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足助のおばさん in 十勝 3

帯広空港に着いた時から「神田日勝記念美術館」の大きなポスターが貼りだしてあって、いくらか面はゆい気持ちでいました。今年が30周年なら、私たちが家族連れで訪れたのは開館直後だったわけです。

神田日勝記念美術館 | 芸術・文化施設 | 町内施設一覧 | 北海道 十勝 鹿追町のホームページ (shikaoi.lg.jp)

10時の営業開始を待って中に入ると、朝ドラ「なつぞら」で天陽君を演じた吉沢亮さんの音声で館内を案内してくれるサービス(有料)がありました。記念館のシンボルである「未完の馬」をモチーフにしたグッズも充実したりとか、30年前とはえらい様変わりです。と言っても日勝さんの作品が増えるわけもないので、見知った絵とともに、同時代に活躍した北海道の画家の作品が展示されていました。団体でいらっしゃってたお客の中には「これだけか」と不満そうな声も聞こえました。

日勝さんの生涯をムービーにしたものと、吉沢亮さんの肖像画を「室内風景」を模して描いた作品は出色です。

来館者ノートを1ページずつ丁寧に読むと「これは親類ではないか」と思われる書き込みがあったり、それでなくても鹿追市街は親戚の家が立ち並ぶ界隈です。知り合いに会えるかもしれないという少しの期待を抱きつつ、結局誰にも会わずに帰りのバスに乗りました。日勝グッズをお土産にして。

帯広駅で再度セイコーマートに寄っただけでそのまま糠平まで帰りました。バスの中から「藤丸」デパートが閉館している様子が見えて、そういえばテレビで再建のニュースを見たことを思い出しました。

到着した日にレンタカーでたどった道を往復したので、同じ道を3度通りました。片道3時間を要するバスの旅は結構体にこたえました。「路線バスの旅」と言うテレビ番組を楽しみに見ていますが、3日も4日もバスに乗り続けるのはかなり大変だろうと思います。翌日も「乗り放題チケット」を使えるわけですが、「糠平⇔帯広」区間はもう「ぞうぶん」した心持ちがいたしました。(続く)(2023年8月11日 記)

(元ブログ Go to 十勝 3: Here Come the 足助のおばさん (asukenoobasann.com)

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