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ブースター接種推進医師に、まずは見て頂きたいデータ(世界のコロナ、2022年3月末)

使用したデータ

今回、使用したデータは下記のサイト:Our World in Data からのものです。このサイトの詳細は、最後の章にまとめています。

https://ourworldindata.org/about

ブースターは新規感染者を抑えているのか?

Our World in Dataに登録された世界各国のデータを使って、2022年4月1日時点で、100万人あたりの新規感染者数が最も多かった国(100万人あたり1,000人以上の国)をピックアップしました。

数字のところが赤くなっている国は、40%以上がブースターを接種済みである国です。

デルタが猛威を振るった2021年9月にはCDCのワレンスキー所長は「ワクチン接種は感染抑制に効果がない」としています。

ブースター接種トップ30のコロナ状況

今度は逆に、ブースター接種が多い国(30番が日本で41%)の100万人あたりの新規感染者数、死亡者数です。

参考数字として、最後の欄にアメリカを入れています。アメリカのブースター接種は29%です。
新規感染者数を見ると、ブースター接種があまり進まなかったアメリカよりも、感染者数を抑制できたところを黄色ハイライトしています。

一方、死亡者数の方も、アメリカよりも状況が良い国には、黄色でハイライトしています。ただし、アメリカが医療先進国であると思ったら、コロナに関しては大きな間違いです。

アメリカのコロナ治療:
コロナ治療法に無関心の医療関係者:私の個人的な評価ではなく、バイデン政権が困っているという話 

その、アメリカよりも死亡者数が多いということは、適切な治療が行えていると言えるのでしょうか?適切な治療を行なっているのであれば、何が原因なのでしょうか?

韓国のコロナ状況と、ブースター接種

感染抑制はできなくなったとしても、重症化を抑えることはできるという話でしたが・・・。特に際立ってひどい状況になっているのが韓国です。

ワクチン接種が進んでいるにもかかわらず、死亡者数が急増しています。

ブースター接種は60%以上進んでいます。
韓国が本当に心配なのは、100万人あたりの数字だけでなく、実数でも、世界の中で飛び抜けて多いことです。

Our World in Dataのデータには、国名だけでなく、全世界の数値(WORLD)や収入別(High Income)、地域(Europe、EU)等といったまとまりの合計数もあり、データを全選択すると、このような項目の数値も入ってしまいます。そう言った団体の項目が多数入った中でも、例えば、”所得が中低層の国々の合計数値”よりも現在の韓国の感染者数は多いのです。

韓国の人口は約5,127万人。約3億3,200万人のアメリカの新規感染者数は約2万8千人に対して、韓国は約30万6千人。アメリカの人口の6分の1の韓国が、新規感染者数はアメリカの約11倍。

そもそも韓国は今年1月に入るまでは、感染抑制ができていた国の1つでした。

アメリカは3月25日で、すべての州で屋内のマスク着用義務化が解除されました。日本に比べると、残念ながら衛生習慣は良いとはいえません。ブースター接種も、政府が期待するようには進んでいません。とはいえ、新規感染者数は実数でも、韓国だけでなく、日本より少ない状況です。

コロナ収束させるための解決策は、本当にブースター接種なのでしょうか?

Our World in Dataについて

なぜ、Our World in Dataのデータを使って自ら考えることが重要なのでしょうか?同サイトのAboutのところから、抜粋して紹介させていただきます。

より良い未来に貢献したいのであれば、世界が直面している問題を知る必要があります。これらの問題を理解するためには、日々のニュースだけでは不十分です

ニュースメディアは出来事に焦点を当てます。しかし、”Our World in Data”が注目する2つの側面、すなわち、”数世紀あるいはそれ以上にわたって私たちに立ちはだかる大きな問題”と、”私たちの世界を徐々に変化させる長期にわたる力強い変化”をほとんど報道しないのです。

注目を決める基準:
ニュース:それが新しいかどうか。
Our World in Data:それが重要であるかどうか。

何十億もの人々に影響を及ぼしている問題を理解するには、データが必要です。私たちが気にかけていることを慎重に測定し、その結果を理解しやすい公開プラットフォームでアクセスできるようにする必要があります。そうすることで、誰もが現在の世界の状況を把握し、どこで進歩があり、どこで遅れをとっているのかを追跡することができるのです。

”Our World in Data”はまた、「世界を変えることは可能だ」としています。

より良い未来に向けて努力するためには、世界がどのように、そしてなぜ変化しているのかを理解することも必要です。歴史的なデータや研究結果は、世界を変えることが可能であることを示しています。歴史的な研究によると、数世代前までは、新生児の約半数が子どもの頃に亡くなっていました。それ以来、世界中で子どもの健康状態が急速に改善され、すべての地域で平均寿命が2倍になりました。進歩は可能なのです。

その他の重要な点でも、世界の生活環境は改善されています。このことは、私たちが暮らす世界について知るべき最も重要な事実のひとつであると考えていますが、意外に知られていません。それどころか、多くの人が世界の生活環境は停滞しているか、悪化していると考えています。なぜか。それは、多くの報道機関がこの認識を覆すような報道をほとんどしていないためです。

ニュースだけを追って世界を理解できると考えるのは間違っています。

メディアがひとつの出来事やうまくいっていないことに焦点を当てることで、ポジティブな変化に貢献しようとする善意の人々が圧倒され、絶望し、皮肉を言い、最悪の場合、理想をあきらめてしまうことになりかねないのです。この数年間、私たちはこの脅威に対抗するために多くの努力を払ってきました。

過去に大きな問題に対してどのように前進することができたかを研究することで、私たちは学ぶことができるのです。進歩は可能ですが、それは絶対的なものではありません。もし私たちが苦しみを減らし、世界の問題に取り組む方法を知りたければ、過去に成功したものから学ぶべきでしょう。

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