左ききのエレン第二部HYPEについて。

左ききのエレン第二部HYPEについて、各話ごとに作者コメントつけるって試みをしてたんですが、漫画書く速度にブログ書く速度が全く追いつかず、途中で止まってしまってます、ごめんなさい。

なのでこれまでの総括と言うか、まとめて「HYPE」に対する想いを書こうと思います。なのでネタバレあるので気をつけてください。また、先の事も興が削がれない程度には触れるので、そういうの嫌な方は読まないで下さい。

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漫画は「ネーム」を書いて作ってるってのは何となくみんな知ってると思います。僕の場合はネームが無い代わりに「テキストネーム」つって文章だけでネームの代わりを書いてます。で、それより前の段階に「プロット」というものがあって(呼び名は色々あると思う)それは、簡単に言うと年表みたいなもので、大きなイベントだけ書いてあるものです。第二部は最終回までプロットはできています。

それで言うと、HYPEの進捗は全体の5%くらいで、これはまずいと。多分ですけど、全三部構成にするかも。第二部HYPEで終われない気がしてきた。HYPEって名前で長くやるのも考えたんですけど、第三部の名前が思いついたので、多分変えてやります。ただ、ちょくちょくブログでも書いている様にモチベーションに波があるので、途中で年単位で休むかも知れませんが。せめて第二部HYPEが終わるまでやって、そこから全く別の新連載をどこかでやるかも知れません。書きたいネタがずいぶん溜まってきてしまってる。

そもそも「第二部は第一部描いてる時から予定してたんですか?」と聞かれる事が多いんですが、書く事を予定していたというよりも「途中から、読者が第二部(最終回後のストーリー)を楽しめる様に伏線を置き始めた」という感じです。どういう事かと言うと、途中から散りばめた伏線を結べば第二部が妄想出来る様にサービスのつもりで描いてたというか。ナンノコッチャ分かんないと思います、誰も気付いてくれていなかったので。

エレンは年表的に見ると描いていない部分がたくさんあって、例えばエレンのニューヨーク生活は05年の「バンクシー編」と07年の「レイちゃん編」で2年も飛んでるし、その間は婆ちゃんルーシーの「ジェイコブスとの再開、ファイブポインツの決闘」という二言で済まされてます。それぞれもちろんエピソードは頭の中にあるんですが、別に描かなくても想像できると思って飛ばしました。そのあとの、エレンがニューヨークを離れて上海にいる辺りとかも同じ理由で一切描いてません。コンテンツスプリングのチーフが上海まで足跡を追っていた、みたいな描写はありますが。

だからこそエレンはスピンオフが作りやすいので、サントリー編とか入れ込む余地があるんですが、年表をみっちり埋めようとするともう何巻になるか恐ろしいので。

そういう意味で、第二部は例え描かなくても読者が埋められる様にしています。第一部を読み返せば、HYPEの「二人目」が誰か予想はつくし、第二部の結末も想像はつくと思います。ただ、それは「ヒントがある」だけなので、読者的に確証は得られないはずなので、あくまで予想の域は出ないかも知れない。

もっと細かい部分でも「ここまで描けば、あとは分かるでしょ」っていうのが非常に多い漫画なので、そこを読んでくれてる感想を見つけるととても嬉しいんですけど、難しい所です。作者がこういう事を言うと怒られるかも知れませんが、「これ以上分かりやすくしたらダサい」みたいな気持ちがかなり強くて、その点では読む人を選ぶかも知れないと常々思ってます。

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