奥さんがカフェ作りたいと言い出した日

うちの奥さんが「子連れで行けるカフェが少ないから、作りたい。」と言い出しまして。「子連れで行けるカフェが少ない」って部分まではスッと耳に入って来たんですけど、最後の「作りたい。」でゴリっと耳の奥に突っかかって「マリーアントワネット的な?」って。「作りたい。」はすごい。

で、「確かに〜」って言ってテレビに視線を戻したんですけど、晩飯の後に「子連れで行けるカフェが少ないから、作りたい。」ってもう一回言うんですよ。うちの奥さんは、思いつきで喋る事が多いんですけど、同じ事を二回言ってくる時は本気なんですよね。一回スルーされた企画書を、全く直さずにもう一回持ってくる若手プランナー。企画書の日付だけ変えてるやつ。日付だけ変えるな、紛らわしい。

ここでどっかで聞いた「宝くじが当たった人が数年以内にお金を失ってしまう理由ランキング」の一位が「親族の飲食店の開業資金に使ってしまう」だったのを思い出しまして。それじゃんか、と。いや宝くじは当たってないけど、宝くじに当たった勢いはあると言うか「置いておくのも勿体無いから、このお金どうしよっか。」みたいな気持ちが芽生える程度にはあって、そういう時に「投資だよ。」とか言われたら「投資だよね。」って言ってしまう程度の学歴なので、ここで奥さんに「カフェだよ。」って言われたら「カフェだな。」と言ってしまう程度のIQなので。

まぁ、冷静に。実は漫画家業以外にも色々やりたいとは思っていたので、わざわざ個人事業主じゃなくて株式会社にしたのはあるんです。なんか、いや、分かんないけど色々あるらしくて、はい。税率が?銀行の?あれが?あれみたいな?いや、ごめんなさい。本当にわかんないです。とにかく当時相談してた方に「株式会社かな。」と言われたので「一択ですね。」と言って、翌週に登記しました。

あと知り合いの色々やってる経営者と話すと「飲食店だけは辞めときな。」って言われるんですね。これも理由も分からずに「アグリー」としか言ってないので「こいつ物分かりがいい若者だ、クレバーだ」と思われてる訳ですが、実は「ノットアグリー」で理由は分かりません。

本題に戻りますが、そもそも「子連れで行けるカフェが少ないかどうか」は、ちょっと判断が難しくて、ぼくらパパママ1年生にとって「子連れで行ける店」というのは極めて関心が高い情報で、まぁバイアスがかかってるとは思うんです。自炊をするようになって、はじめて「この辺スーパーが少ない」と気がつく様に、僕ら当事者が「少ない!」と言ってるのは当事者だからで、そもそも「子連れ」がどれくらい多いのかとか知らないと、どこに作ればいいかとかも分かんないし。分かんないと言うか、多分もう決まってて「うちからタクシーでサッと行ける場所」に作りたいんでしょう。最優先事項は「自分が行きたい」だから。

そうすると表参道・代官山・恵比寿とかその辺りになると思うんですけど、ここまで想像して「これは恐ろしい借金を生み出してしまうんじゃないか」と心配になって、特にぼくはビジネスに関するセンスが、たぶん日大あたりの学生団体の2年生と同じくらいなので、せめて青学の3年生くらいじゃ無いと話にならないよなと。

まぁ、でも何か楽しそうなので、ぼくに対してリスクが少ない方法(出したお金が返ってこないくらいはいいけど、借金はしない感じ。)で、実稼働は誰か有能な人がやってくれて「ここ、オレの店。」とか言わせてもらえるなら、それくらいが良いんじゃ無いかなと。誰か青学の三年生知りませんか?いや青学の人じゃなくていいです、詳しい人。

付け加えると、ぼくは企画は得意なので、アイデアを形にしてそれをどう広めるかとか、その辺は割と自身があるというか、責任を負える範囲だと思っているので、それ以外の部分でアドバイスとか一緒に何か出来る人がいたら、ちょっと軽い気持ちで声かけて欲しいです。ちなみに、さっき奥さんとこの話したばかりなので、明日には忘れてるかも知れません、それくらいのノリです。

ちなみにこのマガジンで、都内の「赤ちゃん・子供がいても行きやすい店」で、かつ「めちゃくちゃ美味しい」だけをセレクトしたお店をたまに記事に書いてます。#ベビーフレンドリー で出ると思う、分かんないけど。

せっかくなので、この記事でも一件紹介します。

ここから先は

259字

¥ 500

サポートも嬉しいですが、よかったら単行本を買ってください!