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足助のおばさん in 石川 8

いよいよ連句の祭典・実作会の朝です。この日の朝6時、「NHK短歌」で「22人の言葉のバトン」が放送されました。

ことばのバトン 2 - NHK短歌 - NHK

短歌の作家さんたちが交代で「5・7・5」と「7・7」をつないでゆくという趣向です。これが連句じゃなくて何でしょうか。

いつもは「朝のヨガ」をして起床しますが、この日は「テレビ体操」を代わりにやりました。

連句の実作と表彰式は「加賀市民会館」が会場でした。「アパホテル」からは徒歩2分でした。ただ、相変わらず雨模様なので、パソコンをしょって歩くには雨のやみ間をついて早めに出かける必要がありました。ついでにコンビニで朝日新聞を買おうとちょっと寄り道をしたら、「徒歩2分」の予定が30分近く歩いてしまいました。それでも会場に着いたのは午前9時です。

日本連句協会が各地の国民文化祭に出向いて「連句の祭典」を契機に連句人口の掘り起こしをするようになったのは、私が連句に出会った頃より前です。開催地に連句愛好家がいることは稀で、昨年の沖縄南城市もそうでしたが、今年の引き受け自治体の加賀市も連句についての知識やノウハウを持ち合わせていません。付け焼刃で学習した行政職員が一生懸命もてなしていただいたわけです。

開場時間より早く到着した私は、朝日新聞を広げながら受付業務を用意している職員のやり取りを聞いていました。国民文化祭は文科省の行事ですので、入賞者には「文部科学大臣賞」はじめたいそうな表彰状が用意されます。その表彰のために霞が関から相当の職員も出向します。どうやら受付では、連句の参加者よりもそんなエリートの皆様に粗相のないよう気を使っていたように見受けられました。(個人の感想です)。

当日「文部科学大臣賞」を受賞された方は三度目の受賞だそうです。ご連衆の大先輩が受賞を見ることなく逝かれてしまったことを涙ながらに受賞のあいさつで語られました。昨年の沖縄では、大会準備に尽力された吉田酔山先生が急逝されたり訃報が相次ぐ連句会です。

ですが、今年は今年で新しい出会いもたくさんあった「連句の祭典」でした。(続く)(2023年11月9日 記)

(元ブログ いしかわ百万石文化祭 8: Here Come the 足助のおばさん (asukenoobasann.com)

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