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何%の若者が選挙に行けば結果が変わるのか(川崎市議会選挙編)

若者が選挙に行かない、問題だ、という話もあるが、私も20代のころは選挙に行かなかった。理由としては、何が自分のメリットかわからなかったから。
ただ、行ったらどうなるのかには興味があったので、選挙をひっくり返すことはできるのか?ということを数字で検証していこうと思う。

対象の選挙

なんでもよかったのだけど、川崎市川崎区の選挙ポスターを見たので、平成31年の市議会選挙で考えてみる。

選挙の結果

表1 平成31年度川崎市市議会議員開票結果 川崎区

定数は9人。13人立候補したようだ。上記の通り、4人の方が当選しなかった。

人口調査

川崎区の年齢別人口はこんな感じ(令和3年度)
若者の定義に悩んだが、日本の平均寿命からして40歳も若くてもいいだろ、ということと、20代だけじゃなくて30代もがんばらなくては!と思ったので、20~39歳を若手と定義。


表2 令和3年度川崎区人口分布

パターン1

次点の人(落ちた中で一番惜しかった人)を受からせてみる
表1のとおり、371票足りなくて落ちた人がいる。

371(足りない票数)/64505(20~39歳の人数)= 0.575%
1%に満たない票数でも、選挙はひっくり返りますね。
ちなみにこの選挙の投票率は39%弱。ちょっと結託すればひっくり返せそう。

パターン2

落ちた4人を全員受からせるには
落ちた4人の方の総得票数が 8563票
受かった中で得票数が少なかった4人の方の総得票数が 20065票

20065-8563= 11563

11563/64505 = 17.9%
約2割の人が追加で選挙に行けば結果は全くひっくり返る

まとめ

落ちた次点の人を受からせるには20歳から39歳までの人の中の0.6%の人がその人に投票する
落ちた人を全員受からせるには20歳から39歳までの人の中の18%の人がその人に投票する

思ったより受かるか落ちるかは紙一重だなという印象だ。実際、若者が同じ目的をもって決起すれば簡単にひっくり返せる。今の時代ネットも発達しているし、同じような考えを持った人が集まることもできる。が、これを見て20歳の私は選挙に行こうとはならなかっただろう。政治もよくわからなかったし。
もしこういう数字に興味をもってくれる人がいるかもしれないと思いながら、自分勝手に情報を発信することにする。
次回、衆議院選挙についても同じように計算してみたいと思う。







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