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足助のおばさんと介護 153

昨日は実家の母の用事で、1日実家で過ごしました。その際母に「清書して欲しい原稿がある」と言われていて、パソコンを持参するつもりだったのがオフィスの入り口に持ち出すばかりにしておいて忘れて行ってしまいました。途中で気が付いて、戻ろうか、手書きで清書しようかなどと考えていたのですが、そういえば父が愛用していたカシオのワープロがまだあったはずだと思いだしました。
父は、我が家の子どもたちが高校生の頃にはパソコンを購入して、娘の指南で自分のホームページを作ったこともあるのですが、娘が高校を卒業してからはワープロ単体機に戻ったようです。父の引き出しを開けると自作の文集のようなものまでありました。
さて、ワープロです。父が存命の頃には、母が口頭で述べる文章を父がぽつぽつと1文字ずつ入力していたのでしょう。母も「6年ぶりだ」と喜んでくれました。
動けばラッキー、くらいのつもりで起動させてみると専用のフロッピーディスクが必要である旨表示されました。そのフロッピーは父が残した大量のVHSビデオの棚にあることを知っていたので、挿入してみると、いくつかのメニューの中から「毛筆縦書き文書」を選ぶことができました。
問題は「かな入力」を「ローマ字入力」に替えることだったのですが、タブレットから「カシオワープロ 入力方法」で検索をかけると動画で説明してくれるサイトがあり、難なくクリア。母があれこれ指示する文章をものの見事に作成することができたのです。
父の1本指入力に比べると私のタイピングは母が驚くほど速かったようです。旧式の入力方法に多少面倒くさいところはあったものの、昔は私もワープロユーザーでしたので、使っているうちに感覚を取り戻しました。
母に頼まれたのは所属する俳句サークルに送る原稿でした。母は、長く例会に顔を出すこともなくなったサークルですので退会を考えていたのですが、こうして清書してくれるならもう少し続けようか、と思い直したようです。(2020年9月10日 記)

(元ブログ カシオのワープロ: Here Come the 足助のおばさん (asukenoobasann.com)

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