアル・ビレッジという高級住宅地の一部であり、医療機関が集積したメディカル・センターの1つ、メモリアル・シティも近隣にあります。これだけの情報ですと、メディカル・センター近隣の高級住宅地なのだから、高所得世帯が多くて当然ということになるかもしれません。

しかし、さらに特徴的なのが住民の87.7%が白人(*市のデータでは93.4%ということです。ヒスパニックとアジア系が5%ずつで、他の人種の人はほぼ見当たらないということになります。先ほど、ヒューストニアンの言葉を借りて「お金持ちの白人が集まるエリア」という表現を用いた場所がありましたが、このエリアも、というより、このエリアがまさにその代表格です。

https://namecensus.com/demographics/texas/

先ほど、特定の人種が集まった場所には、移民の歴史と関係があると述べました。
ハンターズ・クリーク・ビレッジは、元々ドイツ人農民が定住した場所で、1936年までには、製材所といくつかの住宅があるコミュニティがこの地に出来上がっていたそうです。ドイツ人が開拓した場所だから白人が多い・・・とはいえ、すでに90年くらい経っています。他の人種が住み着くことはなかったのか?という疑問が生じますが、その理由として考えられるのが、この地域の人々には、自治に対する強いこだわりがある(った)ことです。

アメリカでは、基礎自治体は、住民の総意によって設立されるというルールがあります。ハンターズ・クリークのあるエリアは元々非法人地域(Unincorporated Area)と呼ばれ、拡大したヒューストン市に組み込まれる予定でした。しかし、独立性を保ちたかった同住民らは、近隣のエリアと共に、1954年に法人化。それぞれの市長や議員を選出し、正式に独立したコミュニティを誕生させました。つまり、それほどこのエリアにこだわった人が住んでいる地域ということですので、人の移動が他のエリアに比べて少ないであろうという想像はできます。

さらに、このエリアについて語る別のデータには、「持ち家率は95.70%で、不動産の中央値は1,778,800ドル(1ドル100円計算で1億7,788万円)」というものもあります。人の移動がしやすい物件は、アパートやマンション等の賃貸物件です。戸建ての賃貸物件もありますが、数としてはアパート等よりもかなり少なくなります。また、中古住宅市場が充実しているテキサス(アメリカ)は、日本人よりも気軽に住宅を購入、または買い替えをする傾向がありますが、億越えの物件となると、市場に出回る数がやはり少なくなりますし、そこに”勤務先の近く””気に入っているエリア”等の条件がつくとされに絞られてきます。このような不動産(高額物件)事情を考えても、他エリアよりも人の移動が少ないのではないか?と予想できます。

さらにさらに。テキサスはとっても保守的な州です。保守というと、すぐにトランプ大統領の支持者だという人がいますが、少し違います。保守派は、自分たちの生活や文化、価値観を変えたくない人たちです。そして、そのような態度の根っこにあるのは、自分の国や祖先に対する誇り。それらが素晴らしいと思っているからこそ、変えたくはないと思っているのだと思います。だから、そのような価値観を守る政治家として、トランプ大統領を支持する人が多いというわけです。

保守的な人が多いということで、テキサスでは、同じ教会に通う人の中で結婚したり、自分が生まれ育った場所の近くに結婚後の家を設けたり・・・という人の話は、珍しいものではないようです。この辺は日本の地方都市でも”あるある話”かと思いますが、特定の人種が多い地域でも、日本と地方都市と同じことが起こっているのだと思います。

では、ダイバーシティ高めの地域にエリアに住んでいる人たちは、保守的ではないのか?といわれれば、彼らは彼らで”保守”だと思います。ダイバーシティ高めの地域に住んでいる人と、”特定の人種だけが集まった地域”の話になると必ず、「ダイバーシティ高めの方が楽しいのにね」というコメントに辿り着きます。特に子どもたちの学校選びとなると、「そりゃあ、ダイバーシティ度の高い学校の方がいいわよね!」と。・・・私もここに所属しているわけですが、これはこれで”ダイバーシティは高い方が良い”という価値観へのこだわりが強い訳で、こだわりの強さという点では、先ほどのハンターズ・クリークに住む人と変わらないのではないかと思います。

というわけで、居住区で特徴があるというのは、異なった価値観を持った人々が集まった社会の中で、お互いに心地良く住むために自然に生まれたものではないかと思います。

(ハンターズ・クリークはとてもユニークな市ですので、別途取り上げたいと思います。)

アメリカ式ダイバーシティ

特定の人種が集まったエリアというのは、どうしても排他的というか、閉鎖的になりがちです。”多様性”が良いとされる世の中では、これらの地域のあり方は、ちょっとネガティブに聞こえるかもしれません。しかし、私は閉鎖的なコミュニティが絶対的にダメだという風には思っていません。古くからあるコミュニティには、特有の暗黙のルールのようなものがありますが、そこから外れた行為に対して嫌だなと感じる人がいることは、当然だと思うからです。例えば、自宅に招待した友人が、土足のまま家に上がり、キッチンに勝手に入り、冷蔵庫を開けられたら、一般的な日本人はちょっと嫌な気がすると思います(アメリカでは普通のこと)。このようなことが気にならないのであればダイバーシティが高めのエリアが合うでしょうし、”(わかっていても)嫌なものは嫌”だと感じれば、同じ価値観、習慣の人が集まったエリアの方が合っていると思います。

さらに、ダイバーシティ高めの地域に住んでいる人であっても、自宅の中では、自分の育った習慣に基づいた生活を送っているという人がほとんどです。例えば、教育に関しても、アジア系の子どもが比較的良いとされているのは、アジア系の保護者がアジア式の教育を家庭で実践しているからで、これもある意味、自分達の価値観を貫いていることになります。

先ほどの学校の人種割合を示した円グラフで、”2つ以上の人種(円グラフの黄色部分)”に所属するお子さんが極端に少ない理由もここにあると思います。

このようなアメリカの状態を”サラダボール(同じ器の中にあっても、野菜の具がそれぞれ混ざり合わず、独立してゴロゴロしている感じ)”と、例え、それをネガティブに語る人もいますが、私はこれがアメリカ式のダイバーシティで、それも1つのあり方だと思います。何も全ての学校のダイバーシティ度が高くなる必要もなく、高いところもあれば、低いところもある・・・そのこと自体が多様性に富んだことになると思うからです。

最初の話に戻ると、そういうわけで、アメリカやテキサスどころか、ヒューストン圏でさえも、一括りで語ることはなかなか難しいわけです。その一方で、日本とは全然違うということに日々遭遇し、何とかそれもお伝えしたいと思いつつ・・・。このコラムを書く際には「これは私の周辺のみで起こっていること?それともテキサス共有?それともアメリカ的なあれ?」ということを自問自答しつつ、まとめています。いや、むしろ、この一括りで語れないというのがアメリカっぽさなのかもしれません。


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