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足助のおばさんと介護 94

昨日出遅れた分を取り戻そうと、一人で父の病室へやって来ました。今日は、母は、自分の診察のため、別の病院に行っています。
昨日、父の意識が無くなったと聞いて、夫は、娘と息子にそれぞれ喪服を用意するように連絡しました。息子は、やっと就職が決まったところに緊急の事態になり、うろたえています。
ですが、先程父を訪ねて来たわけですが、呼び掛けると、目を開けてこちらを見ました。それだけですが。
この状態があと何日か続くのでしょう。(2014年3月8日 記)

昨年オランダへ行った時、おばあさんのおみやげ物にチューリップの球根を買って来ました。それが、おばあさんが寝込んでいる間に芽を出して、5センチくらいになっています。
おばあさんは、それに気づいているかどうか、取り合えず毎日水やりをしています。
幸福のなる木も、サボテンも、枯らしてしまった私ですが、このチューリップだけは死守したいです。(2014年3月9日 記)

いつも眠っている父が、今日は珍しく饒舌でした。
その内容がおもしろかったので、メモをしながら聞いていたら、むせこんでしまいました。どうも私が調子にのって、父を喋らせ過ぎたようです。母が、それ以上喋らせないように、私に部屋から出るように言いました。
父は、昔から滑舌が悪くて、なかなか人に話しが通じてもらえなかったのですが、意外に独創性にとんだおもしろい話しをする人でした。
今、入院中の身で、看護師さんに話しかけても、あんまり同調してもらえないので、娘の私を相手に、つい喋り過ぎてしまったのでしょう。
このメモが、父の最後の言葉になるかもしれません。(2014年3月12日 記)

(元ブログ 再びベッドサイドで: Here Come the 足助のおばさん (asukenoobasann.com)チューリップ: Here Come the 足助のおばさん (asukenoobasann.com)父との会話: Here Come the 足助のおばさん (asukenoobasann.com)

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